初冬の低山に登る、その1、シマカンギク残り花
12月6日は寒い一日でした。
暖かい日が続いていたので、久々の寒さはこたえましたが、山に登るとなれば寒いほうが体が楽です。ちょっと山から遠ざかっていたし、なぜか今年は膝が少し痛いので、トレーニングと思って、軽い山歩きをすることにしました。
汗もかかないだろうと予想して、自宅にいた格好のまま、午後二時半ごろ、家を出ました。
この前から、ジョウビタキの♂が時折、自宅に遊びに来てくれますが、どういうわけか自宅では今年は♀のジョウビタキを見かけません。
同じ個体が来るそうなので、以前我が家に来ていたメスのジョビコちゃんはもう死んでしまったのでしょうか。私が庭仕事をしていると、愛らしいしぐさで周囲3mほどまで遊びに来てくれたものでしたが・・。
↑のジョウビタキはこの日の山歩きで、見かけたもので、ジョウビタキの画像を撮れたのはこれが今年初めてのことでした。
フユイチゴの実は、いよいよ低山でも見かけるようになりました。
集めてジャムにすると美味しいのだそうですが、私はまだ試したことがありません。
低山のコナラの紅葉は、今日も峠越えのドライブで堪能しましたが、この日も見事でした。
手前の茶色い実はノグルミでしょうか。
これは植栽のモミジですが、モミジやカエデの紅葉は赤いものから黄色いものまで色幅がありますね。
その前の女体山の歩きでは、まだ充分に黄葉してなかったダンコウバイが綺麗に色づいていました。
ダンコウバイは低山でも御馴染みのクスノキ科の樹木で、春先にはまるで炒り卵みたいな綺麗な黄色の花を咲かせます。
5年ほど前にはクロモジ、シロモジ、ダンコウバイ、アブラチャンの花の区別がさっぱり出来ませんでしたが、今ではなんとか・・・。
ダンコウバイの葉はもうすぐ落ちると思いますが、すでに来年の花芽が見えていますね。
シロモジやクロモジより一回り大きな花です。
おあつらえ向きにベンチがあったので、瀬戸内海を眺めながら、ポットに詰めてきたホットコーヒーで一休みします。
晴れているわけでもないのに、展望は利いて、望遠レンズで撮影すると鷲羽山ハイランドらしき観覧車もはっきりと写りました。
花もさすがに少なくて、目を楽しませてくれるのは赤いヒヨドリジョウゴの実ぐらいでしょうか。
このコースはもう少し山頂まで行くと、シマカンギクガ見事なコースなのですが・・。
瀬戸大橋をズームで引き寄せてみました。
しかし、草刈されたらしく、山道の両側に溢れるばかりに咲くはずのシマカンギクはほぼ刈り取られていました。
我拝師山南斜面のコナラの紅葉も見事でした。
上を見上げると、イブキシモツケの花の後でしょう、侘び寂びを感じさせるような佇まいです。
鞍部に建つ奥の院は、よくもまぁ、こんなところにというような場所に建っています。
毎年、初冬が来ると、山では御馴染みのコウヤボウキのピンクの綿毛・・・。
山頂付近もすっかり草刈がされて、低木なども刈り払われてしまい、さっぱりとしていましたが、シマカンギクの花も綺麗さっぱり刈られていました。
川之江方面の展望を確認した後、ゆっくりと滑らないように道を下ります。
山から下ると、直ぐに暮色濃くなったのでしたが、急坂を登っても汗をかくこともなくて、快適な里山歩きとなりました。
この付近の山々は56で死んだ父が、いつも歩いていた山なのですが、その同じ山を当時の父と同じ年頃になった私が歩くというのも、何かの縁かも知れません。
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