新春高知紀行、その1、タイキンギク
元旦まではいろいろと用事がありましたが、2日、3日は特に来客の予定もなく、出かけられそうなので、野草散策に時間を取ることにしました。
3日は当初、一人で高知にドライブに行くつもりでしたが、山友達のTさんにもしばらく連絡をしてなかったので、2日夜に電話してみました。するとTさんも3日は特に予定がないので、どこかに登ろうと思っていたとのこと。
そんなわけで、急遽、二人で高知に行くことになりました。しかし、海岸散策だけだとこの時期は花もどれだけ咲き残っているかわからず、時間があまりそうなので、高知の海岸近くの山に登ることにして、二人であれこれ山の候補を考えました。
結局、Tさんの提案で須崎から近い蟠蛇ヶ森(ばんだがもり)769mに登ることにしました。
画像は、思いがけず高知の海岸で見ることが出来たウスベニニガナです。1月になってもまだ咲いてくれていました。
さて、3日の朝は高速インター近くのいつもの場所に7時集合と決めました。
ところが、新年早々大失敗してしまいました。いつもの如く、携帯のアラームをセットして寝たのはいいのですが、5時半ごろ目覚め、少し早過ぎると思い、もう一度一眠りしたら、なんと次に目が覚めたのが7時だったのです。慌てました(^_^;
携帯をうっかりマナーモードにしたままだったので、アラームが鳴らなかったのです。
急いでTさんに電話したら、我が家まで迎えにきてくれるとのことで、その間に大慌てで身支度します。ザックのパッキングはあらかた前夜にしてあったので、ポットにお湯だけ詰めて、外に出たらTさんの車が待っていました。
高速に乗ったのは結局7時半ぐらいだったでしょうか。
川之江ジャンクションから高知道に入ると、なんと雨が降っています。この日はTさんのジムニーを出してくれたのでスリップなどの心配がなくてありがたいです。途中、立川PAでコーヒーブレークをして、小雨の高速を再び走り始めましたが、南国インターに出ると、何のことはない、雨は降ってなくて青空が広がりました。
毎度思いますが、高知道のトンネルを抜けると天候ががらりと変わりますし、気温も3度ほど違います。
香川だと稲刈りが終わっても麦を作ったり、何か野菜を植えてあるのを良く見ますが、高知では麦は作らないようです。
そろそろ須崎東インターと言う頃になると、鉄塔の立った山が見えてきました。
あれは恐らく虚空蔵山でしょうね。
虚空蔵山も登る山の候補に上がったのですが、歩きがつまらなさそうなので、没になりました。
蟠蛇ヶ森より丁度100mほど低い山で、494号をはさんで蟠蛇ヶ森の東に位置する山です。
須崎東インターを下りた後も、なおも56号を西にしばらく走り左折すると、安和海岸沿いの道になります。去年もTさんと、ここを少し走ったのです。
少し走っただけで、ノジギクが目に付きます。
最盛期は真っ白な花がいたるところで咲いていますが、さすがに1月ともなると咲き終わった株が多いです。
それでも探せばこの程度の花は結構ありました。
この日は快晴とは言いがたかったですが、波もなく小舟が海に何艘も浮かんでいます。
ノジギクは四国では物部川から太平洋岸に沿って愛媛県まで分布しています。
したがって室戸岬などでは見ることが出来ず、室戸岬などで咲いているのは誰かが持ち込んだものだそうです。
物部川から徳島南部にかけての海沿いにはシオギクが自生し、棲み分けしているようです。
車で西進すると海岸は道路より20mほど下になっており、反対側は直ぐ山になっています。
山側の崖にはいろいろなものが繁っているのですが、黄色い花が目に付きました。
タイキンギクです。
別名、雪見菊。
この冬は年末に南国高知でも雪が舞ったそうですが、まさに雪見菊という名前が頷けました。
以前も須崎付近の海岸は来ていますが、タイキンギクには気づかなかったのは、走った場所がずれていたからでしょうか。
今回はこの海岸沿いの山側斜面で、いたるところにタイキンギクの黄色の広がりを見かけました。
これは珍しく、立ち上がって咲いているタイキンギクですが、通常は立ち上がって咲くのは珍しいようです。
これだけ咲き誇っていると、とても絶滅危惧種とは思えないぐらいですね。
落石防止用の金網から顔を覗かせているタイキンギクは、楚々と咲いているとなかなか可愛いのですが、上の画像のような光景を見るととても可愛いとは思えません。
面で咲く花といったらよいでしょうか。
とても1月とは思えない光景でしょう?
なお、タイキンギクの花期は11月~3月となっています。
ずいぶん遅くまで咲いているのですね。
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