瀬戸内の島歩き、その3、荒れた竹やぶ道を下る
お腹もいっぱいになったところで、そろそろ下山にかかります。
下り始めは13時です。
山頂から少し下に下ったところに、「観音様歩道」という道標があったのを登りのときに見ているので、下りはそちらから下ろうということにしました。
13時4分、観音様歩道への分岐を通過します。
ほんの少し下ったら、道が左右に分かれていました。
左側には通行止めがしてあります。
どうやらこれが観音堂の跡のようですが、今はお堂はなくなっているようでした。
辺りはヤブになっていて、そんな中、まさにヤブツバキが綺麗に咲いています。
粟島のヤブツバキはピンク系の色が多いですね。
対岸の弥谷山付近は黒っぽい色のヤブツバキが多いのですが・・。
問題は、下山の道ですが、やはり通行止めになっている道が「観音様歩道」のようです。
恐らく、道が荒れているので、通行止めにしてあるのだろうと判断しましたが、下ってみることにします。
もし、どうしてもダメなら引き返すつもりです。
トップはTさんが引き受けてくださいました。
道は樹林の中をジグザグに下っていますが、林床にはヤブランが群生していました。
踏み跡は微かに残っていますが、山歩きに慣れてない人は通行はやめた方が良いです。
しかし、竹が朽ち果てて、倒れているので、行く手が遮られ、歩きにくいったらありません。
竹を跨いだり、竹の下をくぐったりと、まるで、障害物競走ですね。
ところどころに赤テープがあるので、それでもたまに歩く人がいるようです。
小さな道標が入り口の木につけられています。
墓地があるということは、墓地までお参りに来るための道があるということで、ここからは道の心配はなくなりました。
墓地の周囲にも、道の傍らにもオドリコソウの株がびっしり生えているのですが、残念ながら花が咲いている株は見当たりませんでした。
墓地の直ぐ前に咲いていたツバキは八重のヤブツバキのように見えましたが、これは誰かが植えた園芸種かもわかりません。
驚いたことに、シマカンギクがまだ初々しい花を見せてくれました。
最近、咲いたばかりの花のようです。
家並みの向こうに、私がいつも登っている善通寺五岳方面が見えているのが、ちょっと不思議な感覚です。
まるで城壁のように立派な石垣を築いた家でしたが、住む人がもういないようです。
この前日も、丁度その辺りを歩いたばかりだったのです。
コメント