010年、早春、徳島散策、その2、シロバナショウジョウバカマ
毎年、シロバナショウジョウバカマを見ている場所に着くまでは、今年はもう花が終わっているのではないかと、ちょっと心配でした。
というのも、シロバナショウジョウバカマは、花期が早くて、高知や徳島の山では2月末には咲き始めるのです。特に今年は野草の咲き始めるのが早かったそうですので、花を見るまではちょっと心配でした。
しかし、そんな心配は杞憂に終わり、いつもの如く綺麗な花を見せてくれました。
私の持っている山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」には「本州の関東地方以西の太平洋側、四国の低地のやや湿ったところに生える多年草。山地から高山まで生えるショウジョウバカマの変種」」とあります。
ショウジョウバカマは私が学生時代に山に登り始めた数十年前から知っている花で、恐らく山の花としてはミズバショウやイワカガミとともにいちばん最初に尾瀬で覚えた花です。
ですが、こちらのシロバナショウジョウバカマは実物を見たのはまだ3年前からです。
いえ、その前にも1月に高知の山間部をドライブしたことがあって、そのときに道路の法面にたくさんのショウジョウバカマの株を見たのでした。今思えば、それはシロバナショウジョウバカマの株だったようです。
不思議なことに同じ四国でも、香川や愛媛ではシロバナショウジョウバカマは見ません。
どんな低山でも生えているのは普通のショウジョウバカマで、花の時期ももっと遅いです。
分布と言うのはほんとに面白いものですね。
咲き進んだ花は、微かに赤味を帯びているので直ぐにわかります。
普通のショウジョウバカマよりも、より日陰に咲いているように思います。
フキノトウは、この辺りでは嫌と言うほど生えているので、誰も見向きもしません。
でも、私は今年はどういうわけか、あまりフキノトウをきちんと撮影してなかったので、大喜びでした。
まだまだこれからもミツマタはいっぱい出てくるはずです。
私はキブシもこれが今年の初見でした。
フサザクラやキブシは早春の山には欠かせない花ですね。
マンサクよりももっとポピュラーな、沢筋に行けばどこででも見られる花だと思います。
地味な花ですが、結構、好きな花です。
パイオニア植物で、山の崩壊した場所などに逸早く芽生えてくる樹木らしいです。
実際、今回もそんな場所で、フサザクラをしばしば見かけました。
香川の山でも多く見られる樹木です。
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