トサコバイモ
去年、たまたま出会うことが出来たトサコバイモの花を今年はいつ見に行こうかと、この前から迷っていました。
去年は3月29日に見ているのですが、今年は野草全般の開花が早いようなので、去年より10日ほど早く行こうかなと思っていたのですが、結局、3連休初日の20日に行ってきました。
自生地に着くまでは咲いているかどうか、ハラハラドキドキでしたが咲いてましたよ。
最初目についたのが、まだ完全には開いてない咲き始めの株だったので、訪れるのが早過ぎたかと思いました。でも、目が慣れてくると、あちらにもこちらにも見えてきて、完全に咲いている株も数株見つかりました。
↑の株の花はフレア咲きとでも言うのでしょうか、花彼片の先端が外側にくるりとカールしていて、とても美人さんです。
こんな姿のコバイモを去年も見たはずと思っていたら、去年はホソバナコバイモのこんな姿を見たのでした。
ホソバナコバイモもトサコバイモも形は細い筒型で似ているのですが、葯の色が紫色をしているので見分けることが出来ます。ホソバナコバイモの葯の色は白いのです。
葯の色を撮影し忘れたのですが、形だけからはトサコバイモと区別がつきません。
しかし、ホソバナコバイモには条線と呼ばれる細い線のような模様があり、トサコバイモには網目模様があります。
木の枝でホソバナコバイモの花を少し上に向けて撮影してみました。
紫色の葯がはっきりお分かりいただけると思います。
花がねじれたような格好でうつむいて咲いている花も見られました。
仲良く並んで出てきた2株は、まだまだ今から開花するところでした。
園芸種のスノードロップもそうですが、コバイモの仲間やバイモは咲き進むに連れて花が下向きになります。
丁度陽射しが出てきて、陽射しを浴びて咲いているトサコバイモを見ることが出来ました。
草丈は精々10センチ、短い物は5センチほどの小さな花ですが、幾ら見ても飽きない花です。
丁度良い頃に訪れることが出来て、ほんとに運が良かったです。
keitannさん、こんばんは。宮本@神奈川です。いつもわたしのHPに投稿いただき、感謝申し上げます。
いいですねえ、トサコバイモ。花被片のもようや葯の色など、ていねいに観察されているごようすに感服します。コバイモの仲間は、まだ枯れ色の地面からいち早く花を持ち上げて咲くので、他の植物にない魅力を感じます。
それにしても、花の適期を見きわめるのはむずかしいものですね。わたしも奥のほうまで分け入ってなんとか見つけてみたいと思います。
投稿: 宮本 | 2010-03-24 23:56
宮本さん、こんばんは。
アワコバイモは毎年、あちこちでたくさん見かけてすっかり定番の花になりましたが
トサコバイモは見始めてまだ二年目ですので、可愛いですね。
形もアワコバイモみたいにごつくなくて華奢です。
そうですね、コバイモの類を撮影するときって、たいてい、枯葉の中から出てきていますね。
その枯葉が保護色にもなっていて、目が慣れるまではほんとに苦労します。
花の敵期について、メールを差し上げましたので、またご覧下さればと思います。
投稿: keitann | 2010-03-25 00:44
こんばんは。
トサコバイモは九州にもあるみたいですね。
今、イギリスの王室植物園から3年連続コバイモ研究家が来日されています。
私は2日間付き合いました。今日はミノコバイモの2箇所の自生地に行きました。
明日から九州に行かれます。
また来年は四国に行きたいそうです。
その節はよろしくお願いします。
投稿: 滝花 | 2010-03-25 19:27
滝花さん、こんばんは。
私の持っている図鑑、山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」にもトサコバイモの
分布は四国と九州中部となっているようですね。
イギリス王室植物園の方を滝花さんが案内されたのですね。
どんなご縁なのでしょう?
九州にはホソバナコバイモが咲くと聞いていますが、私も九州の野草は
あまり見たことがないのです。
コバイモって、日本でも発見されてからまだ日が浅いと聞いているのですが
そんなマイナーな植物がイギリスの方に研究されると言うのも何かのご縁
なんでしょうね。
投稿: keitann | 2010-03-25 22:43