里山散策、その2、ジロボウエンゴサクなど
ジロボウエンゴサクをこの山で見ようと思うと、桜の開花している頃がいちばんのようです。
私が最初に来た年はアマナには遅かったのですがジロボウエンゴサクはかなり咲いていました。
ジロボウエンゴサクは山すそなどで見ることはありますが、こんな低山で見るとは思っていなかったので、最初はびっくりしましたが、良く考えると、海抜0mの室戸岬の近くで見たこともありますから、これは山の花と言うよりも野の花なんでしょうか。
咲いている花は見られないかと思いましたが、かろうじて2株だけ咲いていました。
でも2株でも、このピンクの色は可愛くて、見つけると嬉しくなります。
前から見ると、まるでミッキーマウスの顔のように見えるのが面白いです。
ヤマエンゴサクもですが、エンゴサクの花はほんとに不思議な形をしています。
名前の由来は 「伊勢地方で子供がこれを次郎坊、スミレを太郎坊と呼んで、花の距をひっかけて遊んだことに由来する」と私の図鑑にあります。
スミレはどこにでも咲いている花ですが、このジロボウエンゴサクのほうは、それほど見かけないように思うのですが、昔はジロボウエンゴサクもスミレ並みに野山には多かったということでしょうか。
アマナも昔は球根を食用にしていたほどですから、どこにでもたくさんあったのでしょう。
今では、どちらも数を減らしているのは淋しい限りです。
しばらく歩いていると、ツツジの花芽が上がっていて、何ツツジなのかな?と思っていたら、色づいた花芽があったので、わかりました。
葉っぱなどに腺毛が多いのでこれはモチツツジの花芽ですね。
モチツツジも香川では面白い分布をしています。
以前から西讃では見ないモチツツジが東讃には多いなと思っていたのですが、あるとき「境界線はどうやら土器川にあるらしい」と言う文章を見つけました。確かに不思議と西のほうではヤマツツジ、ミツバツツジ、オンツツジが多くて、モチツツジは見たことがないのです。愛媛の山でも見たことがありません。
そんなことを考えていたら、今度はすでに咲いているモチツツジを見かけました。
ちょっとフライイング気味だと思うのですが、この時期に咲いているのは、他の花よりちょっと早めに開花したといったほうが良さそうです。
庭に植えられるツツジのもとになったつつじで、我が家の庭の大株のツツジもこれと良く似ています。
シュンランは開花しているものがあるかと思いましたが、さすがにまだ花芽のようです。
イチヤクソウは普通、もっと高い山で見かけることが多いのですが、去年の冬にやはり標高100mほどの低山で見かけています。
意外と低い山にも自生するようです。
帰りはやっぱり綺麗なナガバノタチツボスミレを撮影せずにはおれませんでした。
ぶれぶれですが、ちょっとアカフタチツボスミレみたいな葉っぱをしたナガバノタチツボスミレも見かけました。
スミレを見ながら歩くのは楽しいですね。
車を置いた場所まで戻ったら、ナヨクサフジがここでも咲き始めていました。
もうすぐ桜も開花するでしょうが、そうなると、野草散策もピークを迎えそうです。
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