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2010-05-22

5月初旬の皿ガ嶺、その5、ミツバコンロンソウ

竜神平から風穴に下るルートは皿ガ嶺の登山道の中でもいちばん一般的なルートで、ブナも多く、花も多くて楽しいコースです。

小さなコンロンソウが咲いているのを見つけて立ち止まりました。

P5082929

今年はミツバコンロンソウかと思ってよく見たら、マルバコンロンソウだったということが何度もあったので、今回もマルバコンロンソウかと思っていたら、今度こそミツバコンロンソウでした。

草丈10センチちょっとぐらいと、小さな花です。

アブラナ科の白い花は、花だけ見るとどれも同じなので、葉っぱを見なければ同定出来ません。

P5082939 花弁がマルバコンロンソウより少し細いようにも思いますが、個体差なのかもしれません。

結構、珍しい花で、四国ではあまり出会わないように思います。

P5082960 登山道に設置してあるベンチがずいぶん増えていました。

幸い誰もいません。

竜神平で休憩しなかったので、ここで少し休憩します。

P5082966 ブナの大木の芽吹きを見ながら、ベンチに座っているとなんともいえないぐらい、良い気持ちです。

P5082972 そろそろスミレロードの始まりです。

竜神平から風穴にかけての丁度、中間ぐらいの地点にはいろいろなスミレが咲くのです。

これはタチツボスミレですね。

P5083003 エイザンスミレももう終わってしまったかと思っていたのですが、ここでは少しですが咲き残っていました。

P5083017 木々が途切れたところからは下界がはっきりと見えます。

P5083021 望遠レンズにすると、家やビルの一つ一つがはっきりと見えて驚きます。

今まで皿ガ嶺には何度も来ていますが、こんなことは初めてです。

P5083026 ここでもシコクスミレが出てきました。

というよりも、この付近がいちばんシコクスミレの多い場所です。

P5083044 シコクスミレとヤマルリソウのツーショットもとても可愛かったです。

特にヤマルリソウは花の芯がブルーで、こういうのは初めて見ます。

P5083062 ワチガイソウも適度な木陰に咲いていて、撮影し易くて助かりました。

P5083077 すでに午後2時前だというのに、まだ今から登っていくパーティーとすれ違いました。

皿ガ嶺は、山頂まで2時間足らずで登れますし、危険なところもないので、午後からちょっと登るという人もいるようですね。

P5083079 ちょっと平たい顔をしたシコクスミレを撮影しようとしましたが、イマイチピントが甘かったです。

しかし、去年はこの辺りで咲いていたシコクミヤマスミレやナガバノスミレサイシンはすでに花が終わっているのか、葉はたくさんありましたがついに花は見られませんでした。

P5083093 珍しく黄色い花に目がとまります。

キンバイの仲間のようです。

P5083096 長い匐枝をいっぱい出していたので、ツルキンバイのようです。

この前からテリハキンバイは良く見ていたのですが、ツルキンバイは葉っぱに光沢がないので、何となく見分けられそうです。

P5083108かなり下ってきたところで、イチリンソウをたくさん見かけるようになりました。

これはイチリンソウのニリンソウ状態ですが、片割れの花が、異様に小さくて、まるで別の花のように見えて、笑っちゃいました。

P5083112 白いフデリンドウも咲いています。

P5083123 この花がこんなところにも咲くようになったのですね。

以前にも葉っぱはここで見かけていましたが・・・。

P5083145 こんな気持ちの良い登山道を歩きます。

Tさんはブヨを警戒してネットをつけていますが、この日は、ブヨはそう多くはなかったです。

P5083171 これはタチネコノメソウでしょうか。

皿ガ嶺はスミレやネコノメソウの種類も多いのです。

コメント

こんにちは。
ミツバコンロンソウというのは初めて知りました。
いろいろあるんですね。
ヤマルリソウはこんな色合いのものがあるんですね。
これは実物を見てみたいものです。

多摩NTの住人様、こんにちは。

ミツバコンロンソウは、四国でもそれほど見かけないんですよ。
全国的にはどうなのかわかりませんが・・・。
マルバコンロンソウと草丈などが同じぐらいなので、必ず葉を
確認します。
コンロンソウやハタザオの仲間も首をひねるものが多いです。

ヤマルリソウ・・・芯が青く抜けていて、園芸種の花みたいでした。

拝啓 初めまして!! 素晴しい写真と共にHPを楽しく拝見させて頂きました。
私も皿ヶ嶺が大好きで5・8に登りました。8年ぶりに県RED種の甲虫;フタスジカタビロハナカミキリに遭遇し大感激!(惨酷採集絶対反対派)さて、コミヤマカタバミの盗掘の件、本当に心が痛みますね。水の元では、派手なイチリンソウやヤマシャクヤクの撮影に夢中になったのでしょうか、オオキツネノカミソリやタニギキョウが酷く踏みつけられていました。ところで、HPのコメントの中にありました「シコクミヤマスミレ」というのは、どんな菫なのでしょうか? 写真あれば是非とも拝見させて頂ければ幸いです。今後ともご教示のほど宜しくお願い致します。

「虫の為に花は咲く」さん、こんばんは&はじめまして。
虫がお好きなんですね。
「ヤマ屋」「鳥屋」と言いますが、「虫屋」さんでいらっしゃいますか。
北アルプスなどでもときどき、ネットを持った方に遭遇しますよ。

今年の春はまだ皿ヶ嶺に登ってないのですが、8日と言うと昨日ですね。


私も虫や鳥にも興味がないほうではないんですが、さすがにフタスジ
カタビロハナカミキリというのは初めて聞きました。
検索してみるとヤマシャクヤクに良く来るようなので、今度ヤマシャクの花を
見たら確かめてみるとします。
皿ヶ嶺は比較的楽に登れるし、風穴などは駐車場からほんの5分なので、花の盗掘
が多いようです。目的の花の撮影のために、他の花を踏み荒らすというのも困りますね。
この前登った鋸山でも若者がハルトラノオの葉を踏みつけていたので、ちょっと注意を
促したことでした。
シコクミヤマスミレは数年前にやはり皿ヶ嶺で撮影していると思います。
http://siraneaoi.lekumo.biz/yamasuki_hanasuki/2008/05/post-64b9.html
2008年の記事で↑の記事のトップ画像がシコクミヤマスミレです。
皿ヶ嶺や岩黒山のトラバース道沿いで見ることができます。
新しく発見されたスミレとして、まだ10年ほどしか経っていません。
このスミレを見つけて命名された方を存じ上げているので、私も特に親しみを覚える
スミレなんですよ。

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