5月初旬の皿ガ嶺、その6、ウラベニイチゲ
風穴への下山路の後半はイチリンソウの多い道でした。
イチリンソウは萼片の裏側が紅色の差すものがありますが、皿ガ嶺のイチリンソウはウラベニイチゲの別名がぴったりだと思うほど、紅の色が濃いものが多かったです。
ちょっと失礼して下側から上を見上げるように撮影してみました。
紅が差した様子が良くわかります。
イチリンソウなのに二輪仲良く後ろ向きで咲いているのも良いですね。
皿ガ嶺では何年か和えにもヤマウツボを見ていますが、今年は特にヤマウツボが多かったです。
雨が多かったからでしょうか。
ただ、綺麗な花とは決して言えないですね。
ピンクの色の濃いヒメエンゴサクもイチリンソウと一緒に咲いています。
ヤブレガサが登山道沿いに群生で出てくる場所があって、いつもだともっと早い時期に来るので、例のユーモラスな格好なんですが、今回は青々として良く繁ったヤブレガサになっていました。
かなり下ってきたと思われる頃、ヤマブキソウがまた見え始めました。
ヤマブキソウを一生懸命撮影すると、視線の先に何か黄色いものが見えます。
それはなんと、大木の幹の途中で咲いているヤマブキソウだったのです。
あまりのロケーションのよさに、何枚も夢中でシャッターをきりました。
天然の盆栽状態ですよね。
次々といろいろな花が出てきて、飽きることがありません。
そういえば、毎年、ここでシロバナネコノメソウを撮影していたのでした。
そろそろ風穴が近いようです。
風穴付近にはよそではあまり見かけないイワネコノメソウが咲いているのを思い出して探します。
何とか咲き残った株がありました。
小さいですがオレンジ色のシベが見えると思います。
コガネネコノメソウはマクロレンズでないと、やはり画像が難しいです。
車道を横切る手前で、ミツバツチグリらしき黄色い花を見かけました。
葉っぱの形がテリハキンバイとはちょっと違いますね。
先ほどはミツバコンロンソウが咲いていたと思ったら、今度はマルバコンロンソウです。
珍しく葉が三枚のツクバネソウがありました。
普通は4枚だと思うのですが・・・。
こんなに明るい場所で咲いているのは珍しいですね。
いつも小さい花で撮影に苦労するのですが、光が充分なので、まだましでした。
朝にも撮影しましたが、午後はまた光の具合が違うので、もう一度撮影したルイヨウボタンです。
やはりシックで綺麗な花ですね。
朝は光が強すぎて思うように撮影できなかったヤマシャクを思う存分撮影します。
まれに、こんな色のもあるのですね。
まるで植物園みたいに、いろいろな花を見ることが出来る、皿ガ嶺は、花好きにはたまらない場所です。
おまけにブナもたっぷりあって、森林浴にももってこいです。
歩きの時間はたいしたことないと言いながら、やはり撮影にずいぶんと時間を食ったので、帰路についたのは午後3時を回っていました。
以前サンクスがあった間所まで下りてきて撮影した皿ガ嶺です。
結局、朝から夕方まで雲ひとつない快晴に恵まれたのでした。
そのうえ、帰りの高速からは石鎚山系がこんなに綺麗に見えるというおまけまでついていました。
いつも4月に来るものと決めていた皿ガ嶺でしたが、たまには季節をずらして来るのも、ほんとにいいものですね。
こんちは~
「皿ガ嶺」ここも良いところですねえ(^o^)
二人並んだウラベニさんの後ろ姿がなかなか印象的です。
「天然の盆栽状態」というシーンは山を歩いてるとときどき見かけますが、これはまさにそうですね。
それと黄色のヤマシャク、これは山でぜひ見たいもんです(^o^)
投稿: 加納@新潟 | 2010-05-23 21:08
加納さん、こんばんは。
皿ガ嶺は標高こそ1200mちょっとでたいしたことはないですが、植生は
ずいぶん豊かなところです。
まだ山歩きを復活して間もない頃、当時小学生だった末っ子を連れて行く山と
しては、こういう危険のない、それでいて花の多い山ということで、いろいろ
探した結果、皿ガ嶺がいいということになりました。
加納さんも四国の山でご覧になりたい花がずいぶん増えましたね。
是非、ゴールデンスケジュールでおいでくださいませ。
投稿: keitann | 2010-05-23 23:11