駆け足で新緑の九州ドライブ、その3、由布岳山麓で見たスミレ
由布岳の麓にはキスミレやエヒメアヤメなどが咲くらしいという事はなんとなく前知識として知ってはいたのですが、正確にはいつ頃咲くのかとか、どの場所で見られるのかなどということは、それほど調べていませんでした。
九州に向かう前日に、書店で分県ガイドの「大分県の山」というのをぱらぱら見ていたら、登山口付近でキスミレが見られるようです。
ということで、そちら方面に車を走らせます。
車窓から、黄色い色がちらちらと見えているので、車を停めました。
バックは勿論、由布岳ですね。
ここは数はあまり多くはなかったですが、一輪でも二輪でも咲いていてくれてほんとに嬉しかったです。
キスミレはここ3年来ほど、私の憧れていたスミレで、四国にも高知と愛媛の県境の山に行けば見ることが出来ます。しかし、我が家からはもっとも遠い地域になり、しかも山歩きとしては物足りない山なので、二の足を踏んでいたのでした。
そして、もう一ヶ所、車を停めて散策した場所でもキスミレを見ることが出来ました。
キスミレはここでは群落を作って咲いているわけではなく、ぽつぽつと咲いていましたが、他のスミレに比べると、個体によって様々な顔をしているのが興味深かったです。
これは中でもいちばん別嬪さんだと思ったキスミレです。
葉は微かな毛があります。
今まで、キバナノコマノツメ、タカネキスミレ、クモマスミレ、オオバキスミレなどの高山性のキスミレは見たことがあったのですが、低地でも咲くといういわばいちばんポピュラーなキスミレを今頃見ることができたと言うのも、不思議な話ですね。
すでに種らしきものをつけています。
キスミレだけでなく、近くには他のスミレもいろいろと咲いています。
このスミレは葉の形がちょっと見慣れない形をしていたので、これを撮影したときにははっきりとはわからなかったのですが、後で画像を確認して、茎などにも毛があるのでアカネスミレを判断しました。
花の色がアカネスミレは一目でそれとわかる赤っぽい紫色をしているのですが、この個体は普通の紫だったので、最初はアカネスミレと思えなかったのでした。
けれど、アカネスミレにも青味の強い色の花があるそうです。
葉の基部が切型であることから、山陰型タチツボスミレのようです。
後方の葉っぱはサイヨウシャジンでしょうか。
こんちは~
山を背景に、広々としたところで気持ちよさそうに咲いてますね!
花が終わると、まわりの草むらの中で過ごすことになるのでしょうか?
こちらでは、オオバキスミレですが単独ではなく、ほとんど集団で咲いてます。
投稿: 加納 | 2010-05-04 22:11
加納さん、こんばんは。
九州の山は独特の雄大な風景が魅力ですね。
山焼きをするので、樹木が少なく草原が多いからだろうと思います。
このキスミレは大陸の名残のスミレだということです。
日本海側ではオオバキスミレの仲間が多いようですね。
北アルプスで見るオオバキスミレ、毎年、とても楽しみにしているんですよ。
1日に登った岡山の県境の山ではオオバキスミレの変種だというダイセンキスミレが
咲いていましたが、やっぱり集団で咲いていましたよ。
日本中のキスミレを見るのが夢ですが、さて、叶うでしょうか?
投稿: keitann | 2010-05-04 23:12