6月に見た樹木の花、その1、ウツギなど
山に行くと、小さな可憐な花に惹かれる私ですが、一方で、樹木に咲く花にも興味津々なのです。そのせいか、最近、自宅にもやたらと花木を植えるようになってしまい、そのうち、家中が鬱蒼とした木立に埋もれるのではないかと案じています(^_^;
冗談はさておき、6月の散策で見かけた樹木の花をご紹介したいと思います。
先ずは6月に山で見かける代表とも言うべき、ウツギの仲間です。
トップ画像は大好きなバイカウツギを持ってこようかとも考えましたが、今回はヤブウツギにしました。
ヤブウツギは四国の山では良く見かける花で、○○ウツギとつく花はたいていは白っぽい花が多い中で、ヤブウツギは赤い色で直ぐ見分けがつきます。
スイカズラ科タニウツギ属です。
タニウツギは日本海側に多いようで、夏に登ることが多い北アルプスでは良く見かけます。逆に四国の山ではタニウツギは見ることが出来ず、赤いウツギと言えば、ヤブウツギです。
ユキノシタ科ウツギ属。
卯の花と言えば、このウツギの花のことを指すようですね。
山に行くと、いちばん良く見かけるウツギで、6月に真っ白に咲いている花の代表でしょう。
この株はずいぶん花つきが良くて、最初見たとき、一体なんだろうとと思うほど綺麗でした。
花はウツギの花より小さめで中心が黄色いので、見分けがつきます。
私はウツギよりもこちらのほうが好みです。
他のウツギと比べると、山でもそれほど見かける機会が少ないバイカウツギです。
ユキノシタ科バイカウツギ属です。
花弁は5弁のウツギと違い、バイカウツギは4弁です。
とてもよい香りがあって、あまり見られないせいもあって、私の大好きな樹木の花です。
バイカウツギの花を見た日はそれだけで幸せな気分になれます。
私にとっては南アルプスの思い出の花でもあります。
ウツギの仲間でバラ科というのは、今のところこれしか知りません。
このほかにもツクバネウツギやコツクバネウツギ、ミツバウツギ、コガクウツギなどもありますが、前に紹介しているので、今回は省きます。
コムラサキなどと違って、実もあまり目立ちませんが、花もやっぱり控えめです。
葉の裏にも花序にも、ずいぶん毛が多いです。
我が家の実生のエゴは今年も花を見せてくれませんでしたが、山のエゴはずいぶん花つきが良かったようです。
モチツツジは不思議と私が住んでいる辺りの山には咲きませんが、高松より東の山では花を見かけます。
花の時期は4月末だと思いますが、標高1000m辺りでは6月になっても咲き残っていました。
優しいピンクの花です。
田舎育ちの私ですが、不思議とクワの実だけは子供時代に食べた記憶がありません。
父方の祖母の家では、昔、養蚕をしていたこともあるというのですが・・。
ヤマボウシの花は見に行くのが早過ぎたか、それとも今年は花つきが悪いのか、とうとうあまり見ないまま終わってしまいそうです。
6月下旬ともなると、里山ではヤブニッケイの花が咲いていました。
葉を見るとシロダモと良く似ていますが、花はシロダモの花とはまったく違いますね。
またシロダモの花は秋に咲くようなので、それからも見分けがつきそうです。
なかなか綺麗な花で、いかにもクスノキ科の花です。
実だけはたくさん見たのですけどね。
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