五月後半の散策から、その3、オカタツナミソウと黄色の花々
青い花と白い花が好きなので、この時期のお気に入りはオカタツナミソウやウツボグサですが、例年、オカタツナミソウはもっと山に入ったところで見ています。
今年は、いつもこの時期には走らないコースを走ってみたのですが、それほど山深い場所ではない場所にもオカタツナミソウが咲いていました。
群生することの多いタツナミソウの仲間の中では珍しく、ぽつぽつと咲いていると言うイメージがあります。
タツナミソウはどれも種で増えると思いますので、オカタツナミソウは発芽しにくいとか種があまり出来ないとか、そんな事情が在るのかもしれません。
どういうわけか向こうを向いて咲いている花が多くて、なかなか正面から撮れませんが、それもまたいいかと思い、撮影しました。
周囲の草もまだ緑が初々しくて、そんな中で咲いている紫の花は、とても素敵です。
私のお気に入りの花です。
実を言うと、このオカタツナミソウ、山の中に一枚だけあった田んぼのあぜ道に咲いていたのです。
なので、正面には回りこめなかったのでした。
この日見かけた野草は、黄色いものが圧倒的に多かったのでした。
5月の野草って、黄色い色の花が多いのでしょうか?
これはややこしいイチゴの仲間の中でも葉が五小葉なので、見分けのし易いオヘビイチゴです。
バラ科キジムシロ属です。
オヘビイチゴから層は慣れていない場所で咲いていたのは、花は同じような花ですが、葉が3小葉なのでヘビイチゴのようです。
ヤブヘビイチゴもヘビイチゴと良く似ていますが、葉の形からヘビイチゴと判断しました。
近くで見かけたので、ヘビイチゴの実がなり始めたもののようです。
葉が大きいのは大ジシバリだそうですが、これは小さいのでジシバリで良いかと思います。
草丈も10センチぐらいで可愛いので好みの花です。
舌状花が8~10個のものをハナニガナと言うそうですが、確かに普通のニガナよりも華やかで見ごたえがあります。
↑のハナニガナを見比べるとやはり、ちょっと淋しい印象ですね。
ニガナの変種で舌状花が白色で、8~10枚です。
山歩きを始めた頃、このシロバナニガナを見つけると、すごく嬉しかったものです。
一箇所で、ニガナ、ハナニガナシロバナニガナの3種類を見られるのは珍しいと思いました。
こちらはヨーロッパ原産の帰化植物で、フランスの俗名Salade de porre(ブタのサラダ)を訳したものだそうです。
一見、タンポポのように見えます。
一つ前の記事でアップしたキバナウンランとミヤコグサも含めると、この日一日で、なんと8種類もの黄色い野草を見たことになります。
keitann様 こんにちは
オカタツナミソウが咲いている場所にウツボグサは見当たりませんでしたでしょうか。
三河ではしばしば一緒に見かけることがありますが、最近は三河の山をマメに歩いていないので出会いがなくなっています。
野に咲く見分けの面倒な花が、出てきましたね。
ヘビイチゴの仲間は悩ましいですね。
同じようにジシバリやニガナ類も結構面倒で、最近はハナっから区分を諦めてしまっています。
田んぼの波紋のような曲線を不思議な気持ちで眺めています。
龍安寺で石掻きをして庭の敷石に筋目を入れる僧侶に見せてあげたいですね。
投稿: ぶちょうほう | 2010-06-10 18:11
ぶちょうほう様、こんばんは。
ウツボグサはそういえば、この日は見かけませんでしたね。
ウツボグサが咲いていてもおかしくなさそうな場所でしたが、時期が少し
早かったのでしょうかね。
ウツボグサやホタルブクロは梅雨時分に良く見かけるような記憶があります。
ヘビイチゴやキジムシロ、ミツバツチグリなどの仲間はほんとに難しいです。
じっくりと憶えないと無理みたいです。
ジシバリやニガナは最近、何とか見分けがつきますが、そのほかのキク科は
やっぱり難しいですね。
この山の中の田んぼは機械で植えたものでしょうか。
最近はこちらでも基盤整備が進んで、機械の入る田んぼが多くなりました。
でも、微妙なカーブしたラインも美しいですね。
投稿: keitann | 2010-06-10 23:05