010年夏、扇沢~鹿島槍、その9、クロユリそして鹿島槍南峰
ツベタ小屋(冷池山荘のことです)で宿泊の申し込みをしたのですが、時間がまだ早くて部屋が清掃中とのことです。そこで、自炊室にザックを置いて鹿島槍までピストンすることにしました。ついでに、お腹が少し空いたので、ガスコンロでお湯を沸かし、コーヒーを入れて軽く食べます。コーヒーは娘の結婚式で行ったハワイのお土産のコナコーヒーです。コナコーヒー100%のインスタントですが、これがまろやかで美味しいのです。
北海道のお2人に遅れること約15分、9時47分に鹿島槍に向けて出発です。
大きなザックは置いて、サブザックに必要なものだけ詰めていきます。
小屋を出てしばらく登ると小さな雪渓がいくつかありました。
向こうに見えているのが布引岳で先ずはこれを登ります。
これで帰りは一層楽に歩けるはずですね。
左上から時計回りに、ミヤマキンバイ、コガネイチゴ、キヌガサソウ、キバナノコマノツメです。
長崎の方がここで遭難されたようです。
画像の左下にYさんの姿が写っています。
何故か去年の雪倉岳の登りを思い出しました。
左手には剣岳も見えていますが、どうしても山頂の雲が取れません。
調べてみるとタカネヨモギのようです。
ミヤマダイコンソウに混じって、クロユリもぽつぽつと咲いています。
去年の白馬ではクロユリだけは見なかったので、これは2年ぶりです。
鹿島槍へと向かう山道は布引岳の西側直下を巻いていますが、ほんの5,6mの登りなので、ピークを踏んでみました。
時刻は10時23分です。
後でYさんに尋ねたら彼女は布引岳はパスしたとのことでした。
チシマギキョウの花芽がありましたが、開花まであとわずかというところです。
これだけ色づいていたら、お日様さえ射せば、直ぐにでも開くでしょうね。
イワオウギは先ほどから見かけていたのですが、ようやくちゃんと開花した株を見ました。
これが晴れていればどんなにか素晴らしい眺めでしょう。
でも、雨が降ってないだけ、まだ良しとせねべなりませんね。
この花もいつも花芽しか見てないようです。
布引岳と鹿島槍南峰の間はお花畑とも言うべき場所になっていました。
イワベンケイやイワオウギのそばで花芽を上げているこの花は一体何という花でしょう?
今まで見たことがないように思うのですが・・。
追記 葉っぱや花序の様子からタデ科は間違いなさそうなので、調べてみたら、ムカゴトラノオかも?
石の影でまるで身を寄せ合っているようなキバナノコマノツメ・・・。
西に見える立山と、その下には黒部川が、はるか下を流れているはずです。
これだけの谷を黒部川が抉り取ったのかと思うと、自然の力はすごいとしか言いようがありません。
登山道のすぐわきに、ハクサンチドリとはちょっと違う花が出てきました。
名前だけは聞いたことがあったテガタチドリのようです。
ハクサンチドリに比べると花つきが良いですね。
ハクサンフウロも咲いていて、この付近もちょっとしたお花畑になっています。
鹿島槍南峰から西に伸びている牛首尾根が見えてきました。
その向こうの雪がべったりついているのが剣岳です。
50mほど前をYさんが歩き、そして、その上を北海道の女性2人が歩いています。
ハイマツの横ではハクサンイチゲもまだ初々しい姿で咲いていました。
そして岩ガラガラの場所ではお約束のように、クモマスミレの姿があるのでした。
キバナノコマノツメとはきっちり咲き分けているようでした。
11時54分、鹿島槍南峰に到着しました。
Yさんはたぶん5分前には着いていたと思います(^_^;
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