010年夏、扇沢~鹿島槍、その5、ハクサンシャクナゲ
登り始めの頃にはすでに実になっていたユキザサが、見頃で咲いています。
四国の山ではユキザサの花の時期が合わず、毎年蕾ばかりを眺めているのですが、さすがに北アルプスではこれでもかというほど花を見ることが出来ます。
こちらのミドリユキザサもところどころで咲いていて、北アルプスに登ると、どちらも毎年見ているように思います。
マイヅルソウやゴゼンタチバナは四国の山でもすでに今年は見ているのですが、やはりたっぷりと見られるのはアルプスならではでしょうね。
一枚岩と書かれたプレートが大きな針葉樹につけられていますが、どこが一枚岩なのか理解に苦しみました(^_^;
この後直ぐに二度目の休憩を取りました。
時刻はそろそろ15時を回っています。
ガスの中に針ノ木方面が見えていますが、全容が見えなくて山座同定に悩みます。
周囲にはナナカマドの花が咲いている株や、シラカバだかダケカンバだかも見えています。
昭文社の地図にある2218mピークの500mほど手前にいると思われます。
曇りがちなので、体が水分をあまり欲しませんが、用心してポカリを飲みます。
おかげで、今回はYさんも私も体調はそう悪くありません。ただ、かなり登るので、お腹は空きますから、少しずついろいろなものを口に入れるようにしました。
15時18分、再び登り始めます。この日は結局、これが最後の休憩でした。
右手のヤブの中にちらりと紫色の花が見えました。
残念ながら、もう花が終わりかけたムラサキヤシオです。
この花はいつも私達が登るのと入れ違いに咲くようですね。
これも毎年のようにアルプスで見ている花です。
でも、徳島の剣山にも咲く花なんですよ。
先ほどからタケシマランの葉は見えていたのですが、屈みこんで撮影するのが面倒でパスしていましたが、やっと撮影しました。
何しろ、2泊3日の山行でガスや食料も持参しているので、結構な重さのザックを背中に背負って屈みこむのは、なかなか大儀なものです(^_^;
屈み込んだら、ちゃんと花が咲いていました。
花の色も違うし、葉っぱの大きさも違いますね。
オオバタケシマランのほうは意識して撮影したのは初めてだと思います。
なだらかな山容が女性的な印象を与えます。
結局、この山行を通じて、針ノ木は一度も全容を現さなかったのに比べ、蓮華岳のほうは何度も見ることになったのです。
花つきがとても良い上に、まさに見頃です。
ここで数分間立ち止まって撮影していたので、ますますYさんとの差が広がりました(^_^;
登山道のカーブしたところにはこれまた見事に咲いているゴゼンタチバナ・・・。
あちこちに目を奪われるような花々が出てきたので、一人で興奮してしまいます。
ウスノキでしょうね。
道の傍らにはオオヒョウタンボクの木も現れ、白い花を咲かせています。
これはかなりの株数を見かけました。
確かに、しばらくの間、アップダウンのほとんどない山道が続きます。
行く手に見える稜線と自分のいる場所の高さがそれほど変わらなくなってきました。
ようやく、前を行くYさんに追いつきました。というか、Yさんが私を待ってくれていたというか(^_^;
かなり登ってきたことが、後方の稜線でわかりますね。
またまたオオバキスミレが咲いているので、撮影してしまいます。
どうも、スミレの花が好きなので、見ると写さずにはおれないのです。
ベニバナイチゴの株も先ほどからたくさん見かけていたのですが、ここでようやく咲いている花に会えました。
標高にして2200mは達していると思います。
ツマトリソウとゴゼンタチバナの可愛いツーショットは高山ならではのショットですね。
しかし、今回の歩きを通じて、株はたくさん見たのですが、綺麗に開いていたのはここで見たヒメイチゲだけでした。
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