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2010-08-08

8月初旬の東赤石、その3、オトメシャジン

11時半ごろ、ようやく最初のオトメシャジンに会うことが出来ました。

赤石山荘付近は標高1500mちょっとですが、この付近まで登ってくるとようやくロックガーデンといわれる東赤石特有の花が咲き乱れるお花畑を見ることが出来ます。

ここまでの標高差が800mあるので、軽いハイキング気分では来られません。

P8059296

最初のほうの画像は設定を間違えていて失敗しましたので、この画像は後ほどトラバース道を歩いていて撮影した個体です。

「蛇紋岩地に生え、草丈は低く、葉は線形で長さ3~8センチ、幅1~3ミリで互生する。花序は総状となり、花冠は長さ1センチほどで、花柱はつき出る。」と私の図鑑にあります。

今まで見たシャジンの仲間はツリガネニンジン、サイヨウシャジン、ハクサンシャジン、ヒメシャジンぐらいしかありませんが、そのどれよりも小さいシャジンといえます。

花も小さめで、草丈も低く、まさにオトメシャジンの名がぴったりです。

P8059293 全体の姿です。

葉は他のシャジンに比べると細い葉っぱがたくさんあって、葉っぱだけ見ると、シャジンとは思えないほどです。

P8058997 花の色も紫や淡い紫から白っぽいもの、ほとんど白と言って良いもの、様々です。

これはシモツケソウとのツーショットです。

P8059020 花冠の形もスリムなものや丸っこいものまで様々です。

これは愛らしい丸っこい形をした花冠です。

P8059064 すでに実になっている株も見受けられました。

オトメシャジンの見頃は8月初めと思っていますが、株によって様々で、実際は早いものだと7月半ば頃に咲き始めるようです。

P8058981 これは紫色の綺麗な個体でしたが、設定がどうもうまくいかず、実物どおりの色が出ていません。

P8059048 付近にはシモツケソウも咲き乱れていてオトメシャジンと入り混じって咲いているのですが、雨のため、シモツケソウの花がくしゃくしゃであまり綺麗でなかったのが残念です。

P8059080 雨でなければ、可愛い光景だったろうと思います。

P8059072八巻山方面を見上げるとこの通り・・・。

これはまだ視界があるほうでした。

P8059151 ものすごく花つきの良かった株です。

P8059251 ピンクに見えた1輪です。

P8059465 こちらはほぼ白に近い花を咲かせていた株です。

東赤石山にもともと登り始めたのはオトメシャジンに憧れたためでしたが、今ではどちらかというとタカネバラやユキワリソウの季節に重点的に登っています。

でも、この花を見ると、私が花を見るために登り始めた当初の気持ちを思い出します。

コメント

こんばんは。
オトメシャジンの花ばかり見ていて、周りに生えているのは別の草だとばかり思っていました。
葉っぱがこんなに細いのですね。
説明を聞くまで分かりませんでした。
一見して、ツリガネニンジンの小さいのだと。
全然ちがいますね。花もぐるりと周りに付かないみたいですね。

昨日今日と、なんとか平年並みでほっとしていますが、山も歩きたいなあと思いつつ暑いので早く秋にならないかなあと願っています。
もう秋の花が咲き始めているようですね。

keitann様 こんにちは
お天気は散々だったようですが、それでもお目当てにして見えた花に出会えてよかったですね。
オトメシャジンは蛇紋岩地に生えると聞きますと、三河の蛇紋岩地でもどうかな?・・・とつい欲が出てしまいますが、三河は標高が360mしかありませんので、どう探してもムリかもしれませんね。

先日山で暑さにやられましたので、そのトラウマから二週間以上山に入っていませんが、ぼやぼやしていると花が行ってしまいそうですね。
小生も次なる行動を始めなければ・・・・・・。

noiさん、こんばんは。

私も最初は花にばかり気を取られていて、オトメシャジンの葉っぱがこんなに
細いものだと気付いたのは、見始めてから1,2年後でしたよ。
シャジンにもいろいろあって、高知の四国カルストにはヒナシャジンというのも
咲きますが、こちらも小さい花です。
今日は実家へ行く途中に、いつも立ち寄るツリガネニンジンの咲く場所も見てみましたが
こちらはまだ咲いていませんでした。
以前から、こういう釣鐘型の花が好きで、ソバナなども好みの花です。
昔はハクサンシャジンぐらいしか見たことがなかったのですが、こうしてあちこちの
山に登っているといろいろな種類があるものですね。
四国の山は石鎚、剣山、どこも今年はガスが出やすいようですね。
そのためか、登ってみると意外と涼しいのですが、伊吹山は標高が低いので、夏場の登りは
こたえるでしょうね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

東赤石にはオトメシャジンの株がずいぶん多いので、8月上旬であれば
必ず花は見られると思っていましたが、これほど一日中、しっかりと
降られようとは意外でした。
そういえば、三河の山も蛇紋岩地の山がありましたね。
東赤石は標高がかなりありますので、高知の蛇紋岩地に咲くムラサキセンブリ
なども見かけません。シライトソウはどちらにもすごく多いです。
蛇紋岩地は普通の花にとっては環境が厳しいのですが、そのぶん、蛇紋岩地を好む
植物には天国のような場所なのでしょうね。
タカネバラでもオトメシャジンでもかなりの数が見られます。

雨飾での熱中症はほんとに大変でしたね。
私の山友達も、熱中症を起した後、かなりこたえていたようです。
でも、昨日は、里山でキキョウの花を見てきましたよ。
低山でもそろそろ秋の気配が漂い始めたので、少しは歩き易くなると良いですね。

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