8月初旬の東赤石、その8、オオヤマサギソウ、スダレギボウシ
下りに使うのは2年ぶりだか3年ぶりだかの尾根コースは、橄欖岩のごろごろしたトラバース道から下のあたりが、雨のときは滑りそうで特に歩きにくいので、いつもよりゆっくりと下りました。単独だと捻挫ぐらいの怪我でも、こういう誰も歩いてない日は怖いのですよね。
7月末に四国カルストで見かけたオオヤマサギソウらしき花に出会いました。
と言っても、この場所で咲いているのは今までにも見たことがあります。
四国カルストで咲いていたのは、自分で画像と図鑑を照らし合わせてオオヤマサギソウだと確信したわけではありませんでしたので、今回は単独だったこともあって、何枚も撮影します。
幸い、ちゃんと開花した花が見えました。
帰宅していろいろな部分を照らし合わせて見ます。葉っぱとか、草丈、生えていた環境、どれもぴったり一致します。
花の形もオオヤマサギソウで間違いありません。
この仲間はほんとに難しくて、3,4年前はお手上げでしたが、それでも最近は少しずつ見分けられるようになって、少しはましになったでしょうか。
雨の中、全体を撮影するのは至難で、ピンボケもいいところですが、出来の悪いのを承知で全体像をアップしてみます。
「葉はふつう2個が大きく、狭長楕円形で長さ10~20センチ、光沢がある。上部の葉はしだいに小型になる」という図鑑の言葉にも一致するようです。
いつも立ち寄る沢ではスダレギボウシの咲いている姿を久々で見ました。
タカネバラを見に来るときには葉っぱばかりで花を見たことはここ数年ありませんでした。
シコクギボウシは濃い紫色をしていますが、スダレギボウシのほうは淡い紫色です。
山頂付近のシコクギボウシが見られなかった代わりに、思いがけずスダレギボウシのほうが見られたというわけで、これはこれでこのルートを選んだ甲斐がありました。
ここのイワタバコは花色が濃いようです。
この姿がイワタバコのいちばん良く見る姿ですね。
沢沿いの低い岩場にも咲いているので、珍しく上から撮影したイワタバコです。
イワタバコを上から眺めるというのは、私にとっても初めてのことかも知れません。
瀬場谷の分岐を15時30分に通過して、16時20分に下山してきました。
車道歩きもなかった割りに、時間を食ってしまったのは、雨で歩きにくかったせいもありますが、やはり撮影時間が長かったせいでしょうね。
でも、権現越を歩くほどは足もくたびれなかったようです。何よりこのぐらいの時間に下山できると、主婦としてはありがたいですね。
夕食の支度などが待ってますから・・・。
下山口の気温は、車の温度計では23℃。一日中、ずっとガスと小雨で気温が上がらなかったようです。
濡れた身体で運転していると、肌寒いほどでした。
帰り道も 冒頭にもご紹介した虹を見ながら、のんびりと運転して帰りました。
朝方は濡れてなかった金砂湖付近も夕立が降ったのか、路面が濡れていました。
道沿いには雨で生き生きとしたナツズイセンやコオニユリの花が目にも鮮やかに咲いていて、猛暑に喘ぐ、我が庭の花たちを思い出しては、こんな場所にセカンドハウスでもあればな~と、思ったり(^_^;
法皇トンネルを抜けて、瀬戸内側に出たら、案の定、真っ青な夏空が広がっていました。
法皇トンネルを境にして、天気ががらりと代わるというのは、もう何度か経験していましたが、これほどすさまじい相違を見たのも久しぶりでした。
香川の庄内半島がくっきりと見えています。
振り返って、東赤石方面を見てみたら、ガスにすっぽりと包まれていました。
私は一日中、あの中を歩いていた訳ですね。(^_^;
それにしても、午後4時の瀬場の気温が23℃なのに、6時に高速を下りて我が家に帰りついたら、気温が35℃というのも、体がついていかず、この夜は普段エアコンなしで過ごす私がエアコンを入れたほどでした。
下界は文句なしの夏空でも、ひとたび山に入るとこういうこともあるので、雨具は欠かせないですね。
それにしても、次回はいつ東赤石に登ろう?とまたしても考えたりしています。(^_^;
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