今年も秋の伊予富士を歩く、その6、下山
転がり落ちそうな急坂の途中でも、こうしてアサマリンドウが可憐に咲いていると、やっぱりカメラを向けてしまいます。
8月に筒上や手箱で咲いていたミヤマヒキオコシが木陰で少しだけ咲いていますが、もうほとんどが花を落とし、赤紫のガク片だけが綺麗な色をして残ってます。
下ってきた伊予富士山頂方面を振り返ると、こちらもうっすらとガスがかかり始めました。
同じ道の往復なのに、往路ではなぜか気づきませんでした。
良くあることですが(^_^;
稜線上では、この辺りがアサマリンドウの一番たくさん咲いているところでした。
縦走路の直ぐそばにブナが1株あって、部分的に茶色くなってましたが、これはブナの紅葉でしょうか?
ブナ林の紅葉は言いようもなく素晴らしいのですが、今年はどこの山でブナの紅葉が見られるか楽しみです。
伊予富士付近の稜線はどちらかと言えば花が少ないのですが、アサマリンドウだけはたくさん咲きます。
この日も結構暑かったので、ガスが出てきたのは涼しくなって歓迎でした。
シコクフウロの花はもう終わっていましたが、葉っぱが紅葉して真っ赤です。
12時20分頃、桑瀬峠まで下ってきました。
ここは標高1400mぐらいですが、高山に生えるのはミヤマアキノキリンソウというそうですが、ここのものはどちらでしょうか。
なにしろ、アキノキリンソウは標高300mぐらいの低山にもよく咲いているのです。
伊予富士山著を下るとき、笹ヶ峰方面にガスがかかってきたので、東のほうは天気が崩れるかと思ったら、ここにきてまた冠山付近の稜線が綺麗に見えています。
山頂の下に見えている林道には笹ヶ峰からも下ることが出来、林道歩きさえ厭わなければ、寒風山から笹ヶ峰への縦走も可能です。
と思ったらアカモノの花がこんなところで咲いていました。
時期はずれもいいところですが、ここにも咲くんですね。
登ってくるときはまだ閉じていたアサマリンドウも、帰り道では花が開いて、上から覗き込むと、ストライプ模様がはっきり見えます。
シロヨメナ、アキノキリンソウ、アサマリンドウの秋の三点セットです。
光がちょうどよいぐらいに射していて、アサマリンドウの花冠の外側にもストライプ模様が綺麗に見えています。
向こう側に黄色くぼけているのはもちろんアキノキリンソウです。
アキチョウジにも申し分ない日差しがあたり、帰りもやはり撮影しました。
アケボノソウは午前中の光の当たり具合とは違い、少し撮影が楽でした。
ガマズミでもなし、フウリンウメモドキでもなしと消去法で行くと、オトコヨウゾメという事になりました。
この推理は当たっていたようです。
フウリンウメモドキは今年は花を見ることが出来ませんでしたが、実を見ることが出来ましたね。
寒風茶屋まで下山してきたのは13時20分のことでした。
朝は一台の車もなかったのに、下山してきたときには10台近くの車がありました。
お天気に誘われて、まずまずの人が訪れたようです。
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