今年も秋の伊予富士を歩く、その5、山頂
いよいよ山頂直下の急登を登り始めます。Tさんは10年ほど前に、伊予富士に一度登っているそうですが、こんな急登があったという記憶がないそうです。10年前と言えば、体力もまだまだあったことでしょうから、急な登りもぜんぜんきつく感じなかったのでしょうね。
人間って、苦しかったときのことのほうが記憶に残ってるものです。
稜線南側の笹原の中でコメツツジはわずかに色づいているのが見えます。石鎚はこの時点でそろそろ紅葉し始めたということでしたが、伊予富士では紅葉の気配が何とか感じられるぐらいでしょうか。
南側に出っ張ったコブに生えた木々が少し紅葉し始めているようです。
急登を登り始めて直ぐに、後ろを200mほど遅れで男性の二人組みが登ってくるのが見えましたが、私たちとの距離がそう縮まるわけでもなさそうです。
一番に石鎚方面を見ましたが、瓶ヶ森は何とか見えますが、ほんとなら画像中央ぐらいに見えるはずの石鎚辺りは、雲がかかってしまい、全然見えません。
参考までに去年の9月に伊予富士山頂から石鎚方面を撮影した画像をアップします。
石鎚が瓶ヶ森の向かって左に綺麗に見えていますね。
視線を少し南に移すと、8月に登った筒上と手箱が綺麗に見えています。
こちらは東側方面を撮影したパノラマ画像です。コンデジの電池残量がぎりぎりで、一枚しか撮影できませんでした。
これを見ると寒風山に早くもガスがかかり始めていますね。
着いたばかりのころには、剣山系方面ではないかと思われる山々もかすかに見えていました。
こんな大展望を楽しみながら、早速、お昼を食べていると、5分後ぐらいに男性二人組みが登ってきました。高知からのご兄弟だそうで、屋久島の縄文杉を見に行く予定なので、トレーニングとして登りにこられたとか。
その後も、東黒森方面からこられた単独男性も加わって、山頂は5人とまずまずの賑やかさでした。この日の石鎚はずいぶんな人出だったそうですから、それに比べれば静かなほうでしょうか。
山頂からそろそろ下山しようかと言うころになって、Hさんが入れ替わりに登ってこられました。
途中の登山道を整備してらしたそうです。
別れを惜しみながら、私たちはこんな急坂を下っていきます。
登りもかなりな急坂でしたが、こういう急登は登りよりも下りのほうが危険です。
一歩、一歩、足場を考えながら、慎重に下ります。
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