久しぶりの剣山、その2、アズキナシ
剣山に見ノ越から登るのはほんとに久しぶりなような気がします。
キレンゲショウマの時期や連休にはたくさんの人が訪れる剣山もこの時期にはさすがに登る人も少なそうです。6月のましてや平日ですから・・・。
周囲はさすがにひんやりとしていて、私にしては珍しく、歩き始めはウインドブレーカーを着てしまいました。
久々に神社の階段を登って歩き始めます。歩き始めは8時50分です。
最初は鬱蒼とした樹林帯の中を登っていきます。
歩き始めから直ぐのところで、リフトの下を通るところがあって、そこからはジグザグと登りますが、途中でイワセントウソウが咲いていました。
イワセントウソウは丁度前回の岩黒山の登りでも咲いていたのですが、剣山にも咲くんですね。この道には4月末ごろだとサイコクサバノオやコミヤマカタバミが咲いていたと思うのですが、さすがにこの時期はもう咲いていません。
ヒメクワガタらしい小さな白い花もあるのですが、陽射しがないので、開いた花がありません。
登っていると、暑くなってきたので、ウインドブレーカーを脱いで、いつものように半袖になりました。
西島駅が近くなってくると、ようやく樹林帯から抜け出して明るくなりました。
幕営場の近くで、マイヅルソウの咲いているのを見つけました。
もう、マイヅルソウの花が咲く季節なんですね。
西島駅に着いたのは9時46分です。
見ノ越の標高が1400m,そして西島駅の標高が1750mで、標高差350mを登ったことになるのですが,そんなに登ったような気がしません。
天気が良いときは西島から山頂のヒュッテが見えるのですが、ガスっていて山頂方面は見えません。
梅雨の最中でもあることだし、雨に降られないだけ良しとせねばなりませんね。
10分ほど休憩している間にEさんが花を見つけてきてくれました。
駅の直ぐ近くの草むらで咲いていますが、ヒメレンゲのようです。
これも岩黒山でたくさん見かけたナンゴクミネカエデの花がびっしりと咲いていました。
ネコノメの仲間の咲き跡がありましたが、花が咲いていても同定が難しいネコノメですから、花後の姿では私にはわかるわけもなく・・・。
Tさんと二人で「そろそろズダヤクシュが咲いてるはずなんだけど・・・」っと言っていたら、ズダヤクシュの登場でした。
こんな地味な花ですが、北アルプスで毎年見ている花なので、見ると嬉しくなります。
Eさんは初めてご覧になったようで「ズダヤクシュ」という名前がなかなか覚えられないご様子です。
こんな変な名前、覚えられなくて当然ですね。
ズダ=信州弁で喘息、ヤクシュ=薬草のことで、つまりは、この植物から昔は喘息の薬を作っていたと言うことらしいです。
この株で草丈10センチ弱です。撮影は苦労します。
10時13分、刀掛けの松に到着しました。
赤味を帯びたピンクの花はツルギミツバツツジですが、この場所のは花がほぼ終わっています。
刀掛けの松のところで、左に曲がれば行場で、私たちはそちらに向かう予定ですが、笹の斜面になにやら白い花を咲かせた樹木が見えるので、少し見行くことにしました。
アズキナシの花です。2年前にやはり剣山に来たとき、剣山に登る前に丸笹山に登ったのですが、その丸笹山に咲いていて、後で検索してわかった花です。
ナシとつきますがバラ科ナナカマド属です。
小さめの白い花は、確かにナシよりもナナカマドに似ているかもしれません。
石鎚山系ではあまり見ないように思うのですが、この後、剣山では何度も見ることになりました。
コメント