初めてのアルプス単独行、その2、新穂高を出発
出発は25日の夕方です。夕方5時以降に自宅を出れば、瀬戸大橋ではETCの通勤割が、そして飛騨清美インターを下るのは深夜になるので、高速の深夜割が使えるはずです。問題は仮眠の時間があまり取れないので、25日の昼間に少し寝ておこうと思ったのですが、昼寝の習慣がないので、結局寝ることができませんでした。
いろいろな野暮用を済ませながら、主人のためにおでんを2日分ほど煮込んだあと、お風呂に入ってから6時過ぎに自宅を出ました。
神戸、大阪、京都と特に渋滞にも遭わず、順調に走ります。途中は大津SAなどで適当に休憩を入れ、眠くなれば30分ほど仮眠を取り、一宮JCTから3年ぶりに東海北陸自動車道に乗ります。この頃から雨が降り始め、東海北陸自動車道のところどころで激しい雨でした。時刻は深夜1時を回り、走っている車はほとんどありません。飛騨清美インターを下り国道158号を平湯へと向かうのですが、こんな深夜に走るのは初めてのことで、いつもと勝手が違いました。雨はその間もずっと降っていて、途中、平湯の温泉旅館や民宿の間を抜けるので、もし雨が止まないなら、いっそのこと平湯の民宿にでも泊まって、観光して帰ろうかなどという考えが頭を掠めました・・(^_^;
結局、新穂高の無料駐車場に着いたのは午前3時半ごろ、まだ小雨が降っていました。でも、無料駐車場は結構空きがあってほっとしました。明るくなるまで仮眠することにし、30分ちょっと眠ったでしょうか。4時になって、目を覚まし、車の窓から外を見ると、薄暗い中にも山肌が見えています。平湯の民宿泊まりを半ば覚悟していただけに、山肌が見えたときは嬉しかったです。外に出ると、雨もほとんど降ってない様子。途中のSAで昼食用に買っておいた柿の葉寿司やお茶をザックに入れ、靴下や靴を履き替えます。
4時半ごろに撮影した新穂高の無料駐車場の様子です。
なんとか撮影できるという明るさですが、歩くには困りません。
この辺りはいつも稜線にガスがかかっていることが多いです。
道沿いの空き地には、時間が早いのでメマツヨイグサが咲いています。
歩き初めは4時50分です。今回は山友達のTさんが40リットルのザックをくださったので、パッキングが楽でした。今まではたぶん30リットルちょっとだと思う、小さめザックだったので、小屋でお弁当などもらうと、どこに入れよう?と頭が痛かったのです。
パッキングするもので注意したことは、いざというときのためにプリムスとコッフェルを用意したこと、行動食も多めに持ちます。天気が悪そうなので濡れて困るものはビニール袋ですべてくるみ、その上にザックの中身を大きめのビニール袋に入れました。
まずはわさび平を目指して歩きます。
この日の予定は体調をみながら、行ければ双六小屋まで行こうというつもりです。
橋を渡るときの沢の様子です。このときは水量も普通ですが、下山のときは白く泡立つほど轟々と流れていました。
いつもの場所でクサボタンやヤマアジサイも咲いてるのですが、暗くて撮影は無理なのであきらめます。
抜戸岳の稜線の下のほうだと思うのですが、雪はこの時期はさすがに少ないですね。
前後にはやはり2組か3組ほどのパーティーが歩かれてますが、私は撮影ばかりするので、抜かれるばかりでした(^_^;
3年前に来たときも咲いていたキバナノヤマオダマキが今回も咲いててくれました。
ここまで来ると、何とか撮影に十分な明るさになったようです。
株は今回は5~6株ほど見かけました。
涼しい風が吹き出す風穴まで来ると、可憐な野草が見られるはずです。
案の定、イワカガミが咲いています。ここより標高が1000mは高い場所で咲いてるのと同じ花が咲くのです。風穴から出る冷気で、気温が5~6℃は低いのでしょうね。
風穴はかなり広範囲に及ぶようで、しばらく歩いた場所にもゴゼンタチバナが綺麗に咲いていました。
今年は四国の山では見られなかったので、一年ぶりの再会ですね。
先ほどからちこちで咲いているノリウツギですが、ここで撮影します。
低山から高山まで、びっくりするほどいろいろな環境に適応する樹木のようです。
夏になると、いろいろな山で見かけるので、却って撮影しそびれるなんてことがあるのです(^_^;
橋を渡り右岸に出るとわさび平もそう遠くはないのです。
keitann様 お帰りなさい。
今回は単独行でしたか。四国から一人で新穂高まで入られるとは、やはり並大抵のことではありませんね。
しかも仮眠30分で、もう一日の行動に入るなんて、凄すぎます。
車で走っていたときに降られた雨も、朝になると何とかなった様ですね。
今月初めに小生が歩いた部分が重なっていて、とても懐かしく親近感を持ってこの記事を読んでいます。
この調子ですと次の記事ではオオヤマレンゲの花が・・・・。
シラカバ林の手前の道からは水蒸気が立ち昇っていますね。
投稿: ぶちょうほう | 2011-07-30 16:35
こんにちは。
単独行とは!! 本当に素晴らしいバイタリティですね。
やはりkeitannさんは、真の “山ガール” ですね。尊敬します。
投稿: 多摩NTの住人 | 2011-07-30 18:21
keitannさん、お帰りなさい!
ご無事でご帰宅、何よりです。
単独での山歩き・・・ 私だったら心細くって~。
keitannさん、本当に凄いわ~!
今まで積み重ねた経験があるから大丈夫なのでしょうね。
この先のアップも楽しみにさせて頂きます。
投稿: ミャーのママ | 2011-07-30 20:21
ぶちょうほう様、こんばんは。
四国の山を日帰り山行するときは単独のときも結構あるのですが、3日間の単独行はさすがに迷いました。
新穂高まで入るのは全然問題ないのです。いつもは東京の後輩と平湯で合流しますから、どっちにせよ、登山口まではほぼ一人で来ています。
問題はその先でした。でも、年の功なのか、変な気負いもなく、思ったより気楽に歩けました。
歩き始めから雨だとテンションが下がりますが、まずは雨具を着ることなく歩き始められて良かったです。
この左俣林道歩きだけで、いろいろな花を見ましたよ。
投稿: keitann | 2011-07-30 23:00
多摩NTの住人様、こんばんは。
単独行は好き好んでやったのではなく、やむを得ずという感じなのですが、結果から言うと、楽しかったです。
山ガールの方とは槍ヶ岳山荘で相部屋になりましたが、ほんとに可愛いファッションで、若い人たちに「山」が定着してくれて嬉しかったです。
私はどちらかというと「山姥」のほうです。(^_^;
投稿: keitann | 2011-07-30 23:03
ミャーのママさん、こんばんは。
北アルプスは歩いている人も多いので、そんなに心細くなりませんよ。道標もルートもしっかりしてるので、道迷いも心配ないです。
昔、山の同好会を通じて年間に30日以上は山に入っていました。知らず知らずのうちに山歩きの技術や知識は身についたのかも知れません。
四国の山だと朝から晩まで誰にも会わないこともあるので、それに比べるとアルプスは山小屋も多いし安心ですよ。
投稿: keitann | 2011-07-30 23:09
楽しい山行だったですね(^_^)/
投稿: あゆ | 2011-08-03 20:41
あゆさん、こんばんは。
私の山行は楽しかったですよ。
単独で歩くのも、この年になると楽しいですね。
あと10年経てば、介護の人に一緒に歩いてもらわないといけないから、今のうちにせいぜい楽しみますよ。(^_^;
投稿: keitann | 2011-08-03 22:34