裏寒風を登る、その6、イブキトラノオそして下山
寒風山は人気の山のようで、登ってくる方ともすれ違ったり花を見ている私たちを追い越される方、様々です。前回の東赤石が最初から最後まで誰にも会うことのなかった歩きだっただけに、日曜日は思いのほか人が多いな~と感心しました。
岩場の近くを通り過ぎるときに、やっぱり横目で様子を見てみたら、イブキトラノオが咲いていました。もちろん、今年の初見です。
断崖絶壁のようなところに咲いているのですが、さすがにここには近づけないので、何とか撮影できるところまで近づいての撮影です。一眼を忘れたのがやはり大きいです。
私の中ではイブキトラノオというと剣山系の笹原に咲いているイメージが強く、こんな岩場で咲いているのは初めてです。
東赤石ではまだ咲いてなかったコウスユキソウが咲いていました。
コウスユキソウも岩場を好むようです。
一体どうやったら、こんなすごい枝ぶりになるんでしょうか?
伊予富士へといたる稜線は相変わらず南側がガスに巻かれています。
画像中央辺りが桑瀬峠みたいです。
相当な傾斜ですね。こちらも登れるようなので、機会があったら上ってみたいです。
たぶん東赤石でも見かけるフジイバラだと思うのですが・・・。
それにしても植生が権現越とちょっと似ています。
これで、ナンゴククガイソウがあれば完璧なのですが、クガイソウは咲かないようです。
タンナサワフタギを撮影していると、後からこられた女性に名前を尋ねられたので、「たぶん、タンナサワフタギですよ」と答えますが、覚えられないようでメモを取ってらっしゃいました。こんな長い名前、覚えられないのが普通ですよね。
タンナサワフタギと並んで紅白で咲いていたのはヤブウツギですが、このヤブウツギはまるでタニウツギみたいな優しい色合いでした。
大きな木の上のほうで絡み付いているため、なかなか写せなかったツルアジサイが目の前に咲いてる場所があって、撮影成功です。これも今年の初見ですね。
桑瀬峠ではすでに5,6名の方が休憩されていましたが、私たちも休憩します。時刻はまだ12時20分なんですね。
もうすぐ桑瀬峠を出発という頃になって、後を振り向くと寒風山が姿を現してくれました。
桑瀬峠に咲いていたコナスビです。
見かけてもなかなか撮影しそびれるので、時間の余裕があるときに撮影します。
そして、今年は見そびれてしまったかと思っていたシロバナニガナにも会えました。
この間で撮影したのはこのヤマボウシだけでした。
画像に写っている小学生の男の子たちは自転車で長い坂道を上がってきたようです、たいしたものですね。
ここでトイレに行ったり、冷たい水で顔を洗ったりしたあと、最後の車道歩きにかかります。
まずは寒風山トンネルを通り抜けるのですが、これが長くて真っ暗なトンネルなので、今まで山歩きでは使ったことのないヘッドランプを初めて使用しました。
トンネルんの中は涼しいのですが、長くて真っ暗なトンネル歩きは一人ではちょっとやりたくないですね。
車道歩き開始は13時15分です。
トンネルを抜けたところに咲いていたヤマアジサイです。
結局、徒歩だとトンネル通過に15分もかかりました。
そして、西尾根の取り付き口までの車道歩きにどのぐらい時間がかかるかということは、前日にエントツ山さんのHPで調べてあったのですが、エントツ山さんが自転車での所要時間を10分と書かれてあったので、徒歩なら20分~30分?とみていたのです。
ところが実際はもっとかかりました。
車だと気にも留めず、通り過ぎるところですが・・・
一眼でないので撮影できませんでしたが綺麗なブルーのヤマアジサイも咲いています。
珍しくはないですが、ツユクサの花も今年初めての出会いでした。
この後、コンデジのバッテリーが切れたのですが、うまい具合に車を置いたところに、その後到着しました。
西尾根取り付き口には結局14時丁度の到着で、車道歩きに45分もかかってしまいました。
思ったより長い車道歩きだったのは判断ミスでしたが、下山時刻が早かったので、疲れもありません。これが17時に下山した後、1時間近い車道歩きならこうはいきません。
初めてのルートだったので、用心して早発ちしたのが幸いしました。
最近の山登りでは珍しく、まだまだ日の高いうちに帰宅することが出来て、ほっとしました。
この新しいコース、充分使えるコースだとわかったので、これからも歩いてみたいと思います。
keitann様 このシリ-ズお疲れ様でした。
地図を詳細に眺めていて、このトンネル部分をどのように記述するのか、または記述しないのかその点に興味がありましたが、15分かけて通り抜けたことが記述してあり、この穴倉にますます興味が湧きました。
最後の最後で沢山の花たちが目白押しでしたね。
そういえば今年まだツユクサを見ていません。
個性的な枝振りのブナの大木も印象に残りました。
投稿: ぶちょうほう | 2011-07-19 09:15
ぶちょうほう様、こんにちは。
こちらにもコメントをいただきまして、ありがとうございます。
このトンネルは今までは車で何気なく通過していたところですが、歩くと結構な時間がかかりました。
しかしトンネルの中というのは涼しいものですね。
道の横から水が溢れ出している箇所もありましたよ。
裏寒風ではオオヤマレンゲとドウダンばかりを見て歩きましたが、稜線伝いの道や岩場には実に豊富な植生が見られます。
高山の岩場というのは、可憐な野草の宝庫だということがよくわかりました。
ツユクサ・・・うちの畑にもいつからか、たくさん生えてくるようになりましたが、草抜きで抜いてしまうので、ついこの前、我が家のツユクサを見たばかりです。
いつも、山の中で、その年の初めてのツユクサを見ているように思います。
投稿: keitann | 2011-07-19 15:30
keitannさん、こんにちは!
今日は台風で風が強くて庭の木々の対策をしていました、
裏寒風山、その6まで見ましたが、改めて見ると色々と発見があります、人それぞれに視点が違うので楽しいし勉強になりますね~!
トンネル横の急登のルートもチヤレンジしましょうね!
昨日、堂山へ登りましたが・・何処か?疲れが残ってる様な感じです、この台風でゆっくりします、
カルストの花・・みたいですねぇ~
投稿: え~ちゃん | 2011-07-19 16:13
え~ちゃん、こんばんは。
台風に備えて、庭の木々の対策、感心ですね。
我が家は遮光用のスダレを外したり,丈の高いポットを風の世ウィ場所に移動したぐらいでした。
裏寒風、アケボノツツジの季節も良さそうですよ。
皆、山目当てだったり、花目当てだったりと目的は違いますね。
あ、そうそう、中一日で、アルプスを二度行かれるとはお疲れ様でした。ちょっとほかの人にはまねができないですね。
トンネル横の急登ルート、ロープ等は撤去されてないのでしょうか。最近の様子を知りたいところですね。
四国カルストの花も咲いてるようだし、いろいろと見たい場所はいっぱいですね。
投稿: keitann | 2011-07-19 23:03