初めてのアルプス単独行、その13、槍が見えた
今回の歩きでは双六小山では今まで2度も歩いていて、勝手のわかった道ですが、双六小屋以後はまるっきり初めての道です。ですから、樅沢岳は久々に踏んだ初めてのピークでした。
10分ほど休憩でもしようと、周囲を眺めていたら、男の人が二人、双六方面から登ってこられて、山頂で記念に写真を撮りたいとうので、頼まれてシャッターを押してさしあげました。そのカメラがペンタックスのずいぶん重い本格的なカメラです。
私のほうも初めてのピークなので、私のカメラで珍しく記念写真を撮ってもらいました。
翌日、たまたま槍平からのエスケープルートを一緒に下らせていただくことになったのが、このお二人だったのでした。お二人は山の写真が目的の山行のようでした。
お二人は休憩することもなく、直ぐに西鎌尾根のほうへと歩かれていきましたが、私のほうは小休憩を入れます。そうしたら、次にやってこられたのが、前日に双六小屋までの歩きで励まされた黄色い雨具の単独の男性でした。1月の剱に登られたという方です。双六小屋まで何とか歩けたことを、ここでお伝えすることができました。
その後、縦走路を少し歩いていくと、なんと槍ヶ岳が見えているではありませんか。
↑画像は槍穂に見入っておられるお二人です。
熱心に撮影されているのが二人のうちの若い方の方でKさんです。
ここで見た槍穂が結局、今回の山行で唯一槍を見入ることができた貴重な時間でした。時間にして見えてたのは10分か20分ぐらいだったと思います。
笠本峰にはガスが少しかかっていますが、手前の抜戸岳方面ははっきり見えています。
この後10分もしないうちに何も見えなくなってしまいました。
笠方面をバックに撮ったクルマユリです。
シルエットでしか見えませんがそれも雰囲気がありました。
ミャマタンポポという高山にのみ咲くタンポポがあるそうですが、そのミヤマタンポポでしょうか?
Kさんはまだまだ熱心に槍にカメラを向けていましたが、やがて、下って行かれました。
花も見られたし、槍も見られたし、後は雨に降られても文句はいえません・・・。
3人の方に続き、私も樅沢岳を下り、西鎌尾根を歩くとしましょう。
3人の方たちは、下に豆粒のようになってしまいました。
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