9月中旬に見た花、テイショウソウ、ツルリンドウ
徳島と香川の県境の山にはテイショウソウが多いです。
テイショウソウというのはキク科モミジハグマ属の植物で、この仲間の花は、どれもよく似ていますが、テイショウソウは斑入りの葉っぱが特徴ですぐにわかります。
9月上旬にはまだ咲いてなかったのですが、中旬に入ると咲き始めていました。
草丈はかなり高く、大きいものですと50センチを超えます。ということは葉っぱも含めた全体像の撮影がかなり難しいのです。
秋になると見ている花なので、テイショウソウもやっぱり年に一度は見ておきたい花です。
あまり草丈の高くない株を選んで、全体の姿を撮影してみました。
葉っぱにはきれいな模様が入っているのがおわかりでしょうか?
テイショウソウの咲き始めが見られたのも嬉しかったですが、もっと嬉しかったのは、ここではツルリンドウの綺麗な株が多かったことです。
今年はツルリンドウの綺麗な花をあまり見ておらず、ようやくという感じで出会えました。
花色も淡いブルーできれいです。
気が少し伐採されたことで、光が入るようになって、ツルリンドウにとっては環境が良くなったようです。
ツルニンジン、テイショウソウとくれば、県境の山に多い、もう一種類の花がキバナアキギリです。
シソ科アキギリ属で、アキギリ属とはサルビアの仲間です。
私も自宅でサルビアを何種類か育てていますが、横から見た花など、まさにサルビアの顔をしています。
秋は、どこに行ってもシソ科、キク科を見ない日がありません。
keitann様 こんにちは
テイショウソウの全体的な姿を見させていただきました。
葉にはこういう斑が入るのですね。
三河でもかつては見ているのですが、最近は探して歩いても見つけられなくなりました。
キバナアキギリはこれまでに一度しか見て居ません。それも愛知県ではなくて、群馬県の山裾で見かけた一度きりで、その後は10年ほど見ていないのです。
花に近づくと黄色の中に赤がちょこっとあり、どこか間延びしたユーモラスな眺めですね。
投稿: ぶちょうほう | 2011-09-21 15:37
ぶちょうほう様、こんばんは。
テイショウソウは花だけを見ると、ハグマの仲間とそれほど変わらないようです。
それが葉を見ると、斑入りの葉で、なかなか魅力的です。冬でも、この葉のおかげで、テイショウソウは一目瞭然ですね。
分布は本州(千葉県~近畿地方南部)、四国とありますから、中部地方で見られても不思議ではないですね。
テイショウソウもキバナアキギリも香川の山には多いのですが、高知や愛媛では不思議とあまり見ないようです。
珍しい花はあまり咲かない香川ですが、同じように四国四県を見ても、植生が少しずつ違うのは面白いです。
これで、アサマリンドウとウメバチソウなどを見れば、秋の花の主なものを見たことになるのですが、残りを見られるのは10月になりそうです。
投稿: keitann | 2011-09-21 23:27