9月下旬の花、トラノオスズカケ
トラノオスズカケは以前は別の場所で見ていたのですが、去年、その場所に行ったところ、株はあったものの、花が咲いていませんでした。
ところが、冬場に別の里山を歩いていた折に、トラノオスズカケの株を見つけました。
自宅からは、こちらの場所のほうが断然近いので、9月の花の時期になったら、また訪れようと考えていました。
ところが、8月初めのこと、関東の某大学の准教授の方から、トラノオスズカケについて研修したいとのことで、自生地を教えてほしいとのメールをいただいたのです。メールで書けるような場所ではないので、9月5日に案内して差し上げることになりました。
当日は某博物館の研究員の方も同行され、花にはまだ早かったのですが、3人でトラノオスズカケの咲き始めを見ることができたのです。
今日はそのトラノオスズカケもきちんと開花しているだろうということで、一人で自生地を訪れました。
ゴマノハグサ科クガイソウ属の花です。私の図鑑にはこう記してあります。
「暖地の林内に生え、茎は斜上して長さ0.7~1.5メートルになる。葉は長楕円状卵形、葉腋の円錐形の花序に密に花をつける。花冠は長さ5ミリほど。」
ツル性植物ではないですが、平らな地面の上ですと地面を這うようです。
地面を這って土の上に茎が接したところでは根を下ろしているようです。
葉っぱはおいしいのか、虫がところどころ齧っています。
この場所では道路法面に生えていたので、上から垂れ下がるように咲いていました。
どちらも湿っぽくて薄暗い場所です。
そう頻繁に見かける植物ではないし、私が見つけた場所でも、全部で4,5株しかありませんでした。
里山をたまに歩くのも意外な発見があるものですね。
keitann様 こんにちは
こちらで記事を毎日熱心に見ていれば、トラノオスズカケという名前もきっと聞き覚えがあるはずなんですが、物忘れが得意で、おまけに毎回記事を見ているわけではありませんので、この極めつけの珍しい草を聞くもの見るのも初めてとなりました。
こういうところがネットのありがたさですね。
東海地方でも無きにしも非ずですから、山を歩いていて見かけたときにはこの記事のお陰で識別できそうです。
珍しいところをありがとうございました。
投稿: ぶちょうほう | 2011-09-23 09:42
ぶちょうほう様、こんばんは。
トラノオスズカケの花を見たのは、もう5年も前のことになりますので、この名前にお聞き覚えがないのも無理からぬ話ですね。
珍しい花だけに、ほかの掲示板などでもあまり登場することもないようです。
私も5年前に野草友達の方が案内してくれるまでは、見たことも聞いたこともない花でした。
四国の低山で見かける花ですので、寒さには弱いのかもしれませんが、東海地方の里山にあっても不思議ではないかもしれませんね。
咲き方が変わっているので、普通の花とは見分けがつくようです。
投稿: keitann | 2011-09-23 22:23
こんにちは。
8月に植物園で開花中のトラノオスズカケを初めて見ました。
久しぶりにお訪ねすると、9月下旬の花にアップされていました。
なかなか見られない貴重な植物なのですね。
写真から、自生地では、植物も花を咲かせるのに苦労しているという印象を受けました。
毎年咲いてくれると良いですね。
珍しい写真を有難うございました。
投稿: アルママ | 2011-09-25 11:24
アルママさん、こんばんは。
いつかの書き込みを覚えていてくださったんですね。
ここ五日ほど東北方面にドライブしてきたので、お返事が遅れました。
トラノオスズカケ…珍しい花だと思います。
この後、徳島ではスズカケソウを見ることができましたが、こちらは花の時期が少し早いようです。
投稿: keitann | 2011-09-30 23:54