9月下旬の花、ヤブタバコとコヤブタバコ、シュウブンソウ
ヤブタバコ属の花はどれも地味でよく似ていて、実は今まで苦手な花ばかりです。
この辺りの里山で一番よく見かけるのはサジガンクブソウだと思うのですが、自分のブログ内を検索すると、今までにガンクビソウとサジガンクビソウの画像は撮っています。
でも、今回見たヤブタバコは名前はよく知っているものの、実物を見るのは初めてだったようです。
かなり大きな植物で、この日は草刈されて捨て置かれたものもたくさん見ましたが、古くから民間薬として利用された植物だそうです。
全体像を撮影し忘れたのですが、上部の葉腋に黄色の頭花を下向きに一個ずつつける、とありますから間違いなさそうです。
ヤブタバコのすぐそばに、やはりよく似たこんな花を見つけました。
サジガンクビソウの頭花によく似ていますが、サジガンクビソウよりも草姿がずっと大きいのです。
調べたところ、こちらはコヤブタバコのようでした。
ヤブタバコとコヤブタバコがすぐ近くに生えているのも面白いですね。
この手の仲間は同定が苦手なのですが、実物を見比べることができて、かえって良かったのかもしれません。
少し歩くと、これまたよく似た花、シュウブンソウに出会いました。
この3種の中で名前がすぐにわかったのはシュウブンソウだけでした(^_^;
私の図鑑には「シュウブンソウは全体の感じがヤブタバコに似ている」とあります。
草姿がヤブタバコと似ているのですね。
枝を長く伸ばすところが同じです。
ですが、このシュウブンソウは小さいけれども舌状花があります。
キク科シュウブンソウ属となっているようです。
シュウブンソウという名は、名前が示すように秋分の日ごろに咲くので、この名がついたようです。
この辺りの里山では、それほど頻繁に出会うわけではなく、前回見たのも奇しくもトラノオスズカケのもう一つの自生地でのことでした。
トラノオスズカケと同じような環境を好むということでしょう。
それにしても、秋のキク科のよく似た花を3種類同時に見ることができて、ずいぶん良い機会でした。
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