東北へロングドライブ、その14、クロバナヒキオコシ
栗駒山荘を出発した後の28日の予定は、いろいろと迷いました。
まずは来たのと同じ道を引き返すと、平泉がすぐ近くなのがわかり、世界遺産に登録が決定されたばかりの中尊寺などを見学しようという心づもりでした。角館なども行ってみたかったのですが、翌日はまた長距離を運転して帰ることを考えると、二日続けて長距離運転は疲れそうなので、この日は厳美渓と平泉の見学だけをすることに決めました。
前日登ってきた車道を下っていると、ブナの名水というのがあって、お水の味見をしようと車を停めてみました。
ついでに名水の周囲を少し歩いていると、クロバナヒキオコシを見つけました。
クロバナヒキオコシは去年、山陰へのドライブでいやというほど見られたのですが、今年の秋は山陰の山に登っていないので、まだ見てなかったのです。日本海側の植物と聞いていますが、栗駒はちょうど太平洋と日本海の間ぐらいに位置します。
標高が高いのと緯度が高いのとで、花はすでに終盤という感じでした。
でも、今年は山陰に行く予定が特にないので、貴重な出会いとなりました。
これはヤクシソウのようですが、ちょっと精彩を欠いた姿でした。
この朝の冷え込みがきつかったとかそんなことが原因でしょうか。
ヤクシソウは先日の高知の山でも出会えましたし、四国の山では今から出会う機会も多いことでしょう。
ここは岩手側なので、須川岳という名前を使っています。
娘宅でも飲料水は天然水を使用しているようでしたので、ポリタンクを持参してなかったのが残念でした。
山間部を抜けて矢びつ温泉辺りまで下ってくると、いわかがみ平への分岐が見えました。
ちゃんと上下二車線あって走りやすそうです。
もっとも、仙台からいわかがみ平へ向かうには栗原市経由が早そうです。
ハゼの組み方が独特ですね。
調べたところ、これは棒掛けというのだそうです。
のどかな農村風景が広がっているので、少し横道に入ったら、こんな説明板がありました。
この辺りは荘園の遺跡なのだそうで、15世紀ぐらいまで平泉の中尊寺の荘園だったとか・・。
そして、この辺りの地形や景観は当時とほとんど変わってないそうです。
四国の稲田の風景とどこが違うかといえば、畔に真っ赤なヒガンバナが咲いてないのですね。
ヒガンバナってやっぱり暖かい地方のものなんでしょうか。
この後、道の駅でヒガンバナの鉢植えが売られていました(^_^;
シロヨメナなのかどうかは、私にはわかりませんでした。
渓谷というとずいぶん山奥かと思えば、全然違っていて、平野部にある渓谷です。
こんなにびっしりと花芽をつけたキッコウハグマが見つかりましたが、閉鎖花っぽい雰囲気でした。
厳美渓の名物といえばお団子らしいのですが、母と二人で一皿注文してみました。
左からクルミ、ズンダ、しょうゆらしいのですが、甘いものはどちらかというと苦手な私ですが、とてもおいしくいただきました。食感が仏の団子と違うと思ったら、うるち米を使用したお団子なのだそう・・。
本日、瓶ケ森へ行って来ました。旧寒風山トンネルの出口、林道入り口にガードマンが立っているではありませんか。午前5時から午後5時まで全面通行止め。
文句を言う人があとからどんどん押しかけても、事態が変わることはありません。理由は「撮影のため」ということだけで、何の撮影なのかガードマンにも知らされてないようです。
観光のためのDVDなのか、何か知りませんが、「いかがわしい写真撮影なのか」と、だれかが本気で怒っていました。
仕方がないので車を置いて、桑瀬峠まで登って帰ってきました。寒風山のはしごのあたりは奇麗な紅葉でしたが、峠までの登山道や、見渡せる林道付近はまだ少し早いようでした。昨年に続いて、今回もチョンボ。
投稿: 中村 獏 | 2011-10-12 22:05
中村さん、こんばんは。
今日、瓶が森林道行きだったんですね。
それなのに、瓶林が通行止めだったのですか?
それは残念でしたね。
そういえば、エントツ山さんの掲示板で、通行止めという字を見たような気もしますが・・・。
私たちも瓶ヶ森林道を走るときは、前もっていの町役場に問い合わせしたりします。
先ほどいの町役場のHPを見てみたら、理由は書いてませんでしたが、通行止めの予告をしていました。
ここぞというときは、事前のリサーチをされることをお勧めします。
それでも桑瀬峠まで登られたんですね。
おかげさまで様子がよくわかりました。
私も来週前半ぐらいまで、秋祭りの用事が立て込んでいて山に行けませんが、その後はどこかに紅葉を眺めに行きたいものです。
投稿: keitann | 2011-10-12 22:52