東北へロングドライブ、その15、中尊寺と毛越寺
平泉周辺では観光バスがずいぶん多く、東北へ観光して支援しようという動き、特に、おりしも世界遺産に選ばれたばかりの平泉を観光しようというブームのようなものを感じました。
平日だというのに、駐車場にもかなりの車が駐車しています。
中尊寺は小高い丘のようなところに建てられていて、膝の痛む母はゆっくりとですが、何とか見て歩くことができました。
中尊寺、その翌日にたまたま日光東照宮を見学して、どちらも見事な杉並木に圧倒される思いでした。
樹齢何年なんでしょうね。樹高20m、30mといった杉の大木の間を歩いていると、山登りで歩くのとはまた違う雰囲気です。杉は古い神社では必ずと言ってよいほど見かける木ですが、日本の歴史文化と深い関連があるようです。
いちばんのお目当てだった金色堂はこの覆堂の中にすっぱりと覆われていました。
撮影禁止なので、金色堂の画像はもちろんありませんが、京都からは遠く離れた東北の地に燦然と輝く黄金のお堂を建てた奥州藤原氏の心意気のようなものを感じずにはおれませんでした。
現在の覆堂は昭和37年に建てられたものだそうですが、それ以前の覆堂も別の場所に保存されていました。
参道わきには白花のゲンノショウコがひっそりと咲いていました。
こちらは中尊寺境内なのか、それとも地続きにあたるのか、白山神社の能舞台です。
こんなばしょでお能を見たら、さぞ、幽玄の境地を彷徨うことでしょう。
次に向かったのは中尊寺とは車で10分も離れていない毛越寺でした。
中尊寺は知っていても毛越寺の名は初めて聞きましたが、ここも仙台の親友が勧めてくれたお寺でした。
毛越寺は私の中の「寺」という概念を覆すほど広大な敷地で、それはまるで公園といって良いほどでした。
遣水と聞いても最初は何のことだかわかりませんでしたが・・・
「曲水の宴」といえば、歴史で習ったような記憶がありますね。
こんな雅な行事なんですね。
それにしても、四国のお寺といえば、浄土真宗や真言宗、法華宗のお寺が多く、平泉で見た二つのお寺は四国で私が普段見ているお寺とはかなり趣の違うお寺でした。
この後、厳美渓の道の駅に立ち寄って娘夫婦のために新鮮な野菜をたっぷりと買い込んで、仙台へと車を走らせたのです。
その夜は、私は仙台在住の友人と東北の美味しい海の幸山の幸をいただきながら、大震災のことやその他のことなど、話は尽きないのでした。
ほんとに奇遇なのですが、親友宅は娘宅から徒歩で3分という近さなのです。
この夜も、早朝からの散策のおかげで、ぐっすりと眠れたのは言うまでもありません。
コメント