東北へロングドライブ、その13、早朝の湿原散策
栗駒山荘に泊まった日は快晴だったので、もう一つ、楽しみにしていたことがありました。
それは露天風呂から眺める星空です。
お風呂は深夜12時~早朝4時まではお湯の張替のため入れませんが、それ以外はいつでも入れます。結局、夜10時ごろと早朝4時過ぎの2度、満天の星を眺めながらお湯に浸かりました。外気温は一けた台だろうと思うのですが、熱めの温泉に浸かりながら眺める星空は何とも贅沢でした。
朝風呂から出たら、ウインドブレーカーなどを着こんで、そのまま日の出と散策を楽しみに出かけました。
日の出は前日の秋田側とは反対に岩手側から出るはずなので、峠を越えて、岩手側に歩いていきました。
前日の栗駒山登山では長そでのウエア1枚でも暑いぐらいでしたが、早朝の標高1100m葉さすがに冷え込みます。3枚着ていても寒く、宿においてある薄手のダウンをよほど取りに帰ろうかと思ったぐらいです。
日の出の時刻はこの日は6時でした。
岩手側からはうっすらと赤く染まった空の中に焼石岳が良く見えました。
日の出を見たら、再び秋田側にとって返し、車道を下っていきます。
宿の窓から見えた湿原の近くまで行ってみようと思ったのです。
四国ではホソバヤマハハコが咲くのですが、ここは東北ですからヤマハハコということになります。
が、見た目はどちらもあまり変わらないように思います。
コブシの実かと思ったのですが、宿でいただいたパンフレットには5月~6月に咲く花としてタムシバの名が載っています。
タムシバはこんな北のほうにも咲くんですね。
そういえば、昨日、山頂方面で見た花後の姿をタカネツリガネニンジンと書きましたが、タカネツリガネニンジン=ハクサンシャジンのようです。
秋田駒でハクサンシャジンをたくさん見たので、ハクサンシャジンじゃないかなと思っていたのですが、それで合っていたようです。
前日に車道沿いで見ていたゴマナですが、ここでも咲いています。
ということは遊歩道があるのかな??
イワカガミの大量盗掘・・・なんということをするんでしょうね。
日の出を撮るとき、道理で手がかじかんだはずです。
最初はススキが目立っていましたが、やがて道が木道へ変わります。
この辺りから湿原が始まります。
まるで、尾瀬ヶ原と至仏山みたいです。
この様子ならミズバショウもヒナザクラも咲くのではないでしょうか。
なだらかなのが栗駒山で点前の面白いピークが剣岳ですね。
いや~いいところですね。
春にもぜひ来てみたい・・・。
湿原にはエゾオヤマリンドウも所々で咲いていて、栗駒山をバックに撮影してみました。
時刻はすでに6時45分です。
誰もいない湿原散策をもっともっと続けたいところですが、宿の朝食の時間と母が待っているのが気になって、引き返すことにしました。
前日に少しだけ見つけて喜んだシラタマノキの実は、湿原にいくらでもありました(^_^;
このテラスも気持ちよさそうで、コーヒーを飲みたかったのですが、とうとう飲みそびれてしまいました。
宿の朝食はこれまたおいしくて、母は牛乳がおいしいと言ってお代わりをしていました。
肉眼では鳥海山も見えていたんですよ。
まるで一幅の絵のようです。
余談ですが、今日の夕方娘から携帯メールがありました。
今日、娘夫婦も宮城側から栗駒山に登ってきたそうです。
紅葉はかなり進んでいたそうです。
そして、入れ違いに仙台の親友からもメールがあって、こちらは八甲田山に行ってきたそうです。
周囲の人たちが、山になじみ深くなってくれるのは嬉しいことですね。
keitann様 こんにちは
温泉入浴は晩と早朝にお付き合いしてこれは”ご精勤”だと思いました。
そしてその勢いのまま日の出前の外界に繰り出して、最高の眺めを得られた様ですね。
それも一工夫を加えて、別の位置から見ていられますね。
それから後の湿原歩きも素敵に貪欲ですね。
この好奇心によって小生たちはネット上ではありますが、こちらの風物をより深く知ることが出来るようになります。
警告看板は面白かったです。大変実務的であり、これによって”その気”を起さなくなる事でしょうね。
こんな素敵なところには、たしかに四季折々に来てみたくなりますね。
投稿: ぶちょうほう | 2011-10-12 09:29
ぶちょうほう様、こんばんは。
特に温泉好きというわけでもないんですが、露天風呂などがあると眺めが好きで、何度も入ります。
たいていは、3,4度は入りますね。
今回は暗くなってからは星が見たくて、2度も入りました。冷たい夜風と熱いお湯が気持ち良いですよ。
温泉では早く寝るので、どうしても早く目覚め、勢い、その辺を散策することになります。
今回は誰一人いない湿原を散策するという、今までにない最高の散策でした。
時間があれば、もう一泊したいぐらいでしたよ。
この周辺はいくつも湿原があるので、湿原めぐりも面白そうでした。
警告の看板は、かなり前のものですが、それにしても日本全国、不届きな輩がいるものですね。車道が近いと、貴重な野草はとんでもない目に遭いますね。
ほんとは車道などつけないほうが良いのでしょうが、そうすると足の不自由な方やお年を召した方は自然を楽しめなくなるし、何か良い方法はないものかと思います。
春は尾瀬みたいに混まずに湿原の野草が見られそうな雰囲気ですね。
投稿: keitann | 2011-10-12 22:34