秋晴れの三嶺を歩く、その8、石鎚山系が見える
お昼を食べながら、下山は13時15分に始めようということになりました。
素晴らしい青空の下、少しでも長くこの眺めを楽しみたいものですが、帰りの時間を考えるとそのあたりがリミットです。
その前に池の風景だけは眺めておかなくてはと、少しだけ稜線を東に歩きました。
池を見て思い出したのですが、今年の4月にも癒しの温泉から三嶺に登ってきたのでした。でもその時は山頂はガスに覆われ、視界が利かず、お昼も小屋の中で食べたのです。やはり山は快晴の時に登るのがいちばんです。
去年の10月に来たときは小屋の向こう側から剣山と次郎笈を眺めたものでした。
でも、今年は剣山が手に取るようにはっきりと見えます。
赤い屋根の建物の近くに見ノ越の登山口である神社らしきのが写っています。
もちろん肉眼でもはっきりと見えていました。
何ともいえない眺めでした。
石鎚山系も良いけど、こういう場所はちょっとないように思います。
山頂へと引き返していると、すれ違った女性が「行ってらっしゃい」と言ってくれました。たぶん、私たちを名頃から登ってきたのだと思われたんでしょうね。
実際、この日も高知側から登ってきた人間はほとんどいないようで、私たちも最初は「剣から縦走してきたの??」と尋ねられたのでした。
4月に登ってきた癒しの温泉からのルートはこの画像に写っています。
あの時はガスの中で、自分がどういうところを歩いているのか、周囲の狭い範囲でしかわからなかったのですが、ここから見ると、コースがなんとなく理解できます。
さすがに四国では一番の高さを誇る石鎚山系だけあって、雲の上から頭を覗かせていました。
最初に山頂に着いたときはごく一部しか見えなかったのが、下山するころには筒上と石鎚、瓶ヶ森の見分けがつくようになっていました。
このときは空は青くはなかったものの、妙に展望の良い日で、石鎚山系がこれだけはっきりと見えていたんですね。
米子から来られたという男性二人に尋ねられたので、わかる範囲で石鎚山系の山座同定をして差し上げました。
それにしても、遠い米子からでも、登ってみたいほど、三嶺は魅力のある山なんですね。
お喋りしているうちに、下山始めは13時35分になってしまいました。
最初は急な下りなので、靴ひもを締め直して、慎重に下ります。
keitann様 こんにちは
快晴に恵まれて、岩場のスリルの跡に極上の展望がありましたね。
米子からこちらに来たという男性も快晴のお土産のほかに山座同定の即席ガイドさんを得るという幸運を引き当てられて良かったですね。
前記事では霧氷を拝見して、随分早い時期から見られるものだと驚きました。
霧氷と紅葉の両方をを楽しめて、これも絶妙な時期を選んだことに対する天からの贈り物でしょうね。
稜線に出ると、丈の高い立ち木が無くて、カヤト状になっていて、抜群の展望が得られるのですね、四国の山ではこういうことが多いのでしょうか。
鹿避けのテキサスゲート?これにも、どんな形をしているのか興味が湧きました。
鹿は見るだけなら可愛いのですが、これが植物を食べて、それが稀少植物にまで及ぶとなると、やはり駆除しかないかも・・・と思ってしまいますね。
投稿: ぶちょうほう | 2011-11-06 11:54
ぶちょうほう様、こんばんは。
この日はほんとに申し分のない天気で、おまけに風があったので、汗をあまりかかずに済んで、体力の消耗も抑えられ、ありがたかったです。
米子から日帰りで来られたというのには驚きました。
香川の山好き人間も鳥取の大山にはお邪魔しますが、三嶺といえば、瀬戸内からはかなり内部に入らないとけないのでアプローチが4~5時間はかかることでしょうね。
山座は去年も同じ場所から石鎚山系を眺めて、予備知識があったのが幸いしました。
霧氷は去年の秋も石鎚山系で見られたようで、年に一度ぐらいは秋にも見られるようです。
狙って見られるものではありませんので、とにもかくにも運が良かったということに尽きます。
四国の標高1800m程度以上の山は、笹に覆われた稜線が多いです。石鎚も笹が多いですが、石鎚は稜線が痩せているところが多いので、雰囲気がまたちょっと違います。
なだらかな稜線に笹が一面に生えているのが剣山系の特徴です。
鹿よけのテキサスゲートは一番最初は剣山のキレンゲショウマ自生地付近に設置されました。これがある程度の効果があったので、次々と設置されているようです。
人は通れるけど、シカは通れないというゲートです。
シカの問題は今や全国のすべての山に共通しているようですね。
投稿: keitann | 2011-11-06 23:15