初冬の飛鳥路を訪ねる、その2、高野山
和歌山港で、フェリーを下りて、そのまま走り始めます。
船着き場のすぐ前に南海電車の駅があって、大阪方面に行くには便利良さそうです。フェリーの港って、普通は駅から少し離れているところが多いですが、さすがに南海電鉄が経営しているだけあって、南海フェリーはちょっと違います。
高野山や奈良方面へは、前もって見ていた地図ではR24を紀ノ川沿いに東へ走るだけでいたって簡単な道筋です。
和歌山の市街地はそれほど大きな町ではないようで、道路も建物も高松などに比べると田舎っぽく感じましたが、言い方を変えれば、車で走る際にもそれほど緊張せずに走れるということです。
和歌山市内の街路樹はイチョウが多かったのですが、ちょうど綺麗に黄葉していて、車で走っているだけで紅葉見物ができます。
この画像は和歌山城のお堀端を思われる場所のイチョウです。ずいぶん見事に染まっていて、道行く自転車の人も見とれているようでした。とても見事だったので、車を停めて見学すれば良かったと後で後悔しました。
行く手にちょっとした山が見えてきて、あれが高野山?などと思いましたが、進むにつれて、ちょっと違うようだと気づきました。
コンビニで、適当に関西の道路地図を買って調べたら、竜門山となっていました。
紀州富士とも言われるようで、なるほど、富士に似てなくもないです。
検索してみると標高750mほどで、キイシモツケやカキノハグサが咲くのだそうです。俄然、登ってみたくなりました。
高野山にはR480経由で行くことにしました。
どうやら山道運転の様なので、主人と運転を代ります。我が家では山道や高速は私の担当で、主人は一般道担当です(^_^;
最初は上下二車線あったものの、途中からは完全に山道でしたが、普段四国の山道を走っているので、どうということもありません。離合できるだけ、四国の山道よりは走りやすいです。途中、イイギリの赤い実も綺麗でしたが、目で見るだけで、ひたすら走ります。
1時間ほど走ったところで、大きな門を通過すると、いきなり高野山の町に出ました。
四国で言うと、札所の雲辺寺と丁度同じような標高ですが、違うのは雲辺寺はお寺があるだけなのですが、高野山は小学校もあればお店や書店、酒屋さんもあるということです。
高野山のたくさんあるお寺の元締めともいうべき金剛峰寺に行ってみました。
感心したのは、駐車場が無料なこと。
日光も高野山と同じようなものでしたが、こちらはより観光地化されているので、お店がもっと多く、駐車場も有料でした。
金剛峰寺の門の傍の杉は先端を切られてこれ以上伸びないようにしてありましたが、それでも樹高30mはありそうな大きさです。
標高800mに位置するので、コートを着ていても肌寒く、歩くと息が凍りました。
お昼を早く食べすぎたので、小腹が空いてしまい、甘味喫茶に入ったのですが、お店の中もし~~んと静かです。BGMも何も聞こえない静かな町なかは、うるさいBGMに慣らされた身にはちょっと不思議な印象でした。
甘味喫茶では私はいそべ巻きを、主人はぜんざいをいただいたのですが、なぜか古い町ではそんなものが食べたくなるから、これも不思議ですね。
高野山というだけあって、さすがにコウヤマキの木が境内には多く植わっていますが、どれも結構大きな木になっていました。高野マキの大きな株はあまり見たことがなかったので、ちょっとびっくりしました。
これはコウヤマキ売りのお店です。
道端に露天が出ていて、コウヤマキの束を売っていました。
帰宅が翌日の予定だったので、購入しなかったのですが、よく考えればコウヤマキって、とても日持ちが良いのです。冬場だと仏壇にお供えしても軽く1か月は綺麗な状態で維持できます。
そういえば、金剛峰寺の境内と道の境界に木の柵が打ち込まれていたのですが、苔の生えたその柵は、たった今検索して知ったばかりですが、コウヤマキの材を使っているそうです。
主人と「相当古そうな柵だけど、防腐剤でも塗っているのだろうか?」などと話し合ったものです。
このコウヤマキ売りのお店がいかにも高野山らしいと思いました。
寒かったので、猫もタオルにくるまっています。(^_^;
高野山からの下り道はR370を下りましたが、これもほぼ山道でした。
常々、四国の山道運転をしていて良かったと思えるのはこんな時です。
keitannさん、こんばんは。
フェリーで和歌山から奈良への旅。
先ずは高野山へお参りですね。
金剛峰寺と壇上伽藍の境界柵は高野槙ですね。
高野槙は油脂分が多いので腐り難いようですよ。
話は変わりますがただ今皆既月食中ですね。
気温が低くて寒いし高度が高く首が痛いですが
皆既月食迄ガマンです^^)
投稿: k2 | 2011-12-10 22:37
k2さん、こんばんは。
実は昨夜、これを書くにあたって、紀州富士というのを検索していたらk2さんのHPに行き当たりました。
紀州のほうもまめに歩かれているんですね。
アルプスから紀州の山、四国まで、ずいぶん幅広く歩かれていると感心しました。
高野マキのこと、ありがとうございます。
油脂分が多いので腐りにくいんですね。
道理で、仏花にお供えしても、いつまでも綺麗なはずです。あの柵もいつごろ作られたのかと気になりましたよ。
月食のことも、ありがとうございます。
おかげさまで、先ほど慌てて庭に出たら、神秘的な光景を眺めることができました。
投稿: keitann | 2011-12-10 23:19