4月上旬の散策から、トサコバイモ
去年もそうだったのですが、今年も冬から春にかけてが寒かったため、野草の咲く時期を予測するのが難しい春です。
でも、この時期になると、桜が咲き始めるので、桜の開花を目安にして野草の咲く時期を大まかに予想することができるようになります。
今年もそろそろ桜が咲き始めたので、2日にトサコバイモの様子を見に行きました。
結果としては少し早かったのですが、それでもちゃんと咲きあがった個体も見ることができました。
今年もユキワリイチゲの開花とともに、トサコバイモを見ることができて、ほんとに幸せな時間を過ごせました。
この日は一人で訪れたのですが、まだまだ春浅い山には誰一人として来ていません。
遠くのまだ茶色をしている山の斜面を眺めながら、この季節独特の山の雰囲気をしみじみと味わってきました。
ユキワリイチゲとツーショットで咲いているトサコバイモはまだ咲き始めの株ですが、こちらは咲きあがった株です。
この場所は、毎年、こんなフレア咲きと言うのでしょうか、ちょっとホソバナコバイモと似た雰囲気の花も咲きます。
この形も可愛くて、毎年、見つけるのが楽しみです。
この花もまだ咲き始めですが、筒型状に咲くのがトサコバイモの花としては一番多い形です。
花の外側にはこんな茶褐色のまだら模様があります。
因みに撮影時にはこういう木の葉などもあまりどけないのが私の撮影のやり方です。
咲いているそのままが好きです。
葯の色を見るために、花の下に木の枝でつっかい棒をしてみました。
自宅で下向きに咲くクリスマスローズの撮影をするときに良くやる方法です。
葯の色は褐色または紫色に見えます。
花の形だけ見ると良く似ているホソバナコバイモでは葯が白いのです。
でも、四国にはホソバナコバイモは咲きませんので、こういう形を見るとトサコバイモと思えば良いです。
落ち葉に隠れて地上部の草丈がものすごく低く見えますが、この個体の花がいちばん標準的なトサコバイモの花です。
傍に見えているのはユキワリイチゲの葉です。
この場所では、こんな風にツーショットで咲いている姿が見られます。
今年は寒さでユキワリイチゲも咲きあがったばかりの時期だったので、どちらも可憐でした。
探せたでしょうか??
もう10日もすれば、他の花も咲いてくることでしょう。
それまではユキワリイチゲとトサコバイモだけのお花畑ですね。
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