5月上旬の散策から、タツナミソウ2種など
5月から6月にかけてはタツナミソウをよく見る時期ですね。
海辺に近い山ではもっと早い4月下旬にはコバノタツナミを見かけるのですが、今年は4月下旬にコバノタツナミの咲く場所に行きそびれてしまいました。
そして、少し内陸部に入った山でツクシタツナミソウを見たのです。
ツクシタツナミソウが咲くのは私が知っている範囲では、県内の中西部の山と県境方面の山です。
斑入りの葉が綺麗で特徴的なので、スミレなどを見に行くと良く目につきます。
今年はどの山でもこのツクシタツナミソウの株がたくさん目につきました。だのに、いざ、いつもの山に散策に行くと不思議なほど咲いている花を見なかったのは、あるいは盗掘されたのかしらん?とも思えます。
以前、群生で咲いているのを見た覚えがある別のコースを歩いたところ、以前にもまして群生で咲いているのにお目にかかれました。
ブルーの花や紫色の花は好みなので、これだけ咲いているとうっとりします。
分布は本州西部や九州となっていますが、私の住む辺りの山でも結構見かけます。
シックな斑入りの葉と綺麗な紫色の花のコンビネーションが素晴らしく、私のもっともお気に入りのタツナミソウです。
実を言うとタツナミソウを見たのはずいぶん久しぶりのことで、以前見たのは7,8年も前のことです。
当時は野草の知識も乏しかったので、その時に見たのがほんとにタツナミソウだったかすら怪しいのですが・・・。
タツナミソウは種類が多く、香川県内だけでもタツナミソウ、コバノタツナミ、ツクシタツナミソウ、シソバタツナミソウ、オカタツナミソウなどが見られます。
消去法で行くと、これがタツナミソウという結論になりました。
同じ山でもツクシタツナミソウは木陰を好むようで北斜面に分布していますが、こちらのタツナミソウは南斜面で見られました。
タツナミソウと色合いのよく似た野草ですが、名前だけ知っていて実物は初めて見たジュウニキランソウです。
ジュウニヒトエとキランソウの交雑種だということです。
この場所には以前からジュウニヒトエは咲いていましたが、キランソウは近くでは見ませんでしたが、こうして交雑種が出てくるのですね。
キランソウは地べたにべったりとくっついて咲いていますが、確かにこのジュウニキランソウはジュウニヒトエのように立ち上がって咲いています。
4月半ばに山桜を見ていてどんどん山のほうへと車を走らせていたら、ナツトウダイの株を見つけたものです。
ナツトウダイは愛媛の石鎚山系の山にカタクリを見に行くと、時々見かけていたものです。
今まで香川の山で見たことがなかったので、花の時期になったら見てみようと思っていたものです。
撮影は5月1日です。
今まで見ていたのはどうやら身になった姿らしく、こんな奇妙な形をした赤い花を見たのは初めてでした。
雄花と雌花があるらしく、良く観察しなかったのが悔やまれます。
こちらの株はすでに果実をつけていて、今まで見ていたのはたぶんこの姿だったのでしょう。
どうも私はこのナツトウダイの草姿が好きなようで、初めて見たときから妙に気になっています。
愛媛の標高1000mにはそうそう気軽に行けませんが、この場所は道端で見られるので。これからも毎年見に行けそうです。
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