新緑の伯州山に登る、その5、ブナの実と山頂
登山道の上には秋に落ちたブナの葉が雪に埋もれていたのが、雪が解けて露出しています。そして、よく見ると、所々にブナの実が落ちています。ブナの実を一つ拾って持ち帰ることにしました。私は種から植物を育てるのが好きなので、山で木の実や種を見つけると少しだけ持ち帰りポットに播くのです。そうして育ったムクロジの木が今年は30センチぐらいになったし、エゴは花を咲かせました。
ブナの実も今までにも播いたことがありますが、これはいまだに発芽したことがないです。今回はうまくいくと良いのですが・・・。
山頂が近くなって標高もかなり高くなったのか、ブナの芽吹きがまだ始まったばかりという感じになってきました。
春の山登りは季節を遡ることになるので、そういう意味でも楽しいですね。
それまで休憩をしてなかったので、ここで休憩することにしました。
おむすびを一個食べていると、上から5,6人のパーティーが下りてきました。駐車場に香川ナンバーの先客の車が一台置いてあったので、その方たちに違いありません。お話させていただいたところ、驚いたことに私と同じ市内の方々でした。郊外のハイキング?登山?グループの方たちで一週間後の山行に備えて下見に来られたようです。
その方たちが下られた後、私たちは山頂へと向かいました。
この山では道標はあまり見かけませんでしたが、ここでは地面の上にこんな道標が置かれていました。
小屋の周辺は日当たりも申し分なく、ヤマカタバミが綺麗に開いています。
小屋から山頂まではなだらかな道を5分も登れば良いのです。
登山道の両側にはショウジョウバカマがあちこちで咲いていました。雪解け後、すぐに咲いたのか草丈が低くて可愛いったらありません。
標高は約1045mですね。
香川の最高峰とおなじぐらいの高さです。
まず、大山を探しましたが、生憎と大山方面は霞んでいて、うっすらと見えるのですが肉眼でそんな様子ですから、到底撮影は無理です。
山麓の集落はちゃんと見えました。
後でわかったのですが、うたた寝の里方面が見えていたんですね。
何と言っても目を惹かれたのは新緑の清々しい色でした。
下る途中、笹に花が咲いていました。背丈を越える笹でスズタケ?でしょうか。
花が咲くと枯れるといいますが、スズタケの花は初めて見ました。
小屋まで帰ってきたら、小屋のコンクリートの基礎のところにタチツボスミレが咲いているのを見つけました。山頂付近ではまだまだスミレは見かけなかったのですが、コンクリートの近くで暖かいのでしょうね。
下山の前に、イワウチワをもう一度見ておこうということになりました。
この場所は群生で咲いていますが、それでも花の時期としては少しだけ遅かったようです。
今年初めて見るオオカメノキの花です。
後ろには黒っぽいブナの幹、そして手前にオオカメノキの白い花です。
私たちは結局、滝谷コースと言うコースを登ってきたのですが、下りは本谷コースと言うコースを下ることにしました。
山頂までご一緒したSさんは滝谷コースを下られるというので、Sさんにも別れを告げて出発です。
こんな光景は石鎚山系でも見そうな光景です。
しばらくは県境尾根を歩くのですが、初めのうちはブナの中を歩きます。
こういう雰囲気でブナが生えているのはあまり見かけませんが・・・。
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