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2012-05-31

土佐の棚田と清流仁淀川

先週末のこと、仙台から親友が帰省してきました。

25日は彼女も私も特に予定がなかったので、二人で高知にドライブに行ってきました。

行先を決めない行き当たりばったりのドライブでしたが、行った先々で珍しいものや美味しいものを見たり食べたり買ったり・・・。

なかなか面白いドライブでした。

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土佐町で見てきた山間部の棚田です。

丁度1年前、東京に行くのに中央道経由で車で行ったのですが、やはり信州辺りで、こんな風に手植えで稲を植えている光景を眺めました。昔、学生時代の話ですが、会津方面だったか越後方面だったかの山に登るとき、登山口までバスに揺られていたら、車窓から蓑笠かぶって田植えをしているお百姓さんを見かけました。

その頃は田舎育ちの私でもさすがに蓑笠かぶって田植えしているのは、実家辺りでも見かけませんでしたから、ずいぶん山奥に来たものだと思ったものでした。

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棚田を見ると、日本人の原風景だな~と思いますね。

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畦道にはノアザミがあちこちで咲いていました。

ノアザミの咲く光景も香川ではあまり目にしなくなりました。

私の自家辺りではまだノアザミが咲くのですが、ノアザミを見ると、若くして死んだ父を思い出します。

父は田舎育ちの9人兄弟の五男で、山で山菜取り川で釣り、海では潮干狩りと釣りという今でいうアウトドアの大好きな人間でしたが、その父に連れられて野山を歩いていたのが、今も山歩きをしている私の原点かもしれません。

父はアウトドア派でしたが、どういうわけか生け花を習っていた時期があって、父の生けた花の写真が自宅に残っています。生けていたのはアザミでした。

そのため、アザミを見ると、父を想うのです。

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やはりこの時期に野山で見かけるナワシロイチゴも畔に咲いていました。

花が開きませんが、綺麗なピンクの花色が特徴的です。

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ノビルはこれも実家付近に良く見かけますが、根っこを掘って食べると辛いんですが、野趣のある味わいがお酒に良く合います。

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棚田の横にはこんなものが立っていました。

徳川の時代から伝承されている歌のようですね。

と言うことは、この棚田もその昔から伝えられているということでしょうね。

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その後で立ち寄った小さな沢のほとりでは、今年初めて見るヤブウツギが咲いていました。

さすがに高知はどの花も一足早く咲きます。

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ガクウツギは前回来たときも別の場所で見かけましたが、今回も綺麗に咲いていました。

やはりコガクウツギよりも見ごたえのある花ですね。

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沢沿いには香川ではあまり見たことのないようなシダの類もありました。

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最後は仁淀川に沿って1時間ほど走りました。

仁淀川ブルーと言われる色合いです。

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川辺に下りられる場所があったので、下りてみることにしました。

仁淀川の中流だと思うのですが、ここではウツギの花が咲こうとしていました。

これも今年の初見です。

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川のすぐほとりに佇んで驚きました。

水が澄んでる・・・・。

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鮎の稚魚なのかハヤの稚魚なのか、小さな魚が群れて泳いでいるのがはっきりと見えるのです。

これだけの流れの川で、水がこれほど澄んでいるのは初めて見ました。

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仁淀川の源流は「ご来光の滝」なのだそうです。

ご来光の滝には2度も行っていますが、そのときはご来光の滝から流れ落ちる水が仁淀川へと続いているとは思ってもいませんでした。

秋になったらもう一度、棚田と仁淀川を訪れてみたいと思いました。

コメント

棚田を見ると、日本人の原風景。。。本当にそう思います。
ココは本当に美しい棚田ですね。
こちらの大山千枚だは観光化されて畦にライトアップの
金属の棒がたくさんあってがっくりしています。
写真も素敵に撮れていて訪ねてみたいですが遠すぎです。
ヤブウツギ初めて見ました。

komakusaさん、こんばんは。
棚田がライトアップですか・・・・。
ほんとうに観光地化されているんですね。
ここは土日でも、人はあまり来ないのではないかと思います。
私たちが訪れたのは平日でしたからなおのこと、出会った方は皆、地元の農家の方で、忙しそうにされてましたよ。でも、呑気そうに見学に来た私たちを見ても嫌な顔一つされず、挨拶してくださいました。
友人と二人で、しみじみと眺めてきました。
雨模様の日でしたが、それがなおさら棚田の風景をしっとりとしたものにしてくれました。
ヤブウツギは四国の山ではごく普通に見られる花です。
むしろ、雪国に咲くタニウツギのピンクにあこがれてしまいます。

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