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2012-05-14

新緑の伯州山に登る、その3、イワウチワ

伯州山と言えば、イワウチワの山ということになるようです。私は今回が初めての訪問ですが、山友達の方たちが以前からこの季節になると「伯州山、イワウチワ」と言っていたので、知識だけはありました。

この日のお目当ての花、イワウチワは、登山道を歩き始めて30分もしないうちに出てきました。

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最初に見た個体は綺麗なピンクの花でした。

イワウチワは山野草のお店などで見たことはあったのですが、山で実際に咲いているイワウチワは大きいな~というのが最初の感想でした。イワウチワには何と言っても冬の間はたっぷりと積もった雪に覆われていて雪解けと同時に咲きだすというのがいちばん良い環境なんでしょう。鉢植えで売られていたイワウチワに比べるとはるかに生き生きとしています。

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ブナなどの落ち葉が積もったところからいくつも咲いていますが、Rさんの話では見ごろを過ぎているらしいです。

イワウチワの多いのは本来の登山道よりも周回コースに多いそうで、途中からそちらに入ります。

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苔むした倒木の上で咲いていた株は少し花色が淡かったです。

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ブナの株もとにイワウチワの葉が固まっていますが、惜しいことに花が終わっていました。

これで花が咲いていたら最高の被写体ですね。

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先ほどからスミレサイシンの花が終わった株が見えていましたが、ここでようやく綺麗な花に出会えました。

スミレサイシンは2年ぶりかな?

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コチャルメルソウも無理やり望遠レンズで撮影します。

何しろこの日は望遠レンズしか持っていません(^_^;

花はまだ良いですが、風景を撮影するのに望遠レンズだとちょっと厳しいものがありますね。

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上を見上げると、素晴らしいブナの新緑・・・。


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並んで撮影されているRさんとSさんです。

Sさんは私たちが駐車場に車を入れたすぐ後に来られた方で、結局、この日は山頂までご一緒することになったのです。

兵庫の日本海側にお住まいの方で、氷ノ山や白山などに詳しいご様子でしたが、四国の三嶺にもおいでになったことがあるとか・・・。

山登りをするもの同士、山の話で盛り上がりますね。

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カンスゲの仲間はあまりわからないのですが、こういうものも綺麗ですね。

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イワウチワの花を楽しみながら登って行きます。

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この日見かけたイワウチワの中で一番見頃だったと思える個体でした。

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四国の山でもおなじみのツルシキミも咲いています。

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芽吹きが始まったばかりで、ホウを脱ぎ捨てているブナの新芽です。

いろいろな状態のブナを見ることができてラッキーでした。

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9時半ごろ、周回コースを回り終えて、もとの登山道に出てきたのは良かったのですが、沢の渡渉がありました。

石が置かれているのですが、雪解け水で沢が増水していて、危うく靴を濡らすところでした。

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ストックを置き忘れていて取りに行っていたSさんも少し増水した沢を眺めて、どう渡ろうかと思案されているようです。

そうはいっても、去年の夏の槍ヶ岳の下りで体が流されそうになる渡渉を経験したので、このぐらいは可愛いものでしたが…。

渡渉は2か所ありましたが、何とか3人とも靴を濡らさずに渡れたのはラッキーでした。

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しかし、渡渉を終えた後も、登山道がこんな風に雪にまだ覆われた箇所もあったりで、今年の中国地方の山は相当雪が積もったようです。

Rさんの話では、この時期これほど雪が残っている伯州山は初めてだそうです。

コメント

keitann様 こんにちは
イワウチワの花は優美ですね。
その優美さを写真に撮り込みたいのですが、小生は一度も成功していません。
あの花の優雅な立体感が表せずに一枚の平面になったしまっているのです。
今回は花を写すのに望遠レンズというトンデモナイ制約の中で、踏みこたえて、よく表現出来ているのではないでしょうか。

残雪時季の渡渉は辛いですね。それでもなんとか靴を濡らさずに凌げてよかったですね。
裸足で川を歩いて渡るなんて辛すぎますね。

keitannさん 今晩は
最近肌寒かったですが、良いお天気になりました

詳しいレポですね! それと画像が綺麗だ
伯州山・山頂まで一緒出来て楽しい一日でした。

今までに登った四国の山は、石鎚山、剣山と
昨年5月に2泊3日で歩いた東赤石から西赤石山、笹ケ峰、伊予富士、瓶ケ森と筒上山往復のみです
三嶺は、今年歩く予定なんです・・お薦めの皿ケ嶺も・・

皿ケ嶺の地図・ダウンロ-ド出来ました
有難うございました

日曜日は近郊の植村直己が愛した山・蘇武岳を探索してきました
一日中、ブナ林の森林浴でした・・疲れましたが・・

ぶちょうほう様、こんばんは。

イワウチワの花の魅力は何と言っても花色のピンクにあるのでしょうね。
イワカガミと少し似ていますが、イワカガミはあんなにやさしいピンクではないし、花の形もイワウチワは優しいですよね。
イワカガミを撮影したのは初めてだったので、とにかく綺麗な色が出せたらとばかり思いました。立体感や雰囲気をもっとうまく撮ろうというのは来年からの課題になりますでしょうか。
このときは標準レンズをわすれてしまい、スミレなどの小さな花もすべて望遠レンズで撮影して、後でトリミングせざるを得なくなりました。
でも、レンズ交換せずに一本のレンズだけで歩き通すというのは誠に楽なことですね。山歩きされる方の中には一本のレンズだけですべてを間に合わせる方もいらっしゃるそうで、それも一つの方法かも、と思ったことでした。
渡渉はそれほど大したことはなかったですが、早い時間に靴を濡らすと後がつらいので、何とか濡れないようにと願っていました。

シジュウさん、こんばんは。
四国でもここ数日は気温低めで、朝晩は肌寒かったですから、そちらはなおさらだったでしょうね。

天気が良くて画像をたくさん撮ると、どうもレポートが長くなる傾向があります(^_^;
北アルプスの記録などは20もの記事になることもあります。
どうも詳しく書くのが好きな性分なのかも・・・。
昨年5月に東赤石~西赤石の縦走までされているんですか?それはすごいですね。
うちからだと東赤石はアプローチが短いので良くいきますが、花が多いと撮影時間が長くなってしまって、なかなか縦走が出来ずに困っています。
四国の山をそれだけ歩いてらっしゃれば、素晴らしいですよ。
蘇武岳・・・・初めて聞きましたが、植村直己の故郷の山なんですね。さっそくレポートを拝見させていただいますね。

keitannさん、こんばんは。

イワウチワやシャクナゲ・ドウダンツツジだけなら津山の那岐山も有名ですが
伯州山はそれ以外の山野草も豊富な山のようですね。

此方は先日再び金剛山でした。
ヤマシャクやヤマブキソウにはジャストでしたがクリンソウには早すぎました。
でも、前回見逃したサイコクサバノオが見付かり良かったです。
それに牧野富太郎博士が日本人として初めて学名をつけたというヤマトグサにも・・・

k2さん、こんばんは。

那岐山のイワウチワは私も話には良く聞いていましたが、いまだに登ったことはないのです(^_^;
伯州山は四国から出かけて行っても何しろアクセスが良いのと、山頂まで2時間もあれば登れるのがお手軽でした。
トキワイカリソウやキクザキイチゲ、イワナシなども咲いていましたし、イワウチワも後一週間早ければ見事だったろうと思いました。
手軽に登れる割には花の多い山です。
k2さんは金剛山再訪されましたか?
クリンソウは近畿の山に多いんですね。驚きました。
私はどうも北沢峠で見たクリンソウがあまりにも大きかったので、植栽されてるのかと思ってしまいましたが、それ以後、見たことがないです。
あんな大きな野草も珍しいですね。
サイコクサバノオとヤマトグサもご覧になれて良かったですね。ヤマトグサは高知の山に咲くそうですが、私はまだ見たことがないんですよ。
代わりと言ってはなんですが、13日は高知のカザグルマを見てきましたよ。

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