« 初夏の東北の旅、その14、秋田駒を眺めながら | メイン | 初夏の東北の旅、その16、遠野 »

2012-06-28

初夏の東北の旅、その15、早朝の散策

旅に出るとなぜか早く目覚めるのですが、12日の朝も5時前から目が覚めました。

宿の部屋から、すぐに岩手山を見てみようと思ったのですが、残念ながらこの日は御所湖すぐ北田川の低い山は見えていますが、岩手山は全然見えませんでした。

早朝の温泉に浸かって目をはっきりと覚ましてから、散策に出かけました。

P6120772

湖に沿った道を散策していたら、坂道を登って山すその墓地へと続く道が見えたので、登ってみました。

墓地のすぐ上は杉林なのか針葉樹の植林になっていますが、林床にはフタリシズカが群生していました。

繋温泉自体が低い山地になっているようなのですが、フタリシズカも四国ではある程度山を登らなければ見ることはないと思いますから、この群生には少なからず驚きました。

四国の私が良く行く散策場所では標高1000m以上でフタリシズカの群生を良く見かけます。

P6120769
フタリシズカが咲いているすぐそばでは、ヒトリシズカの花後の株がたくさん見られました。

ヒトリシズカとフタリシズカが同じ場所で咲いているのが憎いですね。

だけでも、花期が違うので、同時に両方の花を楽しむのは無理ですね。

P6120765
小岩井農場でもテンナンショウの仲間を見かけましたが、ここでもテンナンショウが咲いていました。

P6120775
四国で良く見るアオテンナンショウとよく似ていますが、葉の感じがちょっと違います。

テンナンショウの仲間はその土地の固有種も多いので難しいですが、ヒロハテンナンショウかもしれません。

P6120751
道ばたにはアヤメの仲間の花が咲いています。ここは特に湿地と言うわけでもないので、カキツバタでもなさそうだし、何の花なのかちょっとわかりませんでした。

アヤメの花は我が家でも植えているので、アヤメでないのはわかるのですが・・。

P6120753
坂道沿いの畑の土は黒々として、関東辺りの土と似ていると思いました。四国の畑の土はこんなに黒くはありません。

植わっているのは大根とジャガイモで、さすがに岩手ではナスやキュウリが植わっているのはあまり見かけませんでした。まだまだ気温が低いから植えられないのでしょうね。

P6120761
東北を車で回った時、あぜ道で咲いている花として印象に残ったのが、このハルジオンとアカツメクサです。

P6120764
そして野生化したシャスターデージーもあちこちで見かけました。

シャスターデージーは我が家にもうんと前に種まきして育てた株が今もあちこちで咲きますが、北国では野草化していると聞きます。

P6120760
道ばたではミヤコグサも咲いていました。

P6120784
コウリンタンポポが数株ですが咲いていました。

コウリンタンポポも育てたことがあるので直ぐにわかりましたが、これは帰化植物で北海道で良く野生化していると聞きます。

岩手で野草化していても不思議はなさそうですね。

P6120739
コンフリーは前日の小岩井牧場に続いて、ここでも見かけました。

P6120743
栽培種ではまだシャクヤクやルピナスが綺麗に咲いていましたから、四国とでは花の時期が一ヶ月ずれています。

P6120758
樹木の花ではドライブ中にヤマボウシも良く見かけましたが、この朝の散策でもヤマボウシが咲いていました。

P6120781
ムラサキケマンの咲き残りまで見ることができました。

40分ほどかけてゆっくりと散策したのち、宿に帰って朝食を食べました。

朝食はバイキングですが、岩手は牛乳やヨーグルトと言った乳製品が美味しいので、普段はあまり牛乳を飲まない私も、美味しくいただきました。

朝食後は直ぐに荷物をまとめて出発します。

P6120789
前日にホテルに着く前に「執政植物園」という標識を見かけていたので、宿に近い湿性植物園をまずは見ていくことにしました。

尾入野湿性植物園という場所です。

植物園と言っても管理人がいらっしゃるわけでもなく、道沿いに駐車場があって、川べりに下って行くだけです。

P6120791
歩き始めてすぐに目についたのがエゴの花でした。

エゴは早池峰山の登山口に至るまでもあちこちで見かけましたが、エゴの花も我が家の庭で咲いたのは5月10日頃でしたから、一か月遅れですね。

P6120797
ミツバウツギの実になったのも見かけました。

P6120794
そして、コゴメウツギまで咲いています。

ミツバウツギにしてもコゴメウツギにしても、私がいつも見ているのは標高1000m近い場所です。

緯度が高いということは、山の木々が山すそで見られるということなんですね。北海道では本州の山で咲く珍しい花々が平野部で当たり前に見られるというのが、何となくわかるような気がしました。

P6120817
コゴメウツギについての説明がありました。

この辺りではコゴメウツギに繭玉を吊るすようです。つまり生活に密着した木のようですが、四国では山に登る人ぐらいしかコゴメウツギを知っている人はいないと思います。

P6120798
説明板にはスイレンとなっていたので、この花はヒツジグサではなくスイレンのようです。

P6120800

階段を下りきったところはカキツバタの群落になっていました。

朝8時過ぎなので、誰もおらず静かなものです。

P6120812
カキツバタはちょうど見ごろのようでラッキーでした。

P6120803
カキツバタについての説明です。

この説明から察すると、ここのカキツバタは自生のものなのでしょうか。

P6120806
そして、これがミズバショウの花後の姿ですね。

初めてミズバショウの花後の姿を見たのは、2009年の白馬山行の時でした。あまりのでかさに、これがミズバショウの花後の姿とは、最初はわからなかったのでした。

しばらく考えてようやくミズバショウと気づいたということがありました。

P6120809
この付近はカキツバタよりもミズバショウのほうが遥かに多そうでした。4月に来れば、可憐な花が見られることでしょう。

P6120814
驚いたのはカキツバタといっしょに、ブルーの小花が咲いていて、それがどうやらワスレナグサらしいと気づいた時でした。

P6120813
ワスレナグサと言うのは園芸種の花で、私自身も春先には種から育てたワスレナグサを良く咲かせるのですが、そのワスレナグサが湿原で野草化しているとは驚きました。

栽培しているぶんには乾燥に強い花で、まさか湿原を好むようには見えませんでしたが・・・。

P6120816
湿原のすぐそばを流れる小川の水は清冽でした。

この水はきっと山の雪解け水なんでしょうね。

コメント

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ