ササユリを見に泉山へ、その4、オカリナの音色
山頂には先客のご夫婦が1組いらっしゃいました。
やはりササユリお目当てで大神宮原コースを登ってこられたそうです。
でも、私たちも見たいと思っていた稜線に咲くササユリはまだ咲いてなかったそうです。
あらら・・お目当てのササユリがまだ咲いてない…ちょっとがっかりでした。
でも、西の方角にかなり高い山が見えています。もしかしたらあれは大山??
先客のご夫婦の方にお尋ねしたら、やっぱり大山でした。ここ泉山から大山が見えるのは珍しいのだそうです。
そういえば、私たちも5月初めにこの近くの伯州山に登った時は、もっと良い天気だったのに、大山はこれっぽちも見えなかったのでした。霞んでいても見ることができただけ幸運でした。
こちら方面から眺める大山は初めてですね。
先客のご夫婦は、四国の山にも年に4~5回は訪れてくださってるそうです。
それに、八ヶ岳や関東方面の山にも夜中に交代で運転されて登りに行かれるそうで、ついこの前には奥秩父の甲武信ヶ岳に日帰りで登られたそうです。タフですね、。
ふと見ると、ご主人が胸にオカリナをぶら下げているのが見えましたので「オカリナを吹かれるんですか?」とお尋ねしたら、「夏の思い出」を演奏してくださいました。
何と贅沢なコンサートなんでしょう。
「夏が来れば思い出す。はるかな尾瀬、野の小道・・・・・・」
この曲は私たちの世代では中学の頃に教わったと思います。
教わった時は尾瀬がどういうところなのか、ミズバショウがどんな花なのかも知りませんでした。
その4年後に大学に入って、山の同好会に入り、初めて連れて行かれたのが尾瀬方面でした。上野駅発の鈍行に乗り、沼田からバスに乗って鳩待峠に着いたのは深夜と言うのに、ハイカーがびっくりするほどたくさんいて、驚いたものです。このときは2泊3日の山行でしたが、雪道など歩いたことのない私が雪渓のトラバースなどやらされ、生まれて初めての経験に滑り落ちて死ぬのではないかなどと思ったり・・・。
昔はストックなど持たないし、背中には大きなキスリングです。
膝は傷めるわ、かかとにマメができるわ、歩けなくなって、その時のパーティー10人余りをとんでもないところにビバークさせる羽目になりました。東京の寮に帰ってからも疲労で3日ほど寝込みました。
こんな同好会には到底ついていけないと考え、退部届を出すはずだったのに、その次の南八つにだけ登ってからと思っていたら、その南八つで山の素晴らしさが何となくわかって、退部届を出すのをやめました。
6月初めに早池峰に一緒に登った先輩二人が、その尾瀬行きのときに私の面倒を見てくださった方たちでした。
人生はいろいろです・・・。
あんな風に年を取りたいものですが、我が家は主人は山に登らないし、仕方ない、それぞれの道を歩むだけです(^_^;
今年はどういうわけか一等三角点の山をよく訪れているような?
そうこうするうちに、もう1組のご夫婦がやってこられました。かなり年配とお見受けしましたが、冬山にもバンバン登られているそうで、早池峰山の話をしたら30年前に登っていらっしゃるとか・・・。
私の行きつけのアウトドアショップにもわざわざ海を渡って冬用のウエアなどを買いに来られるそうです。
それにしても岡山の方もかなり頻繁に四国の山に登ってらっしゃるようで嬉しくなりました。
山頂にはこんなテンナンショウも咲いていましたが種類は良くわかりません。
軽くおむすびを1個食べたので、稜線沿いにしばらく歩いてみることにしました。
道沿いには白いニガナと黄色いニガナが咲き乱れています。
テンナンショウがまた咲いていますが、道の向こう側を向いて咲いていました。
ヤブデマリのようですね。
この時期に、毎年、東赤石で見ています。
稜線に咲いているので、明るくて撮影しやすいのが助かりました。
ナデシコと言うと秋の花と言うイメージがありますが、実際は7月から咲いています。
ノアザミにチョウが吸密に来ていますが、これはミドリヒョウモンかな?
ノアザミはチョウに人気の花ですね。
フタリシズカのちょっとした群生も見られましたが、東北のフタリシズカに比べると可愛いものでした。
東の方向に、結構高い山が見えていて、どうやらあれが那岐山らしいということになりました。
こんなに色付いたササユリの花芽があるのですが、この日のうちの開花は無理でしょうね。
ユリの花芽って意外と開花まで時間がかかるんですよね。
この画像の中だけでも6つも見えています。
コメント