東赤石の夏の花を見に行く、その7、下山
それにしても、稜線まで登ればタカネマツムシソウが咲いているかと思ったのですが、山頂付近には咲いてないようです。
たぶん、八巻山まで稜線伝いに歩けばどこかで咲き残っているだろうと思いましたが、八巻山まで行ったら、また赤石山荘に下ることになり、そうなると下山が登りと同じコースを下ることになります。なるべく違うコースを歩きたいので、八巻山まで歩くのは止めにして、せめて三角点まで行ってみようかと思いつきました。三角点辺りも岩場になっているので、もしかしたらタカネマツムシソウが咲いているかも・・・。
二ツ岳は見えているかと、北側の岩の上に移ってみたら、二ツ岳もガスに巻かれて部分的にしか見えていませんでした。
ザックを山頂に置いたまま、三角点にだけ行ってみることにしてみました。
こっちのほうが休憩などするには適しています。
ちょっと辺りをうろうろしましたが、残念ながらタカネマツムシソウはこの付近には見当たらず、代わりにコウスユキソウが群生していました。
これは秋の花リンドウの葉っぱとすでに花が終わったキバナノコマノツメの葉っぱです。
南側の稜線直下を見下ろすと、ガスが少し上がってきていていい雰囲気・・・。
そして、そのまま下山することにします。
山頂から眺めると、瀬戸内側は完全にガスに巻かれてしまいました。午後の東赤石はこのパターンが多いですね。
トラバース道を少しだけ西に歩いて、右俣の道を下ります。
6月末にタカネバラを見るために登ってきた道を今回は下ります。
この道を下りに使うのは4年ぶりぐらい??
クサアジサイの手前で咲いているのはクサコアカソかな??この仲間は難しいです。
この場所にはナンゴククガイソウがあるな~と思いながらも、花を見るのはずいぶん久しぶりのような?
これだけは難しいセリ科の中でも比較的簡単に見分けがつきます。
これも絶滅危惧Ⅱ類のようです。
橄欖岩がごろごろした道は登るのも大変ですが、下りもそれ以上に膝に来ます。
いつもだと、植林の中を歩くのは退屈ですが、今回はごろごろ岩歩きが終わって、土の道になったのでほっとしました。
この辺りはアサマリンドウやツルリンドウが多いところですが、今年は花が遅れているのかツルリンドウの花がまだ咲いていませんでした。
花芽はかなり膨らんでいるので、8月下旬には咲くことでしょう。
今年の梅雨はいつになく雨が多かったので、キノコの仲間はずいぶん見かけました。
15時20分、渡渉点を通過した後、お気に入りの沢でスダレギボウシが咲いていました。
このギボウシは真夏に咲くギボウシのようです。
他のものが覆いかぶさっていますが、スダレギボウシの葉っぱと花です。
このギボウシは葉が特に綺麗ですね。
お気に入りのいつもの沢ですが、梅雨の最中の前回ほどは水量が多くはなかったです。
ここでもイワタバコの花が咲いていましたが、私の知る限りではっここより上ではイワタバコの株は見かけませんでした。
イワタバコは暖かい場所の植物なのか、標高の高い場所では見かけません。
後一頑張りですが、ゴロゴロの岩の道を下ったせいか、左の膝が少し痛くなってきました。
つま先も少し痛くなってきたので、靴ひもを結び直して、最後の下りにかかります。
いつもより時間は早めなので、膝に負担を与えないよう、ゆっくりと下りました。
瀬場谷の辺りでは何年か前にも見たことがあるコフウロが咲いていましたが、この花、ほんとに小さいです。
6月に下った時は雨の中でしたが、膝など痛くならなかったのですが、やはり右俣の下りは岩が多いので登りも大変ですが、下りに使うのも考え物ですね。
それでもこの時刻に下れば、早い時間に帰宅できるのでずいぶん楽ですね。
やはり1時間早く登り始めたおかげで、ゆっくり撮影しながらも時間に追われることなく歩けました。早起きは三文の徳とは良く言ったものです。
花を見るたびに、「今年もそんな季節になったのか」としみじみ感じずにはいられません。
こんにちは。
たいへんお疲れさまでしたね。
下界はまだまだ残暑が厳しいですが、山頂でも暑かったんですね。
山の花はいつも勉強になります。
投稿: 多摩NTの住人 | 2012-08-19 15:36
多摩NTの住人様、こんばんは。
東赤石は真夏に登ってもあまり暑さを感じることが少なかったのですが、今回はさすがに晴れ間があったので、暑かったです。
でも、沢沿いの道は下界に比べれば涼しく、じっとしてれば肌寒いほどでした。
山で見る花は下界の花とはまるで違いますし、真夏でも花の種類が多いので楽しいですよ。
投稿: keitann | 2012-08-19 23:32