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2012-10-02

ツルニンジンとタカネハンショウヅル

この日梶ヶ森で見てみたいと思っていた花は最低でも5,6種類はあったのですが、車で登っているとなかなか見つけることが出来ず、下りの時にようやく見られた花も多かったのです。

そんな中、ツルニンジンだけは比較的早い時間に見つけることができてうれしかったです。

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ツルニンジンは木陰で咲いていることが多く、普通は暗い画像になることが多いのですが、このときは時間がお昼過ぎで太陽が上から照り付けていたので、木陰とはいえ、逆に明るすぎて、条件が悪かったかもしれません。

香川の山で見るツルニンジンとここ梶ヶ森で見かけるツルニンジンは模様も少し違うようです。

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香川の山ですと8月末ぐらいから見かけることが多いのですが、高知はやはり暖かいからか開花も少し遅いようです。

この画像の上のほうにはバルーン状に膨らんだ花芽も見えてますから、まだまだしばらくは咲きそうな雰囲気でした。

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こちらは帰りがけに見つけたツルニンジンで、このときはすでに日が傾いているので、上の画像とはかなり雰囲気が違います。

ここのツルニンジンは細い線のような模様が多いみたいです。

実はツルニンジンは秋の終わりにつける実の中に大量の種子が詰まっています。種子は乾燥した薄い種子で、ちょっとユリの種子に似ています。その種子を少しいただいてきて、我が家でも育てているのですが、今年は置き場所が悪かったか、開花に至りませんでした。

でも、ツルニンジンはごつい根っこを地中に作りますので、根が生きていて、翌春は芽を出すことも多いのです。

四国でも意外と標高500mぐらいの山で見かけることもありますが、多くの場合は標高1000m付近で見かけます。

この花も花散策し始めた初期から見ている花で、秋には一度は見ておきたい花です。

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ツルニンジンと同じくツル性の植物で、木に絡まって花をつけるタカネハンショウヅルのほうは、なかなか見つからず、半ばあきらめていたのですが、帰りの道すがらでようやく見つけることができました。

梶ヶ森では標高の低い場所から比較的高い場所まで何か所かで咲くのですが、季節によって咲いている場所が違います。

いつだったか10月に入ってしばらくたってから来たときにはずいぶん下のほうで見かけたこともあって、こんなところにも咲くんだと思ったことがありました。

9月下旬~10月上旬ぐらいなら、梶ヶ森のどこかでタカネハンショウヅルは見られるということですね。

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ハンショウヅルの仲間と言うと、普通は初夏に咲くものが多く、実際、四国の山に咲く他のハンショウヅルも初夏に見ることが多いのですが、タカネハンショウヅルだけは秋に咲くハンショウヅルです。

そしてこのタカネハンショウヅルが四国では最も良く見かけるポピュラーなハンショウヅルなので、私自身、ハンショウヅルの花期は一般に秋なのだと間違って思い込んでいたものでした。

花は小さくて、よく見ないと見落とすのですが、それでも目が慣れると、あちこちで見つかります。

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この日見たのは濃いピンクというか紫系の色合いの花でしたが、この山では白い花も見ています。

タカネハンショウヅルも四国の山では良く見られるもので、四国では秋の代表的な花と言っても良いだろうと思います。

冬場の山歩きでは、タカネハンショウヅルの果実も良く目立ちます。

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