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2012-10-22

紅葉し始めた寒風山へ、その6、山頂そして下山

ロープ場を越えると、後は山頂の南側をトラバース気味に歩きます。

そして、笹原歩きになってきたら、山頂も間近なのですが・・・・

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笹原の道沿いにはシコクフウロがあることは知っていましたが、花は期待していませんでした、なにしろ10月初めに梶ヶ森へ行ったときにさえ、もうシコクフウロは咲いてなかったのですから。

それが、そんな私を神様は憐れんでくださったか、すでに葉が紅葉している株だというのに、シコクフウロが一輪だけ綺麗に咲き残っていたのです。

まだ咲いたばかりの初々しい花で、紅葉した葉の中にこんなに綺麗に咲いているのは初めて見ました。

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おまけに山頂直下だというのの、アサマリンドウまで一輪開花していました。

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笹原の道になったら、山頂もすぐそこのはずです。

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コメツツジの紅葉は終盤のようでしたが、それでも笹原の緑に赤いコメツツジはやはり四国の山らしいですね。

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直ぐ上の稜線を見上げると、何と青空も見えている・・・。

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岩場のすぐ下のコメツツジの朱色が何とも鮮やかで、ずっと手前からも見えていたのはあれに違いありません。

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下のほうを見ると、こちらも綺麗な色が覗いています。

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上を見たり下を見下ろしたり、きょろきょろしているうちに13時4分、山頂に着きました。

寒風山の山頂を踏むのはこれでまだ3度目と意外と少ないのです。

山頂に着く前に、一人下って行かれる人とすれ違ったのですが、私が着いたときは誰もいなくて、山頂を独り占めでした。

人気の寒風山ですが、さすがに平日で天気予報もイマイチだったので、こういうときもあるのでしょう。

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1人でのんびりとお昼を食べている間も、ガスが晴れないかと笹ヶ峰のほうを向いているのですが、ガスが一向に取れません。

一瞬、ガスが晴れそうになったと思っても、見えるのは精々冠山だけ。

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下のほうはと言うと、木の香温泉は結構見えているんですけど・・・・。

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青空にこんな雲まで、見えて、退屈はしませんが、展望はとうとう得られませんでした。

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13時30分、あまりゆっくりもしてられないので、下り始めました。

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途中、裏寒風の下り口付近まで行ってみましたが、下り口がよくわかりません。

去年6月に裏寒風を登った時は、道標がかかっていたような気がしましたが・・・・まぁ、今日は時間もないので、裏寒風どころではないので、ドウダンの紅葉を楽しんだら下ります。

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ブナの黄葉にはまだ早いですが、ブナの樹肌はいつみても良いものです。

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ホトトギスもすっかり実になっていますね。

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思っていたほど時間がかからなかったので、下りも植物ウオッチングを楽しみました。

ダイモンジソウの葉がここでは黄葉していましたが花も少しだけ咲き残っています。

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ダイモンジソウとよく似ているセンダイソウも何とか咲き残っていました。

葉の形が全然違うので区別できます。

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中央の葉がセンダイソウの葉です。

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少しガスが出てきて、紅葉が幻想的な雰囲気に見えています。

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登りでは気づかなかったのですが、フクオウソウが咲いていました。

そういえば、石鎚でも紅葉を見に行くとフクオウソウが咲いています。キク科の花は遅くまで咲きますが、フクオウソウも比較的遅くまで咲いている花です。

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14時43分、ガスの出始めた桑瀬峠まで下ってきました。

途中、15人ほどの初老の男性のパーティーにすれ違いましたが、ずいぶん遅い時間に登るものだと思ったら、伊予富士に先に登って寒風山にこれから登るということでした。

桑瀬峠からはどちらも1時間半程度で行けますから、早発ちすれば両方登るのは充分可能です。

一気に下ろうかとも思いましたが、時間は充分あるので、桑瀬峠で休憩してから最後の下りにかかります。

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ヒナノウスツボの実は途中何度か見かけたのですが、下りでは何とか咲き残った花を見られました。

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15時23分、寒風茶屋に下山してきました。

マイクロバスが待機していたのは、途中すれ違った15人ほどのパーティーの下山を待っていたようです。

ガスで紅葉はイマイチでしたが、残り花に思いのほか会えたのが幸いでした。

コメント

名前を見ると寒そうですが、実際も寒そうな風景ですね。
葉だけで同定できるのはすごいですね。
尊敬します。

予期していなかったプレゼントがあったようですね。
シコクフウロっていうのもあるんですね。
ブナは私も大好きです。黄葉も新緑も苔むした樹肌
もみんな魅力的です。
今シーズンは、ブナの透き通るような黄葉にまだ出
会えてません。

keitann様 こんにちは
随分寂しい花模様となりましたね。
しかも山頂付近では秋も終わりに近付いているように見えました。
そんな中でまだ素敵な花姿も見られたのですから、お天気のことにさえ目をつぶれば合格点だったのではないでしょうか。
途中で見た黄葉黄・紅葉はまだスポット的ですが充分観賞の価値がありますね。

多摩NTの住人様、こんばんは。

寒風山は北からの風が吹き抜けていく場所がところどころにあって、まさしく寒風山かもしれません。
でも、先週末に寒風山を再訪したのですが、その時は風一つ吹かず、少しも寒さを感じませんでした。
山もいろいろですね。

葉っぱだけで同定できるものもありますが、できないものも多くあります(^_^;

翼さん、こんばんは。

シコクフウロは花の時期は7月~9月ぐらいですから、この日は会えるとは思ってもいなかったので、大喜びでした。
秋に四国の山に登ると、葉が真っ赤に紅葉していて綺麗ですよ。別名イヨフウロとも言います。
ブナは四国の山には結構多くて、春の芽吹きの時、新緑の姿、秋の黄葉、冬の裸木…どれも魅力的ですね。
黄葉はほかの樹木の紅葉より少し遅れるので、ぴったりの時期に行きあうのは難しいですね。

keitannさん、こんばんは。

寒風山でもイヨ(シコク)フウロが咲き残ってたのですね。
三嶺でも山頂付近にヤマラッキョウと共に数輪咲き残っていました。
イヨ(シコク)フウロは花期が長いのでしょうか?

再訪の寒風山が楽しみです。

ぶちょうほう様、こんばんは。

10月10日も過ぎると、四国でも石鎚などは紅葉の季節ですから、花散策にはもう遅すぎますね。
ただ、この日は孫の手術やなにやかやで、しばらくの間山に登れていなかったので、山の雰囲気に浸りたいというのが願いでした。紅葉や花は有れば良いけど、なくてもそれはそれで良いという気持ちで行きましたから、こういう予期せぬ出会いは嬉しいです。
この時期のこれだけ花が見られれば、十分かもしれませんね。
下山後にも花との出会いがありましたよ。

k2さん、こんばんは。

k2さんが登られた三嶺でもシコクフウロが咲き残っていたんですね。
たまに10月ぐらいでも咲き残っていることがあるんですが、今年は10月初めに行った梶ヶ森ですら見なかったので、もう見られないと諦めていたのです。
三嶺には去年の10月末に登りましたが、去年はさすがに咲き終わっていたようです。あの辺りはヤマラッキョウやリンドウも咲いていますね~。
この8日後に訪れた寒風山では何度も立ち止まってしまうほど、素晴らしい紅葉でしたよ。

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