5月下旬に見た花 カワヂシャ、キキョウソウ、キツリフネ
5月下旬は私としてはちょっと忙しい時期でした。
というのは岡山に住む孫が検査入院していたため、香川と岡山を行ったり来たりしていたためです。その合間に庭の手入れや家事、花友さん宅を訪れたり、逆に花友さんがみえたりと・・・。
岡山行きは電車での往復だったので、カメラは重いので持参しないことがほとんどでしたが、24日の孫の退院日だけは孫の写真を撮ってやろうと思い、カメラを持参しました。それが幸いして、娘夫婦の住んでいる社宅近くで見かけた花を撮影することができました。
まずは初めて見たカワヂシャの花です。
娘宅から徒歩2分のスーパーに買い物に出かけようと歩き始めたら、道路沿いの用水の中で小さな白い花を咲かせた植物を見かけました。
似たような名前の花のノヂシャと言うのがあって、こちらは帰化植物で良く見かける花です。
カワヂシャのことはどこかで花の画像を見たことがあって、記憶に残っていました。
昼間に撮影すれば、花ももう少し綺麗だったのでしょうが、この日は何しろ暑くて、午後1時とか2時には外に出る気にはなれなかったので、4時を回ってからようやく撮影に行ってみました。
私は園芸種もいろいろ育てているのですが、園芸種ではこの仲間はベロニカと言います。この仲間は種類が多く、小さなものではイヌノフグリのような草丈数センチと言うものもありますが、大きいものは草丈50センチぐらいになるものもあります。
このカワヂシャも私が見かけた場所では草丈70センチほどにもなっていました。用水ですから川底の泥には栄養分があるのかもしれません。
帰化植物にオオカワヂシャと言うのもあり、見分けるポイントは葉の鋸歯だということですが、この画像の葉を見ると鋸歯があるので在来種のカワヂシャと言うことになります。
街中の用水に何気なく生えているのですが、準絶滅危惧種(NT)です。
冬にも葉か枯れないとあるので、冬場に娘宅に行ったときに、観察してみたいとも居ます。
香川では今まで見たことがないのですが、香川にもあるようなので、身近な場所でもぜひ探してみたいです。
娘の住む社宅内のブロック塀際に咲いていたのはキキョウソウでした。
実をいうと、私が住んでいる香川ではキキョウソウはあまり見たことがなく、見かけるのはたいていはヒナキキョウソウのほうです。
10年近く前に私のネット花友達の間で、キキョウソウ、ヒナキキョウソウ、ヒナギキョウが話題に上がったことが合って、その時にあちこちで探しましたが、この辺りではヒナキキョウソウばかりでした。
キキョウソウのほうはダンダンギキョウとも呼ばれるように数個の花が下から段々に咲きあがってきます。ヒナキキョウソウのほうはそれに対して、茎のてっぺんに花を一つだけ咲かせているようです。
西から射す陽射しが、ブロック塀にくっきりとキキョウソウの影を写しています。
草丈も30センチ近くあって、ヒナキキョウソウより見栄えのする花だと思いました。
娘宅唐少しあるいた場所に、小高い山があるので孫をベビーカーに乗せて散歩かたがた野草散策も兼ねて出かけました。
驚いたことに、車道を50mほど登ったところにキツリフネが咲いていました。
四国の山でも登山口に至る車道沿いなどで咲いているのを良く見ますが、6月に入ってからでしょうね。標高50m程度の場所だと5月下旬から咲いているようですね。
コバノタツナミの白花が咲いていましたが、これは植栽されたのが逃げ出した可能性もあります。
何しろ、100mほど近くに人家もありますから・・・。
オボタノキと言えば、かなり以前にライラックを育てたことがあって、肝心のライラックがあまり咲かず、台木だったイボタノキの葉っぱが繁ってびっくりしたことがありました。
その時、検索してライラックの台木としてイボタノキが使われているのを初めて知ったのですが、当時は野草散策のほうはそれほどしてなかった時期なので、その後しばらくしてからの山でイボタノキの実物を見たときは「これがあのライラックの台木だった・・・」と思ったものです。
花はなかなか可愛いですが、里山の木が人気の昨今でもイボタノキが庭木として植えられているのはまだ見たことがありません。
ベビーカーを押して歩いた林縁の車道沿いにはスイカズラの花も咲き始めていました。
スイカズラはツル植物でツルが旺盛に繁る植物ですが、低地でも意外と良く目にします。
イギリスではハニーサックルと言ってバラとハニーサックルはイングリッシュガーデンの王道を代表する植物のようです。通販などで売られてもいるようですが、野山で旺盛に繁っているのを見ると、複雑な気持ちですね。
車道沿いにはネジキの花も咲き始めていて、こんな低山にネジキが?とちょっと不思議でしたが、その後、香川の低山でもネジキの花をたくさん見かけました。
最初に見たのが結構高い山だったので、ネジキは高い山に生えるという思い込みがあったようですが、イメージが少し変わりました。
ベビーカーを押しながらでも、どこででも野草散策は楽しめて、我ながら安上がりで手軽な趣味だと思っています。
「安上がりで手軽な趣味」と言うことですが、keiさんの場合は、かなり幅広くて、深くて、ハイレベルな趣味ですね。
いずれ、ベビーカーのお孫さんとの山歩きも楽しみのことでしょう(^o^)
投稿: 加納@新潟 | 2013-06-05 22:39
加納さん、こんばんは。
う~~ん、私の場合は山歩きが好きなので、高山の花なども見る機会が多いということもありますが、基本的には花の咲くものは何でも見るという感じでしょうか。
幅広いのは確かですが、深くてハイレベルというのは疑問が残りますね(^_^;
ただただ興味の赴くままに進んでいるということはありますが・・。
今はベビーカーに乗せて一緒に歩いている孫ですが、そのうち本人さえ良ければ、山ガールに仕立てたいと思いますです(^_^;
投稿: keitann | 2013-06-05 23:42
こんにちは。
ノジシャは以前、多摩川土手で見ましたが、多摩NTではまだ見ていません。カワジシャは初めて見ました。当方で見つけられれば良いと思っています。
キツリフネは早いですね。当方では7月以降ですよ。
投稿: 多摩NTの住人 | 2013-06-06 08:22
多磨NTの住人様、こんばんは。
ノヂシャのほうはこちらでも時々見かけます。
淡いブルーの花は小さいけど、割と好きな花です。
カワヂシャも人臭い場所で咲くようですし、東京都にもあるようですから、そのうちにきっと見つかりますよ。
キツリフネは岡山で見た後で、我が家の庭のも咲いていました。
去年は閉鎖花ばかりで開放花が咲かずにがっかりしましたが、今年はさいてくれました、
でも、山登りではまだ見てませんね。
投稿: keitann | 2013-06-06 22:11