ゴヨウツツジの尾根道へ、その6、下山
トラバース道はさすがにこれから登ってこられる方もいないので、静かな歩きです。
筒上や手箱は、例年のゴヨウツツジの時期に比べると、日曜日としては人が少なかったように思いましたが、これほど早く見ごろを迎えているとは、皆さん、思わなかったんでしょうね。
そういう私も咲いているだろうなとは思いましたが、これほど咲き進んでいるとは思ってもいなかったのでした。
しばらく歩いていると、再びゴヨウツツジを見ることができます。
これはブナの幹をバックに撮影したものです。
トラバース道の途中に名野川方面への分岐があって、そのあたりからゴヨウツツジが咲いています。
去年はトラバース道沿いにはゴヨウツツジがあまり咲いてなかったのですが、今年はあちこちで咲いていて、それも花つきの良い株が目立ちます。
途中、瓶ヶ森が望める場所があって、午後になったというのに、瓶ヶ森の姿がはっきりと見えています。
こんなことも珍しいです。
登りでいい加減撮影したはずなのに、飽きもせず、またまた撮影してしまいました。
株全体に花が咲いて真っ白になった株も素晴らしいですが、緑の葉の中でぽつぽつと咲いているのも良いものです。
私が初めてゴヨウツツジを見たのは2006年のことでした。笹倉湿原から筒上まで登っていたら雨が降り始めてしまい、筒上の北尾根を下るときは幻想的な雰囲気の中、ゴヨウツツジとミツバツツジがガスの中に浮かび上がっていたのを思い出します。
どんな天候でも肉眼で見る花は素晴らしいものです。
カメラではその素晴らしさの10分の一も出せません。
筒上北尾根の基部を通過し。丸滝へと向かう鉄の桟道を歩いていたら、いつもの場所でイワカガミが咲いていました。
登りでは気が急いたのか、見つけることができませんでしたが、帰りに見ることが出来て良かったです。
シャクナゲも結局、この日一番きれいだったのは、桟道沿いに咲いていた花でした。
石鎚もまだまだはっきりと見えています。いつも帰り道ではここからの石鎚がみえないことが多いのですが、帰りに良く見えるなんて、ほんとに珍しいです。
時期が遅すぎて、去年5月半ばにトウカイスミレを見た場所ではすでに葉っぱだけになっていました。
ブナを見上げたりチドリノキを見ながら歩きますが、半月前には咲いていたコミヤマカタバミもワチガイソウもほとんど咲いていませんでした。
今年は急激に暑くなったので、野草も早く終わったようですね。
いつもより1時間以上早いです。
途中から一緒に歩いた愛媛の女性とは、結局、名前もお互い名乗らず別れを告げました。(^_^;松山の山岳会に所属されているということでしたから来年はどなたか気心の知れた方とゴヨウツツジのお花見に来てくださいねと言ったら、「ぜひとも」と仰っていました。山岳会の山行では花はほとんど楽しめないそうです。
車を駐車した場所まで帰ったら、朝は見えなかった石鎚が良く見えていました。
トイレに行こうと歩いていくと、歩道沿いに何かが茶色く吹き溜まりのように溜まっています。なんだかおわかりですか?
これ、ブナの花なんですよ。
それだけ今年はブナの花がたくさん咲いたということです。
瓶ヶ森がみえる場所からはヤマブドウのツルや葉が見えていました。
ヤマブドウの花もちゃんとありました。我が家に植えてあるヤマブドウの花も4月に咲きましたが、1株しか植えてないので、実はなりそうもないですが、山のヤマブドウはちゃんと結実するでしょうね。
今回はミズナラの木を何とか覚えることができました。
15時には土小屋を後にしましたが、この日は帰りのほうが天気が良くて、朝はガスの中を走った瓶ヶ森林道も。帰りは見通しが良くて、石鎚もはっきり見えていました。
時間が早かったので瓶ヶ森にでも寄ってみようと駐車場に車を入れて5分ほど歩いてみましたが、ウインドブレーカーを着ていても風が冷たくて早々に引き返しました。
気温は13℃でしたから風が吹くと寒かったです。
帰りの瓶ヶ森林道で撮影したジネンゴの頭付近です。
素晴らしく見通しが良くて、朝とは大違いです。
単独の気楽さで好きなところで車を停め、眺めを楽しみながら、のんびりと帰ってきました。
朝は小雨が降ったので、車での散策に切り替えようかと迷いましたが、思い切って土小屋まで行ってほんとによかったと思いました。
今年のゴヨウツツジは素晴らしく綺麗でした。
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