ゴヨウツツジの尾根道へ、その3、オオカメノキ
だんだん標高を上げてきたので、次第に綺麗なオオカメノキが出てきました。
そして、山道が稜線の東側を巻くころになると、いよいよブナ林が始まります。
まだ若々しい葉の付け根に雄花がぶら下がっています。
今年は行く先々でブナの花を見ますから、秋にはブナの実が豊作ではないでしょうか。
もう5年ほど前に学生時代の山仲間のS君とやはり石鎚を歩いたときもブナの花を見ていますが、調べてみると2009年のことでした。
ブナは5~6年に一度、たくさんの花を咲かせ、その年はブナの実が豊作なのでクマなどの野生の動物には嬉しい年だそうです。
きっと来年の春はブナのおちびちゃんが登山道でたくさん見られることでしょう。
石鎚山系にはウラジロモミも多いですが、葉をひっくり返して裏がほんとに白いことを確かめます。
岩黒山への最後の登りを登っていたら、ショウジョウバカマの花後の姿が見られました。
花らしい花を咲かせているのはナンゴクミネカエデですね。
岩黒山頂付近はコメツツジがあって、気の早いのがすでに花を咲かせていました。
丁度1時間かかりました。山頂は風を遮るものがないので、少し肌寒いぐらいです。歩き始めて10分ぐらい経った頃に、汗をかき始めたので、半袖になって歩いていたのです。
山頂には単独の女性が一人いらっしゃいましたので、「どこまで行かれますか?」と声をかけました。すると、シロヤシオが見られたらいいな~と思ってるのですという返事でした。
ゴヨウツツジがすでに咲いていることをお知らせして、ゴヨウツツジを見られるのなら筒上の北尾根を歩くのが良いですよ、とお勧めしたら、「行ってみます」と丸滝方面へと下って行かれました。
土小屋からはまるっきり見えなかった石鎚が、岩黒山頂では綺麗に見えています。展望がないならよほどトラバース道を歩こうかと思ったのですが、やはり尾根伝いに登ってきて良かったと思いました。
いつも、筒上に来たときはゆっくりしすぎて下山が遅くなって慌てるので、この日は休憩も5分ぐらいにして、再び歩き始めました。
見下ろすと東側にはよさこい峠や瓶ヶ森林道が良く見えています。
来るときに雨がぱらついたことを考えると、展望まで望めるとは望外の幸せですね。
岩黒の下りで、5月中旬ぐらいにはいつもこの場所からアケボノツツジが綺麗なのですが、今の時期はアケボノは終わっていて、ところどころ白く見えるのはオオカメノキのようです。
標高差300mの違いです。
この後は笹の中を歩きますが、今年はつい最近草刈されたようで、歩きやすい道になっていました。
こんな場所でヒカゲツツジを見たのは初めてです。
目の前に見える筒上は標高1800mぐらいから上がガスで覆われています。
筒上山頂での展望は期待できそうもありません。
画像は丸滝小屋から眺めた石鎚です。
丸滝小屋の前では、岩黒山頂でお会いした単独の女性が休憩されていました。岩黒から丸滝小屋までは距離も短いし、わざわざ休憩を取るほどの時間も経ってないので、これは案内したほうが良いかな?と思い「一緒に筒上に行かれますか?」と尋ねたら、頷かれて後から歩いてこられました。私より少し年上に見えましたが、お聞きしたら、やっぱり少し年長の方でした。
丸滝小屋を少し過ぎたあたりでベニドウダンのもう色づいたのが目の前に現れました。
ゴヨウツツジを見に来て、ドウダンがすでに咲いていたのはこれが初めてかも知れません。今年は花も咲き急いでいるようです。
ツリバナも地味な花ですが、ちらほらと咲いています。
丸滝小屋の近くのヒカゲツツジはさすがにもう咲き終わっていて、咲き残っていたのはこれだけでした。
が、筒上の山頂近くではまだ咲き残っているヒカゲツツジがあることでしょうね。期待は残したままで登って行きます。
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