初めての石立山、その5、ゴヨウツツジの木
このときは、まだイヨノミツバイワガサとばかり思っていた花ですが、帰宅後調べたところ、石当て山に咲くのはイワガサとわかりました。私にとっては毎年東赤石でいやというほど見ているイヨノミツバイワガサのほうが馴染みがあって、イワガサを見るのはこれが初めてと思っていましたが、検索に寄れば、小豆島にも咲くそうで、意外と花後の姿は見ているかもしれません。
イワガサの変種がイヨノミツバイワガサだそうで、イヨ・・・・のほうは「若い枝や花序に短軟毛が密にあるもの」とありました。次回、東赤石に登ったら、確かめなくてはと思います。
これも岩場に生えていたもので、見たときはこの葉がいったい何の葉なのかよくわからなかったのですが、帰ってからしばらく見ていたらハンショウヅルの葉のようです。
こんな岩場から出てくるハンショウヅル葉今まで見たことがなかったのですが、石立山にはシコクハンショウヅルが咲くようなので、シコクハンショウヅルかもしれません。
この時点ではなんだかわかってなかったキヌタソウですが、花芽が上がった株も見られました。
花芽の先が紫色をしたこの植物も気になりましたが、何という植物なのかいまだにわからないままです。(^_^;
四国の山ではあまり見かけないのですが、サルオガセを見ました。
南アルプスなどでは良く見たように思いますが、空中湿度の高そうな針葉樹林で見かけるように思います。石立山ではちょっと雰囲気が違いますね。
この付近は結構痩せ尾根のようで、おまけに細い尾根の上に、このようにビャクシンが根を張って生えているので、登山道は尾根を右に巻いたり左に巻いたりしています。
この部分は尾根の南側を巻いているのですが、全行程中では一番注意を要する箇所かもしれません。と言っても山に慣れたものなら、大したことはありませんが・・・。
この部分は左(尾根の北側)を巻いています。赤テープがところどころ見えるので、これを目印にしても良いと思います。
この辺りは日本庭園みたいな石と苔の綺麗な場所でした。
ところが・・・
岩場が終わり、なだらかな尾根道になったと思ったら、辺りは枯れた笹が目立ってきました。
剣山系でお馴染みのシカの食害にあった笹原です。
つまり、岩場はシカが通れないので、シカの食害があまり見られないのですが、だらっとした尾根になった途端、シカの食害が目につくようになってきました。
今年はギンランを見そびれたと思っていたのが、思いがけないところで見ることができましたが、周囲の環境があまりにも悪すぎますね。
地面にはセントウソウの葉とヤマジノホトトギスらしい葉が見えています。
相変わらずフタリシズカも咲いていて、この山はフタリシズカがずいぶん多い山だと思いました。
アオマムシグサだと思うのですが、ずいぶん草丈が低いです。石灰岩の山ではあまり大きくなれないのかも・・・・。
シカが食べないので、剣山系にずいぶん蔓延り始めたシコクブシがここ石立て山でも蔓延っているようです。
標高1400は超えたと思われる頃、ブナの大株が出てきてRさんも私も大喜びです。山歩きでブナに会えると、ほんとに嬉しいものですね。
そして、ブナが現われたと思ったら、ゴヨウツツジの木も出てきました。
ゴヨウツツジはブナと仲良しで、ブナ帯に自生するツツジです。このゴヨウツツジなど、樹高7mはあろうかという大きな木でした。普通は横に伸びたりしていますが、この株は真っ直ぐに天を目指して伸びていたので、よけい大きく見えました。
枯れた笹原にゴヨウツツジが林立する光景は、筒上の綺麗な笹原に生えるゴヨウツツジを見慣れたものにはちょっと異様な光景でした。
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