新穂高~槍~上高地、その4、オオヤマレンゲ
穂高平の小屋は、見た感じでは人の気配はありませんでした。
後で、ネットで調べたところ、今年は7月20日から営業再開するそうで、私たちがここを通過したのは17日のことですから、そのときはまだ人がいなかったのですね。
夏以外の季節は避難小屋になっているようです。
小屋の後ろには山が見えていたのですが、ここでYさんがかなり待ってくれていたようなので、あまり立ち止まりもせずに、画像だけさっと撮って進みました。
で、小屋の後ろに見えている山の山座同定ですが、向かって左に見えているのが槍ヶ岳の南側に位置する中岳、南岳、そして特徴のある姿の蒲田富士となるようです。(ぶちょうほう様よりご教示いただきました)
林道をはさんで小屋の向かい側はこのような柵のある草原となっていました。
以前は牧場か何かだったような感じで、あまり見たことのないアザミの花が咲いていました。アザミは撮影しそびれてしまい、何というアザミだったのか良くわかりません。
地味なようでも、いろいろな植物が出てくるので、植物好きには普通は退屈な林道歩きもちっとも退屈ではありません。
これも毎年のように左俣林道でも見ているトリアシショウマが出てきました。これは上高地に下る際もこれでもかというほど咲いていましたが、撮影したのは最初のほうだけでした。
ユキザサはすでに花が終わって、実が出来ていました。
これが高度を上げていくと、まだ綺麗な花が見られるようになって、そいうところが山登りで花を見る醍醐味でしょうね。
四国ではよく見るクモキリソウがほんの2株ですが、目に留まりました。それでも、アルプスでクモキリソウを見たのは初めてのことです。
こういう花は撮影に手間取るもので、何枚か画像を撮りました。
撮影している間に、Yさんの姿はとっくに見えなくなっています(^_^;
クモキリソウをみて一分も経たない間に、今度はオニノヤガラが見えました。
これもわさび平付近で良く見かけますが、右俣も左俣も、植生の変化はそれほどなさそうですね。
大きいほうの株はずいぶん大きな株で1m近くあったと思います。
クガイソウはあまり見かけませんでしたが、それもまだ開花前のような株でした。
中崎尾根の向こうに大ノマ岳らしき山が見えてきました。毎年のように言っている鏡平は中崎尾根の向こう側を登って行くのです。
林道の山側に砂防ダムが見えています。この砂防ダムが築かれてる沢は西穂から流れ出しているようですね。
黄色い花が咲いていると思ったら、オトギリソウでした。
今年初めて見るオトギリソウです。
時刻は8時近くになっていて、日が射してきましたが、この右俣林道は木陰の道となっていて、直射日光に当たることなく歩けるので、消耗せずに済みました。左俣の道は直射日光が射すので、天気が良いといつもばててしまってましたが・・・・。
このルートではいたるところにこんな小さな沢が見られ、水の補給は問題なさそうです。
この日、私が小屋まで担ぎ上げた水分は1.5リットルでしたが、なくなっても、随所で補給できます。
綺麗なサンカヨウの実が見えたので撮影します。
サンカヨウは花も実も綺麗ですね。
木の枝越しに笠ヶ岳方面が見えてきましたが、笠方面はやっぱり雪が多いですね。
左俣林道でいつも見ているオオヤマレンゲが右俣にはないのかな~?と思っていたら、こんなところで咲いているのを見つけました。
全体的には終盤のようでしたが、それでもまだ蕾もありましたよ。
株も2~3株はあるようでした。
ここのオオヤマレンゲは北限に位置するのかもしれませんね。
keitann様 こんにちは
小生はこの道でオニノヤガラを未だ見ていないのです。というよりもオニノヤガラそのものを不思議なことに見たことが有りません。
一度は見ておきたいと思いながら、年月は経つばかりです。
穂高平の柵の向こうには牛が居て、近付いてきた牛に、ヨモギを引き抜いてあげたこともありましたが、近年はもう放牧していないのでしょうか。
クモキリソウやオオヤマレンゲなど、keitann様にかかると、どんどん見つけ出されてきますね。
投稿: ぶちょうほう | 2013-07-25 19:24
ぶちょうほう様、こんばんは。
オニノヤガラをご覧になったことがないのですね。
そういう私も、毎年、蒲田川左俣林道沿いでしかみてないのですけど、今年は右俣林道で
見ることができました。
この山域に多いということでしょうか。
そういえば、上高地への下りでも、確か徳沢で見ましたよ。
かなり大型の植物なので、比較的簡単に見つかると思います。
穂高平の柵の向こうはやっぱりかつては牧場だったのですね。
キャンプ場かとも思いましたが、キャンプ場にあれほど広々とした敷地は要らないですものね。
クモキリソウは我ながら良く見えたと感心しました。
緑の草の中で緑の花ですから、見逃しても仕方ないでしょうが、タイミングよく見ていたということでしょうね。
オオヤマレンゲは一応木本ですし、花も大きいので嫌でも目に入りました。
それでも、先を歩いていた後輩はオオヤマレンゲに気づかなかったそうで、彼女は上高地に下る際も、道沿いのニッコウキスゲにも気づかなかったようです(^_^;
投稿: keitann | 2013-07-25 23:37