新穂高~槍~上高地、その3、穂高平
蒲田川右俣林道は、実をいうと2年前に下る予定のコースでした。
2年前は新穂高~双六小屋~西鎌尾根~槍平~新穂高と周回コースを歩く予定だったのが2日目昼前から降り始めた雨が3日目になってもやまず、槍平まで下った時には槍平から少し下の南沢と言う沢が増水して渡渉不能で、急遽、槍平の西側にある奥丸山という山を越えてわさび平に下ったのでした。その時の記事はこちらです。
そんな訳で、右俣林道はこれが初めての歩きです。
初めてと言ってもルートの大半は林道歩きのようなので、コースの下調べはあまりしていませんでした。
無料駐車場を出発してから1時間近く経った6時23分、第2ゲートと思われるゲートを通過しました。
アップし忘れましたが、第1ゲートと思われるゲートの通過は6時2分でした。
第2ゲート付近で駐車場で隣の車にいた釣り人らしき男性2人とまたもや出合いました。こんな上流で釣り上げると言ったらイワナでしょうね。10年以上前に末っ子連れて平湯に来たとき、小さな沢でイワナを釣り上げている釣り人を見たことがありましたが、水温の低い上流では鮎は育たないそうです。
ついでにちょっと見にくいですが、昭文社の地図に歩いたコースを色分けして入れてみました。
1日目に歩いたのはブルーのコースです。
途中に渡渉が何か所かありますが、前日に降った雨は小雨程度で降った時間も短かったので、問題ないと思われます。
林道沿いではマタタビの花も見られました。
マタタビの花も四国ではとうとう見逃してしまった花ですが、四国では見逃していても、北アルプスは開花が遅いので、こちらで見られるというのも良くある話なのです。
ほんとはこのマタタビも少し離れて咲いていたので、望遠レンズに交換したいところですが、交換時間がもったいなくて標準レンズで撮影します。というのも、後輩のYさんは歩くのがとても速く、そのうえ、私みたいに撮影しないので、レンズ交換などしているとYさんとの距離が開くばかりなのです。なので、この画像は標準レンズで撮影してトリミングしてあります。
う~~ん、これは何だっけな?と思いながら撮影したのはハナイカダの実でした。
ハナイカダも四国ではかなり前に見たのですけど・・・・。
こちらはカツラの木の枝です。
カツラはかなり好きな木なので、見かけるとどうしても撮影したり注目したりします。
秋の紅葉時には甘い香りがするんだそうです。
Yさんは、たいてい私の100mほど前を歩いていて、私が花を熱心に撮影したりしていると、その距離はますます開いて、姿が見えなくなるのです。
ピンボケですが、ツクバネソウも見かけました。
今回、よく見たのは何と言ってもクルマバツクバネソウで、上高地に下る際もクルマバツクバネソウは何度か見ています。四国では逆にツクバネソウはよく見ますが、クルマバツクバネソウは私は剣山でしか見たことがないです。
ヤマアジサイは駐車場付近でも見ていますが、ここのものをアップしてみます。
6時45分、沢のすぐ近くに出たので、最初の休憩を取ることにしました。
砂防堰堤のある場所です。
地図を見ると、もうすぐ穂高平の小屋があるようですが、この堰堤もなかなか良い休憩場所でした。
というのも・・・
堰堤の上を少し奥に歩いてみたら、こんな眺めがあったのです。
沢の上流に稜線が見えていますが、地図で確かめるとどうやらこれは西鎌尾根のようですね、
私の推測では樅沢岳と左俣岳が見えているのだと思いました。
ブログ仲間のぶちょうほう様のご教示で見えていた山は中岳と南岳と訂正いたします。
ぶちょうほう様、ありがとうございました。
ズームしたところです。
左俣岳はとうとう西鎌尾根を歩いている最中には、山頂がわからなかったのですが、こんなてれっとした形ではそれも無理ないかも・・・・。
堰堤のすぐ横ではこんなものまで見つけてしまいました。
これ、おわかりでしょうか?
サルナシの実なんですよ。サルナシの実を見るのはご来光の滝に最初に登った時以来でで6年ぶりぐらいです。とはいえ、熟すのは9月末ぐらいですから、今はまだ食べられませんが・・。
7時に休憩を終えて、再び歩き始めました。
林道は原生林のような森の中を通っています。時折、日が射しそうになりますが、東側が深い森になっているので、常に木陰を歩くようになり、暑い時期には歩きやすい道だと思いました。
トチバニンジンを見つけましたが、果実はまだ緑色でそれほど目立ちません。
サンカヨウの実がなっているのが出てきました。
これは食べられるので、早速、1粒、口に入れます。酸っぱいのですが、汗をかいているときは酸っぱいのが爽やかに感じます。前回食べたのは確か白馬~雪倉~朝日と歩いたときでした。
7時20分、穂高平の小屋までやってきました。
こんにちは。
撮影しながらあとを追いかけるのも大変でしたね。
もし私がいても同じような行動になりそうです。
今年、春に訪れた屋久島ではまさにそんな状態でしたよ。
サルナシもまだ小さいですね。低地ではもうずいぶん膨らんでいました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2013-07-24 08:04
keitann様 こんにちは
もう30年以上前のことですが、槍ヶ岳や穂高岳に登るのに、今回記事の一番始めの画のところまで来るまで乗り付けられました。
それはたしか昭和58年頃だったと思いますが、それ以後でも平成になってからでもこの直前まで車で入れました。
しかし、いまでも営業用の車は白出沢の出合まで通行しているのではないでしょうか。
彼らの通行のために、道の脇の草木を徹底的に刈ってしまうので、オオヤマレンゲの花をなかなか見られません。
このルートでも左股谷並みにオオヤマレンゲが咲くのです。
穂高平までは山斜面を登る短絡路が有りますが、それは使われなかったようですね。
「樅沢岳と左俣岳」と推測された画では左が中岳、右が南岳のようです。
こんなところのものまで見えていたのですね。
木の葉が邪魔しなければ右端に蒲田富士が見えているはずですね。
ハナイカダがこんなところにあるとは驚きですね。
サンカヨウの実を試食・・・・・・これは羨ましいことです。
投稿: ぶちょうほう | 2013-07-24 10:33
多磨NTの住人様、こんにちは。
山道を歩く際、撮影さえしなければ、すたすたと歩けて早いものですね。
天気が悪くて、カメラをザックに仕舞い込んでいるときなど、ちゃんと
歩けば、私でもかなり早く歩けるんじゃない、と思うこともあります。
でも、ブログをアップしている身としては、画像がないと話にならないので
無理してでも撮影しますよね。
私の場合は花と展望と二本立てで撮影するので、特に撮影枚数は半端では
ありません。
後輩といっよに登っていても半ば単独行とそう変わらないです(^_^;
サルナシ…低山ではあまり結実しているのを見たことがないですが、もう
一度ぐらいお味見したいですね。
投稿: keitann | 2013-07-24 12:05
ぶちょうほう様、こんにちは。
以前は第2ゲート付近まで車で入れたのですね。
それだと歩行時間は30分以上短縮できますね。
私たちが登った時は白出沢で工事が行われていたので、工事の人たちが
車で乗りいれていたようです。
私も左俣で咲いているオオヤマレンゲが右俣では咲いてないな~と思いながら
歩いていたのですが、その後、ちゃんと見ることができましたよ。
穂高平までの近道・・・道標は見ましたが、昭文社の地図に記載がなかったので
無難な林道をずっと歩きました。
堰堤から眺めた山は中岳と南岳でしたか。
あの場所からは3000m級の山には見えなかったです。
でも、良く考えたら途中に中崎尾根があるので、位置的に西鎌尾根は見えないですよね(^_^;
早とちりでした。
早速、訂正しておきますね。
サンカヨウの実は以前、朝日岳~蓮華温泉の下りでたくさん見かけて、食べたことがありました。
上高地への下りでも果実はたくさん見かけました。
汗をかいているときは酸っぱくて美味しいので、今度見かけたらお試しあれ。
投稿: keitann | 2013-07-24 15:43