初秋の高知花散策、その13、山登りで見るオオバヨメナほか
山道を歩いていると、まばらに舌状花をつけた白いキクの花が咲いていました。
オオバヨメナとのことですが、オオバヨメナならば石鎚方面で今までにも見ていますが、このときは石鎚で見たものと違った花のような印象を受けました。
石鎚で見たものは草丈が高かったのですが、ここで見たのは草丈50センチほどと低かったからかもしれません。
同じ花でも、まるっきり違うような印象を受ける時がありますね。
↓上から撮影したオオバヨメナの画像です。
確かに普通のヨメナより葉が大きいですね。
まばらな舌状花は美しい花というイメージは与えませんが、山地にひっそりと咲く姿はなかなか奥ゆかしいものがあると思いました。
分布は四国と九州のみですが、四国でも西部でしか見ないように思います。
香川や徳島など東部では見かけません。
アキチョウジの花は秋に四国の山道をドライブしたり登ったりしていると、必ず見かけますが、このときは今年の初見だったので、結構嬉しく思いました。
↑悩んだのはこのトリカブトの仲間の花でした。
↑の白花とのすぐ近くで咲いていた青いトリカブトの仲間です。この場所で咲くのはシコクブシとされているらしいのですが、パッと見た感じがシコクブシとは雰囲気が違うように思いました。
それは咲いている環境が日当たりのよい開けた尾根筋の場所だったからです。
四国にはタンナトリカブトも咲くのですが、花柄を拡大してみると毛があるようです。
タンナトリカブトの特徴は花柄に屈毛があることとなっています。
↑は2年前に梶ヶ森で撮影したシコクブシと思われる花です。
↑シコクブシと思われる花の花柄を拡大してみましたが、毛は見えません。
ということは、毛のあるほうはタンナトリカブトで良いと思われます。
香川にはタンナトリカブトもたくさん咲きますので、次回はきちんと確認してきたいと思います。
オタカラコウも山道沿いの何か所かで見かけましたが、これは葉が美味しいのか、葉をずいぶん虫か何かに齧られていました。
↑アカネは珍しくはないですけど、アカネの花も咲いているということはやっぱり秋なんですね。
シコクハンショウヅルの果実も見られました。次に来るときは初夏に咲くという花も見てみたいものです。
ススキがたなびく向こう側には山も見えていて、やっぱり山登りで見るススキは最高ですね。
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