青春18きっぷでいきあたりばったりの摩耶山、その3、布引の滝
遊歩道を歩き始めた途端に、目の前に山ガールが現われました。
しめしめ、この方たちの後についていけば、間違いなさそうですね。それにしても、こんな平日の中途半端な時間にも登っている人がいるなんて、このコースが人気があるのか、それとも神戸界隈は人口が多いので、それだけハイカーの数も多いということでしょうか?
山ガールのお二人は、結局、最後まで前から顔を拝見することなく終わったので、年齢不詳ですが、しっかりした足取りで登って行かれます。
登りだして直ぐに、こんな道が現われました。
矢印の先が北野異人館街となっています。どうやら、私が最初歩くつもりだった道はこの道のようです。北野から、ここまで1100mとありますから、ここを通れば、30分もかからなかったでしょう。道も一本道のようですし・・・。
山ガールのお二人は異人館街への道をやり過ごして、今度は石段を登っているようです。
石段の登り口にはこのような道標が立っていました。
行先にはちゃんと摩耶山とありますね。やれやれ、あとはこの道を辿れば良いようです。
それにしても、いきなりの石段はこたえました。
丁度、午後に入って気温も上がってきたので、、早くも一汗かきそうです。
木陰の道なのがまだ救いですね。
遊歩道の法面には紀貫之の和歌が紹介されていました。
あまり聞いたことのない歌でしたが、ここで紹介されているということは布引の滝を詠んだ歌なのでしょうか?だとすれば、古くから知られている名瀑なんですね。
遊歩道には、途中で身を乗り出せる場所があって、下をのぞきこんだら、水面までかなりの深さでした。賑やかな街からほんのちょっと歩いただけで、こんな場所があるというのが、不思議です。
というよりも、こういう滝のあるような場所のそばに大きな町が発展したというほうが適当なのかもしれません。
12時27分、布引の滝の横を通過しました。新神戸の駅を歩き始めてまだ10分ちょっとです。
意外なほど近くにありました。
少し登って、上から滝壺を眺めたところです。
滝の直ぐ上に茶店がありました。通ったときは気づかなかったのですが、「布引ラーメン」と書いてありますね。
滝見物に来た人が一服するのに丁度良さそうでした。
一足先に歩いていた山ガールのお二人も、ここで休憩されている様子でした。
茶店から少し登ったところには、こんな道標が立っていました。
これにも摩耶山と書いてあります。今日は、この道標頼りに歩くことになりそうですね。
やがて、休憩を終えた山ガールのお二人が後ろから追いついてきたので、先に行っていただきました。頭上を先ほどのロープウエイがまたもや行き交っています。ずいぶん小さくて可愛いロープウエイですね。
先ほどから、花はほんとに咲いてなくて、六甲には花は少なそうだなと思っていたら、ミツバベンケイソウが崩落防止の金網から顔を覗かせていました。9月初めに高知の山で見かけたばかりなので、すぐにわかりましたが、ミツバベンケイソウは大抵こんな場所に自生していますね。
何やらかずら橋のようなものが視界に飛び込んできましたが、祖谷のかずら橋より、かなり小さな橋です。
説明書きが直ぐ近くにあって、読んだところ、やっぱり祖谷のかずら橋をまねてつくられたものだとか。六甲の山の中に生えていたサルナシのツルを使って作ったそうで、その名も「猿のかずら橋」だそうです。
keitann様 こんにちは
六甲山と聞きますと、すぐに思い浮かべるのは、単独行の加藤文太郎さんのことですね。
彼もこの山域を随分歩いていたようですね。
もしかしたらこのルートも足しげく通ったところかもしれませんね。
記事を読みながら、都会の近くに山並みが連なり、その山が人々に随分愛されているようで、山も人も幸せなことですね。
しかし、一人の「不審者」のためにその興趣がそがれてしまい、残念至極ですね。
心を開放するべき山に、不心得ものが出たことによって、とんでもない不自由が生じてしまいましたね。
こういう輩は死刑に値しそうです。
投稿: ぶちょうほう | 2013-09-18 17:37
ぶちょうほう様、こちらにもコメントいただきましてありがとうございます。
加藤文太郎と言えば、単独行で有名な登山家ですね。
確か兵庫の日本海側の人だったと思いました。加藤文太郎と言えば氷ノ山を
思い出しますが六甲にももちろん登っていたのでしょうね。
誰よりも歩くのが速かったとふどこかで読んだ記憶があります。
神戸は今まで何度も来ていて、六甲の山なみも良く眺めているのですが、足で
登ったのは初めてでした。
新神戸で新幹線を下りて、たった10分ちょっとで、このような自然が残っている
のですから、素晴らしいです。
私が最初歩こうとしていたコースは北野の異人館街から北野天満宮と言うところまで
登り、その後布引の滝へと続く道だったようです。きっと昔から歩き継がれている道
なんでしょうね。今から考えても、歩けなかったのはちょっと残念です。
次回があるならば、誰かといっしょに来れば、用心の悪い道でも安心ですね。
出来ることなら、最初から最後まで山道を歩きたいものです。
投稿: keitann | 2013-09-18 22:17