シロダモ、コマユミ、シャシャンボ
晩秋の里山にはいろいろな木の実が見られますが、シロダモは中でも一風変わっていて、花と実が同時に見られる木です。
シロダモは香川の里山では比較的よく目にする樹木です。
艶々とした葉に葉脈がはっきりとわかるので、樹木の中では見分けがつきやすいほうです。
真っ赤な実がついていると、なおさら良く目につきます。
今年は今まで見た中では、いちばんよく実がついていたような気がします。
花のほうはクスノキ科特有の黄色い小花が咲きます。
野草散策をしていなければ、こういう樹木を知ることはなかっただろうと思うと、ちょっと不思議な気がします。
コマユミも11月初めごろにはまだ紅葉してなかったのが、11月半ばともなると、綺麗に色付いていました。
この個体は葉が真っ赤に染まって、実も赤く、なかなか綺麗でした。
こちらはほぼ葉を落とした株です。
コマユミも香川の里山ではお馴染みの樹木です。
果実をそばで見てみるとこんな具合に弾けています。
コマユミやマユミ、ツリバナなどは花の時期は花も葉も目立たないのに、秋になるとこれほど華やかに色付くのですから、その変化には目を見張りますね。
一方で、こちらはシャシャンボの木ですが、実がなっていなければ、何の木なのかわからないところでした。
果実はブルーベリーとよく似ていますが、熟れると美味しいそうです。
残念ながらシャシャンボの実はまだお味見したことがないのですが、何年か前にメジロが何羽も果実を食べに来ていたのを思い出します。
↑この葉を見ると、モチノキか何かと間違えてしまいそうですが、これはシャシャンボの葉です。
ツツジ科というのがちょっと信じられないような常緑の葉をしています。
花もブルーベリーみたいな花ですが、花が咲いたり果実が実ってないと、私にはこれからも何の木か見分けられない可能性が大なのです(^_^;
というわけで、花が咲いたり、実がなっている季節は、樹木を覚える格好の機会なんですよね。
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