落合峠へ紅葉狩り、その3、秋の名残の花と落合峠
10月末ともなれば、標高1500mの落合峠には花も咲き残ってはいませんでしたが、道中で少しだけ花を見ました。
いつもアサマリンドウを見ている場所があって、車を停めて歩いていると、アサマリンドウはなぜか消えていたのですが、その代わりにアケボノソウがまだ咲いていました、
草刈されたので、株もとから出てきた新芽が花を咲かせたようです。
アサマリンドウも途中、何か所かで見かけました。
今年は雨が多かったので、道の法面は苔が青々としていて、今年はとりわけ綺麗でした。
↑花芽のように見えますが、これはもう花が終わっていて閉じているアサマリンドウです。
リンドウの仲間は花が終わると閉じてしまうのです。センブリも同じですね。
最初に車を停めて、吉野川や阿讃山脈の眺めを見た場所では、ノコンギクがどっさりと咲いていました。
もう少し花数が少ないほうが風情があるのになどと、不遜なことを考えてしまいました(^_^;
こちらはかなり登ったところ、そうですね、標高1300m辺りで見かけたゲンノショウコです。
ハガクレツリフネもミヤマヒキオコシも咲き終わっているというのに、ゲンノショウコだけは咲いているものですね。
落合峠に着いたのは13時20分ぐらいでしょうか。
そうそう、峠に着く直前で車道を横切るイノシシの子供を2頭見かけました。イノシシってこんな高い場所にも生息しているのですね。ウリ坊よりは大きくなっていましたが、母イノシシは見かけず、子供たちだけで行動していたようです。
車を駐車場に入れて、お腹が空いたので、早速、お昼にします。
↑のような笹原を見ながらのんびりと、途中の道の駅で買ってきたバラ寿司を食べ、食後のコーヒーも淹れてまったりと過ごします。
駐車場には登山者の車は一台もなく、こんな山日和でしたが、この日は矢筈方面、烏帽子方面は登山者がいませんね。
もう一台だけ車が停まっていて、高知の方がやはり紅葉狩りにいらしていたようです。
後でアサマリンドウの咲いていた場所を尋ねられましたが、残念ながら祖谷方面に下られるとのことでした。
↑お昼を食べた場所から烏帽子方面を眺めた画像です。
山はすっかり秋色ですね。
↑駐車場から眺める天狗塚や牛ノ背方面です。
いつも思うのですが、天狗塚や三嶺って、徳島側から眺めるとほんとにつまらない山に見えますね。起伏が乏しいのでしょうね。実際にあの上にこの足で立ってみると、広々とした笹原が何とも雄大で目を奪われるのですが、目で見るのと実際に登って見るのとは、ずいぶん違うものです。
帰りに落合峠に車を停めて、矢筈方面を撮影してみました。
矢筈とサガリハゲが見えているのだと思いますが、標高1500m以上はすでに紅葉は終わっていて葉を落とした木々が目立ちます。
ここ落合峠は標高1519m。たぶん四国内で車で来られる峠としてはいちばん標高が高い場所です。見晴らしも良いので、ここに来るだけでゆったりとした気分になれます。
途中の道中で自転車の人を追い越したのですが、その方が、落合峠に着いて休憩されていたので、少しお話させていただきました。なんと、藍住を出発されて三加茂経由で登られてきたとか。自転車で標高0mから1519mというのもすごいですね。三加茂からは頑張っても3時間ほどかかるそうです。その日は祖谷に下りて見ノ越経由で変えられるつもりだったそうですが、時間がかかったので、三加茂に下ると仰ってました。桟敷峠までのほうが斜度もあるし、見晴らしが悪いので、気分的に疲れるのだそうです。
峠をはさんで烏帽子山方面と矢筈山ほうめんとに登山口があります。
↑こちらに歩くと烏帽子山方面です。
烏帽子山にはまだ登ってないので、そのうち一度は登ってみたいものですね。
↑そしてこちらに登ると矢筈山方面です。
6年ほど前に高校時代の友人たちと紅葉狩りに来たときにはあの小高い丘の上まで登り、お昼を食べたものです。
同行のKさんがトイレに行かれている間に、少しだけ登って、落合峠を見下ろしてみました。
矢筈山にもここ3年ほど登っていませんが、来年こそは再訪したいものですね。
まだアケボノソウが見れるんですね。
今夏、尾瀬で見たのが最後だったので、もう一度どこかでじっくり
見たいと思っていましたが願いは叶いませんでした。嬉しい発見も
あります。森づくりのために伐採した斜面に、たくさんのセンブリ
が咲き始めました。それも何十もの株です。
ノコンギクもどっさり咲いていて嬉しくなりますね。こちらではむ
しろユウガギクが多いので、ノコンギクの薄紫色には心が躍ります。
こちらの里山でもリンドウが咲き出しました。野の花のフィナーレ
を飾る花です。ちょっと寂しい気もしますね。
投稿: 翼 | 2013-11-05 11:38
翼さん、こんばんは。
アケボノソウは10月末ともなれば、たいていは花も終わっているのですが
ここの株は草刈されたのちに、再び新芽が花を咲かせたようです。
センブリは少し人の手が入るような場所を好んで生えてくるようですね。
それでも、森作りのために伐採した斜面に出てくるのは、作業が報われたようで
嬉しいことですね。
私も昨日、今日と連続で里山のセンブリを見てきましたよ。
ノコンギクは驚くほどの花つきの良さでしたが、ここも大きな木が伐採されて
数年前に明るくなった場所なので、これほどの花つきになったのでしょう。
こちらではそろそろキク科キク属の花も咲き始めたようで、今日は身近な場所で
思いがけずシマカンギクを見ることができました。
いよいよ晩秋の花散策に突入です。
投稿: keitann | 2013-11-05 21:04