晩秋の笹ヶ峰に登る、その3、ブナ
沢沿いの道は、傾斜もそれほどなく、よく歩きこまれて歩きやすいです。
さすがに、古くから登られている笹ヶ峰ならではと納得しながら登って行きます。
背景に杉の植林の緑を置いて紅葉を撮影してみました。
霧氷は期待していたものの、紅葉はもう終わっているだろうと思っていただけに、こんな素晴らしい色が見られようとは・・・・。
登るにつれて、すでに落葉の進んだ木も見られます。
向こうに見えてるのは笹ヶ峰の笹原なのですが、山頂方面もどうやら天気はパッとしない様子。
でも、途中から晴れてくるのも良くある話なので、希望は捨てずに歩きます。
やがて、沢を離れて、杉の植林の中を歩くようになります。
ここで、ツルリンドウの実を見つけました。
今年はどういうわけか、ツルリンドウの花に会えませんでしたが、何とか赤い実だけは見ることができました。
いつも最初の休憩を取る「宿」には9時40分に着きました。
「この一帯はかつて別子銅山へ運ぶ木炭の集積地として栄えたところ」・・・・と分県ガイドにあるぐらいですから集落もあったのでしょうか。
今はひっそりと静まり返った宿で休憩を取りますが、この季節になると気温も低くなって、水分摂取も申し訳程度ですね。軽く、行動食を食べて、お茶を一口飲みます。この日は500mlのお茶を一本と紙パックの250mlのお茶を一つ持参しましたが、冷たいお茶は200ml飲んだかどうか?
代わりに、テルモスに熱湯を800ml持ってきています。
丁度10分間休憩したのち、9時50分に歩き始めます。
歩き始めてすぐに、沢の渡渉が1か所ありますが、こんな真新しい橋が架けられていました。
以前は、川を渡っていたのですが、増水した時にはこの橋があると渡りやすいでしょうね。
この日のパートナーのRさんです。
2人とも、ダブルストック持参でした。
宿から上は自然林になり、ブナが多いです。
ブナはほぼ落葉しているのは、下から見上げてもわかっていたのですが、↑画像はかろうじて葉の残っている様子です。
↑たいていは、こんな具合に落葉して裸木状態です。
空は沓掛山方面だけが不思議と青空でした。
落葉した木が多いということは、足元は落ち葉の道になっていて、今年も落ち葉をかさこそと踏みながら歩く季節になったのですね。
まだ落葉して間なしの赤や黄色の葉が、目にも鮮やかです。
黄色はもちろんシロモジですが、赤は何というカエデなんでしょう?
宿からしばらく歩いたところで、下ってくる男の人とすれ違いました。
てっきり、登山口に車を置いてあった奈良の方かと思ったら、丸山荘の小屋番さんでした。週末から4日間ほど小屋にいらしたそうですが、寒くなってきたし誰も登ってこないので、ひとまず下られていたようです。人恋しくていらしたのか、10分近く話をお聞きしましたが、別れを告げて登らせていただきます。
↑残り紅葉とでもいうのでしょうか、谷側を眺めるとちらほらと赤や黄色の色が目に飛び込みます。
林床ではモミジの幼木が育っていて、一人前に赤く染まっているのが可愛いです。
小さな木は風を受けにくいからか、大きな木に比べると紅葉が遅いようですね。
笹ヶ峰のブナは大きな木が大きくて、ずいぶん存在感があります。
この辺りは、登山道をオレンジ色に染めているのはウリハダカエデの落ち葉でした。
私にわかるのはこのウリハダカエデの紅葉ぐらいです(^_^;低山から高山まで、あちこちで目にするカエデです。
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